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20120926a_001.JPGC6120の従台車、LT254。従台車は、先台車と同じく通常の台車構造とは異なるのだが、外見的には板バネが一体鋳鋼製の台車枠の「中」に収められている点が興味深い。

従台車と先台車の役割は、動輪を曲線部で進向させることである。そのため、通常の台車のように、真上から見て中心部に心皿があるのではなく、台車枠からずれた場所にある。

ホビダスのサイト「編集長敬白」でC61を復元中のレポートがあり、そこに、このことがよくわかる写真があるのでご覧いただきたい。
左に見える穴が心皿の座金である。このように、構造そのものが、通常のボギー台車と異なる。

上の写真でついでに説明すると、通常のボギー台車なら枕梁などがあるべき場所が剛結されている。この、枕木方向の横梁を「横控」という。

20120926a_000.JPG私が興味をもつ部分は、ここだ(わかりやすくするために画像を明るくした)。

軸バネ(板バネ)が、中空になった側梁の「中」にあるのだ。日本のハドソン機の従台車は狭いスペースになんとか収めているためにかなり立体的に工夫してあるのだが、この構造にもその妙味を見いだせる。鋳鋼製の一体成形の中、このスペースを空けておくという工程、実際に鋳る作業を見てみたいものだ。

なおこのLT253はC61・C62用で、台車枠の前側が下がっている。C60・D60・D61・D62用には同系で前側がもう少し高いLT254が使われており、のちに鋳鋼製ではなく溶接組み立て式とされたLT254Aというものがある。こちらはちょっと不格好だ。

<参考>
●LT254
(出典:wikipedia


●LT254A
保存機巡り~留萌市見晴公園・D613
39679, 39655, 49601, 他 (宗谷本線・稚内機関区 1973.08)

なお、テンダーの台車は通常のボギー台車に準じている。
余談。
20120413_005.JPG軸バネはコイルバネ、枕バネは2列の板バネだ。鋳鋼製台車枠のLT243。


<関連項目>
水上駅の転車台
水上駅の転車台の走行装置

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水上駅の転車台という記事を書いたことがあるのだけれど、動画を撮ってきたので紹介したい。

操作室の下に車輪があり、それがどうやって動いているのかということ。エンジン音はしないので、おそらくモータがあって、プーリーを介して車輪を駆動しているのだと思う。



外側。



踏面ブレーキが見えるが、これはプーリーと動軸にある。

転車台が動く姿はいくつか見ているが、こんな音がするのは水上駅だけ?
20120924a_000.JPG温川橋と古い出光 国道406号の新旧橋(群馬県)の続き。

温川橋の南側に戻ると、出光のサインが見えた。計量器も古いもののようだ。

20120924a_001.JPG「出光軽油」「出光アポロ」。しかし、手前にはロープが張ってある。撮影したのは平日、金曜日である。閉鎖済み?

20120924a_002.JPGサービスルーム(?)も、どうも自家使用にしか見えない。計量器などをきちんと見たかったのだけれど、サービスルーム(?)には人の気配がするし、ロープは張ってあるしで、それは控えた。

サインポールやサービスルームは現在のスタイルに切り替わっているのに、計量器は、何世代前なのかはわからないが、昔の意匠のまま。ネット地図を見るとここには出光のアイコンはなく、一方で検索すると店舗としても出てくるので、最近閉鎖したのかもしれない。


 
 
20120924_000.JPG群馬県の国道406号は、温川(ぬるかわ、吾妻川の支流)をランガー桁で渡っていると、隣りに旧橋が見えた。下りてみると、さらに給油所もあった。以下、南から渡って引き返す形で。

こう見ると、右の新道のほうが自然な線形に見えるのは、たぶん気のせい。

20120924_001.JPG新道のランガー桁、1スパン。アーチ部分は折線。対して旧道の鈑桁は2スパン。

20120924_002.JPG左岸(北側)、左の親柱。「温川」。

20120924_003.JPG左岸(北側)、右側。「ぬるかわはし」。

20120924_005.JPG右岸(南側)、左側。「昭和39年9月完成」。「竣功」ではないのだな。

20120924_004.JPG左岸(北側)、右側。「温川橋」。

最後に、右岸(南側)から。
20120925-999.jpgいいよね、旧橋。



以下、続く。
20120923_001.JPG上信越道の藤岡ICを下りてR17に向かおうとしたら、いきなり対向車線に円形キャノピーが現れた。すぐ先でUターンし、クルマではなくガソリン携行缶に給油してもらった。

20120923_002.JPG道路と並行して、ふたつの円形キャノピーがある。しかし、少し位置がずれている。冒頭の写真には「原付」と書いてあるので、この写真の奥、円形キャノピーを改造したような大型のキャノピーがメインのようだ。

20120923_000.JPG「え? キャノピー? 古いよ、こんな古いの撮ってどうするの?」と給油所の方は言っていたが、なにを言いますか。「いや、これ以上かっこいいキャノピーはないですよ」とかなりの知ったかぶりで答える。

サービスルーム側のキャノピーは長方形の屋根がかけられているが、これは最初からなのか。(後述)アイランドやサービスルームの配置からすると、最初からなのだと思うが…。

古い航空写真を見ると、1983年までのものには影も形もない。ところが、1984年から1986年にかけて撮影したものを見ると、この長方形が見える。ということは、建築当初から、この形なのであった。でも、1984年??

* * *

同日追記:
ガソリンスタンド・ノートのsgmさんから、長方形の屋根がかけられたほうは、後継の「ペガサス21形」であるとのご指摘もいただいた。つまり、「古い」円形キャノピーと「新しい」円形の名残を残しつつ長方形にしたキャノピーが同居しているのだ。その理由についてもおもしろい洞察をいただいた。敷地の形状の都合でこの配置となり、かつ手前(円形キャノピー側)はバイク、奥がクルマとなるように誘導したいのではないかというものだ。なるほど。

敷地の都合…については、前述したものをちょっと詳しく航空写真で変遷を追おう。藤岡ICの供用開始は1980年(昭和55年)、この給油所が建つのは群馬県道13号、片側2車線・中央分離帯のある道路で、藤岡市街をバイパスする形になっている。

●1974年(CKT7418-C38-14
20120923_1974.jpg真上をまたぐはずの上越新幹線の高架橋はまだ姿が見えない。

このMobilが建つことになるのはほぼ中央部。左右に伸びる太い道(現在と同じ形をしている。市道だろうか)のほぼ中央部から右斜め上に伸びている建設中の道路が現在の群馬県道13号で、その逆T字形交差点の右カドが、このMobilの敷地だ。

●1980年(CKT-80-1
20120923_ckt-80-1_c12_11.jpg6年で大きな変貌を遂げている。上越新幹線も、県道13号もできている。Mobilができるべき場所は、まだ更地だ。写真の範囲外(下)だが藤岡ICはすでに開通している。

●1986年(CKT-86-1
20120923_ckt-86-1_c12_10.jpg前述した「1986年からのもの」というのがこれ。青い長方形の屋根も、白い丸い屋根も見える。このMobilが開業したのが、1980年から1986年の間だということだ。

そこで、追記冒頭の考察となる。キャノピーの意匠が変わる過渡期、もしかしたら完全に移行したあとに、移行前後の両方が設置された。ということは、(ほぼ)最後に設置された円形キャノピーである可能性がある。開業年は…再訪して訪ねるしかあるまい。

※航空写真3点は「航空写真画像情報所在検索・案内システム」を利用した。航空写真はトリミングした。



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