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江川崎駅は、かつて「宇和島線」と呼ばれた盲腸線時代には終着駅だった駅である。この駅のホームに、古レールを柱としたホーム上屋がある。


柱は、シンプルにレール2本をY字型に配置し、その上辺にも枕木方向にレールを渡している。つまり各辺ともにほぼレール2本をレールのベース側を合わせ面として配置している。

せっかくホーム上屋があるというのに、列車はそこを外して止まる。雨の日はどうなるのだろうか。



屋根はV字型。
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徳島駅の跨線橋(木造のほう)
徳島駅の跨線橋(PC桁のほう)の続き。

徳島駅の3・4番線のホーム上屋は、柱も屋根もまで木製だった。美しく手入れされ、柱は補強なのか板で囲われていた。

構造的には、枕木方向の門型構造を、鴨居の位置で連続させているように見える。屋根も木製、板は枕木方向に流れている。

複雑な柱の上部。基本構造が枕木方向に見えるというのもこの組み方から。

振り向くと、
木造跨線橋の階段部分までは、古レールを支柱にしたV字型の屋根ががかけられている。そちらのほうが新しいということだ。その接合部には、Y字型の鉄柱がそびえていて、階段との導線にすごく邪魔になっている。

この2・3番線ホームは、昔のホームの形状と嵩上げの跡が見て取れる。煉瓦積で下部より上部が一段、線路より引っ込んでいる。その上に、上部の隅石とでも呼べばいいのか、石が縁に敷かれている。現在のホームはそれを嵩上げしている。


では、木製の柱は埋め込まれているのか、それともすべて基礎ごと新しいホーム正面に据えられたのか。状況証拠として、跨線橋下部を見てみる。
この写真の階段部分を拡大してみると…

(超広角レンズで撮影した端部のため、ホームが斜めに見えるが、この歪みはレンズによるもの)

地面と同じ段に、滑り止めのついた「踏面」がある。これは階段1段分を埋めたということであろう。ということは、ホームの柱も本来の最下部は嵩上げ部分に埋まっている、といえそうだ。

千駄ヶ谷駅の代々木方。ホーム上屋を支える柱と梁が、π型の一体成形に見える。よくよく見れば、どこかで溶接されているのかもしれないが、ざっと見た限りではわからなかった。
『百駅停車』(杉﨑行恭著/新潮社)のカバーにも登場する、近鉄特殊狭軌線の日永駅。下りる時間はなかったが、待ち合わせの間にさっと撮った。上から見ると三角形のホームの上に、ふたつの斜辺に平行する形でふたつのホーム上屋がある。右は西日永方面、左は内部方面だ。

さて、ホーム上屋。左の内部方面は、Y字型の支柱が古レールで、それ以外はすべて木製。対して西日永方面はその近代化版といった感じ。違うのは、Y字型の支柱が鉄骨製だということくらいで、ほかの部材は木材だ。

このホーム、隅から隅まで歩いてみたかった。

ある無人島。ふと、レールがあった。どうやら鉄骨の代わりにコンクリートに埋め込まれているらしい。その島にはトロッコがあったはずだが、私はそれを目的に行ったわけではない。

同行者が「ここにもある」と言った。全然気づかなかったが、そこにもレールがあった。

こんなレールも見た。レールが頭部と底部で破断しているなんて、初めて見た。

鉱業所の脇にはきちんとレールが残っていた。分岐側はずいぶんな角度だと思う。道床などないと思うが、よくもまあこんなにコンクリートに埋められたものだ。

レールをはがした跡が残っていた。締結具の場所には部品のカケラがある。

周囲2kmもない、ある「外海」にある島で見た光景だ。




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