おもしろい形の門扉、その足下になにやらギヤが…と思って、そのギヤがなんのためについているのかを見て驚いた。門扉が開くと、その天端が、中にあるオーバーヘッド型天井クレーンのレールになるのである。
2トン吊のクレーンが設置されたガーダーが、左右に設けられたレールの上を移動する。ただ、倉庫内には道路手前まで資材が積まれており、クルマに組み込むスペースがない。そこで、天端にレールを敷いた門扉を開き、レールを道路上に一時的にはみ出させて、クルマに積み込むのだろう。

さて、そもそも注目したきっかけは、この足下のギヤだ。手回しハンドルを回すと同軸上のドライブスプロケットが回転し、駆動力をチェーンでドリブンスプロケットに伝える。今度はドリブンの同軸上にあるウォームギアが、門扉の回転軸に取り付けられた大歯車を回す。
チェーン駆動の場合、減速比を大きく取って、テコの原理で軽い力で大きな駆動力を生み出すものだが、見る限り、あまり減速比が大きくは見えない。ハンドルが向こう側にあるのは、単に作業スペースの都合とかいたずら防止とかだろうか。
また、クレーンはモーターだろうから、ここにも手回しハンドルではなくモーターを使いそうなものだが、こちらは手回し。機械油にまみれたギヤ類が美しい。