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関越道の塩沢石打ICあたりから十日町南部・津南に抜ける国道353号。関越道や上越新幹線は、上越国境を北に抜けたあとは信濃川の支流である魚野川沿いに北上するが、そこから十二峠を越え、やはり信濃川の支流・清津川沿いに下り、信濃川本流に合流する。

 
(Kashmir3D+スーパー地形+地理院地図)

上の地図を見てほしい。興味深いのは、関越や上越線とは別のルートで国境を越えて北上する国道17号は、三国峠を越えると清津川の谷筋に入る。浅貝、「苗場」、二居、三俣を過ぎ、平標山から伸びる三国山脈の支嶺を芝原峠で乗り越え、魚野川沿いの湯沢の町に降りていく。

上越国境と三国峠を考えるとき、「なぜもう一度峠を越えるのか」というところに行き当たる。それは、「清津川沿いには下れない」ということになる。清津川沿いは「清津峡」と呼ばれる渓谷美が称えられる、逆にいえばとても厳しい地形となっている。三俣から清津川を北にたどると、その険しい区間を過ぎたところから、また道路が始まる。それが国道353号だ。

その国道353号は、石打の町から標高を約200m上げ、十二峠トンネルで清津川水系に入る。その手前にスノーシェッドが三つ、設置されている。それを空撮した。



標高が低いほうから、上野雪覆道、不明、十二峠雪覆道。中央のヘアピンカーブの覆道は、近年設置されたもの。ストリートビューでは、それがない時代のものも閲覧できる。

こうして空撮で見ると、地形をうまく利用して道路がつけられていることがよくわかる。また、斜面には雪崩防止柵がいくつか見える。ヘアピン部分にスノーシェッドが設けられたのは、吹きっさらしのこの尾根が吹きだまりになるなどするのだろうか。

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JR大糸線の、長野県との境界も近い新潟県側に、平岩という駅がある。1987年、高校1年のとき、山岳部の北アルプス合宿のために降り立った。部活の計画書が見当たらないが、手帳の時刻を参考にすれば、各駅停車を乗り継いでのものだったと思われる。

平岩駅からは、バスで蓮華温泉に向かった。約1時間半、登山客でギッシリのバスでは立ちっぱなし。しかも路面は未舗装だった。

そんな思い出のある平岩駅を、30年ぶりにに訪ねた。ふと見ると、なんだこの洞門は!? まるで羽越本線の新五十川トンネルの洞門版じゃないか!(写真は糸魚川側)

 
中はこんな感じで、道路がかなり高い位置を走る。

 
南小谷側はこう。

 
南小谷側の壁面に銘板がある。

昭和61年度
道路災害防除事業
平岩洞門
延長79.0m


 
洞門の上に巨大な碍子が並ぶ。奥に見えるのが長山発電所で、その開閉器だ。開閉器周囲にはスペースが必要だが、狭隘なためにこのように道路上にスペースを捻出したのだろうか。

 
このとおり、この洞門は土砂災害や雪崩に対応するものではない。

 
水圧管路。取水口は平鍋ダムのダム湖だ。


狩勝峠。田辺朔郎が見出した峠。臼井重信氏の写真で憧れ、初めて来たときには、でも根室本線旧線はぜんぜん見出せなかった峠。趣味の大先輩方から、旧線のお話を聞かせていただき、やはり憧れ募る峠。何度も来ているが、今回も好天に恵まれた。

 
新得側にある狩勝等覆道。山側から張り出したという印象で、天井と壁の接合部にRがある。柱も薄い壁型。

 
開口部からは、広大な十勝平野の西の隅を覗く。

 
狩勝峠覆道
1986年9月完成
北海道開発局
延長903.3m
施工 西江建設株式会社









『月刊ガルル』2002年9月号の北海道ツーリング特集で、新冠林道を取材した。この夏、14年ぶりに訪れた。相変わらず、整備されたフラットダートで、展望はなく…。

 
途中にあった洞門ふたつ。鋼製。もう一つあったかもしれない。














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