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20121210_000.JPG丸田祥三さんの撮影に同行させていただいたときに撮影したものである。丸田さんの作品は『廃道 棄てられし道』に収められている。

ここは、2泊3日で関西に取材に行ったときに、思いのほか順調に進み、3日目の予定に余裕があるのでどこかないか…とカシミール3Dで地形図を眺めていて見つけた旧道だった。地形図には、国道257号に「新日和田隧道」があり、旧道には隧道マークはないけれど、尾根を挟んで対峙しているルートがある。

その場で検索すると、例によってサイト『うさ★ネコサンド』さんがヒットした。とくに中部地方において、自分で行ってから情報を検索すると、ああ、ここもあそこも見落としていた、と気落ちしてしまう結果になる素晴らしいサイト。こちらの記事を拝見して、廃隧道があることを確認したので現地に向かった。上の写真は西口坑口である。

20121210_003.jpg扁額には、右書きで「日和田隧道」。左端に署名があるようだが、枝に隠れて見えない。

あまりこういう表現はしたくないのだが、周囲の湿った感じといい、夏の夕方という雰囲気といい、ちょっとまがまがしさを感じた。谷筋というのは湿っているものであり、そのドンつきにある隧道は湿った印象なのは当然ではなる。西側なので、日も当たりづらく、なおさらだった。

ここに国道から向かう際、採石場のようなものがあったので、一声掛けてから向かった。撮影していたら「そろそろ閉めるから」と、わざわざクルマでここまで声を掛けに来てくださった。ちょっとご迷惑をおかけした形になり、申し訳ない気持ちで反対側へ。

20121210_002.JPG東口。

ガードレールには…いや、なにも言うまい。

坑口は綴じられてはいるが、上は剥がれ落ちている。扁額は、やはり右書きで「日和田隧道」。こちらは扁額のアップを撮っていないので署名が読み取れない。

20121210_001.JPG引いて見る。手前には高さ制限3.6mの標識が傾いでいる。


詳しい情報は、うさ★ネコサンドさんの当該ページをぜひご覧ください。




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20121209_001.JPG長良川鉄道の終端、北濃駅のさらに奥に、ナガラ1形が2両、留置してあった。手前がナガラ1、奥はナガラ8だったと思う。この写真では前面窓のガラスがないように見えるかもしれないが、ちゃんとある。車両そのものは破損もなければイタズラもされていなかった。撮影は2006年9月。

20121209_000.JPG最初に見たときは、車体に落書きがされているのかと思った。よくある、スプレーでアルファベットが書くようなやつだ。近くて見るとそんなことはなくて、ちゃんと描かれたイラストだった。すみません。

いまもあるのかどうかはわからない。


20121209.jpg2006年夏、北上線周辺でファミキャンをしていた。キャンプも目的なのだが、裏の目的として毎晩、当時北上線を走っていたDD51重連が牽引するコンテナ列車を撮影する、というものがあった。まだポジの時代である。RXP400を抱え、+2と2/3まで増感して撮影していた。こうしてキスデジを持っていたにも関わらず、ポジだ。

往復、のべ2本を取り終えてキャンプ場に戻る途中のことだ。ほとんど無人の国道107号を走っていると、橋の欄干になにかいる。鳥だ。クルマが近づいたときに飛び立たれてぶつかられるのもいやなので、クルマのスピードを緩めて近づくと、なんとフクロウがこっちを見ていた。

助手席のヘッドレストにひっかけておいたキスデジ(ISO1600)を構えると、なんと飛び立ってしまった。残念! 写真は、あわててシャッターを切ったところ。もちろんクルマは停止中。

かつて山をよく登っていたときでも、ふくろうは見たことがなかった。だから、とても嬉しかった。
このとき毎晩おっかけていたDD51重連の貨物列車も、いまはない。

 
20121207a.jpgソフトバンクの新書はいくつか買ったことがある。先日、『ダムの科学』という本が出て、どうやら私のタイムラインでお見かけする方(フォロー関係にはないと思う)も関係しているようなので、買った。

ダム好きな方々が、どれだけこの本を楽しむのかわからないが、書名通りの内容である。私は本書の第2章ダムの歴史における「日本の堰堤技術者八傑」や「世界の~(同)」などの記事を楽しく読んだ。それ以外は、まあこうだろうな、という内容だ。

しかし。
本書は編集がまったくダメだ。
また、誰を読者対象にしているのかがわからない。

【編集について】
アーチダムとかフィルダムとかをダムの種類として1項目として扱うならば、なぜ写真がないのか。 各タイプの代表的な写真を並べて「これはアーチ。特徴は…」「これはロックフィル。特徴は…」「これは重力式。同前」みたいなカタログがなければ、なんの知識もない人は俯瞰できないし、実際にアーチダムを見ても「アーチだ」とわからないじゃないか。写真がないわけじゃない、しかるべきところに写真がない。

また、写真が適切じゃないものがある。115ページにラジアルゲートとローラーゲートの写真が載っているが、この堤体下流側からの遠目の写真をド素人が見比べて違いがわかると思っているのだろうか。ラジアルゲートの回転中心を「ここ」と示した上でゲートが円運動することを補助線で図示し、ローラーゲートはそれが上下することがわかるような補助線で示すべきだ。

もう一つ。クレジットがクレジットに見えない。著者名が業界団体なのに、図版には「著者作成」とか「著者(○○)作成」とか。奥付を見ると「一般社団法人ダム工学会 近畿・中部ワーキンググループ」が著者なので、その会が作成したと読めばいいのかもしれないが、そういう場合は出版物においては「著者」という表記ではなく団体名を書くものだ。また、各章末にコラムがあり、最終行に執筆者名が書かれているが、カッコもなく突然「雀の社会科見学帖」とか書かれても、私はそのサイトを知っているけれども、ダムファンのサイトなど見たことがない人にはこれがサイト名(またはハンドルネーム)だとはわからないだろう。夜雀氏やサイトにケチをつけているのでは全くない。それがサイト名だとわからない文脈に、サイト名をぶっこむ編集が悪い、と言っているのだ。

そういう点で、とても編集が稚拙であるのが残念。

【読者対象について】
雑学本なのか、ダムファン向けなのか、教科書なのか。
全然定まっていない。
「ダムの写真集があり、文庫にもなってるからいけるんじゃないか」と思ったのなら、やはり編集が悪い。せっかくのすごい執筆陣なのに、アウトプットがこれでは執筆陣を生かし切れていない。

ちょっと期待していただけに、うるさいことを書いた。繰り返すが、中の人には罪はない。編集の問題である。この材料と予算があれば、もっといいものができるはずなのに。もったいない。中の人は、他の出版社に同じ企画を持って行って、出し直したほうがいいと思うよ。土木系のコンテンツが好きな編集者は何社にも何人もいるのだから。





 
20121204_100.jpg車内から撮った写真。2013年3月には「清流新岩国駅」に改称されることが決まっている、錦川鉄道の御庄駅だ。駅舎というか待合室は、ヨ8000がベースだ…と思いきや、違う。

これは妻面扉の形状から、コキフ10000の車掌室部分を2組用意し、トイレの部分で切断し、突き合わせたものと思う。しかし、車票差しの部分や、そもそも妻面扉など交換したりしている可能性もあるので、ちょっと不安要素が大きいと言うことで「コキフの車掌室部分」としかしないのがよさそうだ。

面白いのは銘板がついていることだ。

20121204_101.jpg日本国有鉄道
広島車両所
昭和62年改造

通常は台枠に貼られるべき銘板。車掌室本体はすでに台枠から分離されているため、屋根の側面につけた…のだろうか。

「改造」というのもおもしろい。建築物ではなく、車両を改造しているという気持ちだったのだろうな。




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