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20120922_002.JPG秋山郷を走る、と言ったら「穴藤ダムぜひ!」というコメントをいただいたので、立ち寄った。おかげで穴藤橋も発見できたし、感謝>さくのさん

ダムの諸元はダムマニアさんのサイトをどうぞ。

写真は中津川の右岸からで、左が上流=ダム湖、右が下流だ。下流対岸に発電所が見える。これは中津川第一発電所で、この穴藤ダムとは関係ない。写真左上の山の上に高野山調整池があり、そこから水を落として水力発電をしている。水源は秋山郷最奥の集落・切明にある切明発電所の放流水と、雑魚川からの取水である。穴藤ダムの水は、ひたすら左岸の斜面の中を下り、下流の中津川第二発電所で利用される。

20120922_003.JPG堤体側に回り込む。落差は10mほどか。


20120922_000.JPGもちょっと近くで。

20120922_007.JPG下流に目を向けると、このように中津川第一発電所がある。中央の建物に1~3号機、左の別棟に4号機がある。

20120922_006.JPG真正面から。「東京電力」である。信濃川水系全体では、東北電力が新潟県内、中部電力が長野県内の水利権を持つが、この中津川水系は東京電力となる。取水口は長野県だったりするので、長野県は、東北・東京・中部の三社に水を供給していることになる。

20120922_004.JPG発電所背後の水圧管路。かなりの落差だ。背後の山の上に高野山調整池があると書いたが、調整池から発電所までの落差は400m以上ある。2本の管路が見えるうち、1本は1~3号機用、もう1本が4号機用である。

20120922_001.JPG1号機から3号機までに給水する管路は下部で3ルートに別れる。そして発電所の下に潜り込んでいた。



 
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20120921_002.JPG長野県・新潟県境にまたがり、一般的には新潟県側からしか行けないの集落、秋山郷。中津川に沿って集落が点在するその北端、津南にいちばん近いところに穴藤(けっとう)という集落がある。そこには穴藤ダムがあり、また、この穴藤橋という吊橋もある。

主塔は鋼製。トラス構造ではなく、アングル材をブレースとともに組んでいる。装飾的なものは一切ない。

写真は、穴藤の集落がある左岸から。この区間の国道は右岸である。なお、少し上流(南)には結東(けっとう)という集落もある。













20120921_000.JPG穴藤ダムのほうから下流に向かうと、このように見える。

20120921_003.JPG制限荷重は2トン。乗用車1台分。そして銘板、「けっとうばし」。付近の電柱の、本来なら広告が入るべき場所には「穴藤」と大書してある。

20120921_006.JPG「昭和四十四年十一月竣功」。

20120921_001.JPGケーブルのアンカー近くでは、なぜかケーブルの下にスライダーのようなものがあった。


20120921_004.JPG補剛桁。導水管が併設されているが、ここでは穴が開いて水が噴いている。

20120921_007.JPG渡っている途中で南側を見ると、穴藤ダムが見える。

20120921_005.JPG渡ってから振り返る。床版は木製で、その下には縦桁のような形で2列、鋼材が見えた。


20120921_008.JPG右岸・下流側の主塔。「穴藤橋」。

20120921_009.JPG左岸・下流側の主塔。「昭和四十四年十一月竣功」と重量制限の標識。

20120921_010.JPG右岸から全景。



穴藤ダムについては後日。


wikipediaより。GFDL1.2)

道路除雪車のサスペンションでは道路除雪車の前輪にサスペンションがないことを書いたが、鉄道用のラッセル車、キ100形も前位台車にはサスペンションがない。

前位台車はTR42という形式で、トキ15000やタキ1900などでよく見られるスリーピース台車(ベッテンドルフ台車とも)・TR41から枕バネを取り払ったものである。もともとTR42は軸バネを備えていないので、一切のバネがないことになる。また、画像右上に少し見えているだけなのでわかりづらいが、床板は木である。

20120919_002.JPG

(参考:TR42。軸箱は台車枠と一体であり、軸バネはない。枕バネは板バネ)
wikipediaより。GFDL1.2)
 
キ100形は各地で保存されているので、実見される方はぜひ足下を覗いてほしい。また、個人的には連結器の鋳物感が秀逸なので、こちらもぜひ。

20120919_001.JPG















 
スノーワーカーズ・バレエ 越後妻有 大地の芸術祭に関連して。

除雪車、とくにロータリー除雪車は、路面からのオーガ(ロータリー除雪部分)の高さは一定でなくてはならない。そのため、前輪はリジッド、後輪のみにサスペンションがついている。

20120918_002.JPGこの、中折れ式のロータリー除雪車の床下をのぞき込んだ。

20120918_001.JPG前輪。右から左に伸びているのは、動力を前輪に伝える推進軸。こうして見ると、バネ類は見あたらない。当たり前か。

20120918_000.JPG後輪。板バネが見える。こちらにも推進軸が伸びていることからもわかるように、4輪駆動である。

20120918_003.JPG前部と後部の接続部。上の推進軸はロータリ除雪装置へ、下のが走行装置につながる。

操舵装置は油圧駆動である。ハンドルを切ると、後部から前部に渡された油圧装置が伸び縮みする。

20120918_004.JPG運転席。・左ハンドルだった。


こうした特殊な機械をのぞき込むのはおもしろい。

20120917_000.JPG新潟の魚沼地域で開催されている「越後妻有トリエンナーレ」の一環で、『スノーワーカーズ・バレエ 2012雪上舞踏会』というステージが3回開催された。9月15日に開催されたその3回目に行ってきた。

スノーワーカーズ・バレエこと「雪上舞踏会」は、除雪車で演技をするというもの。除雪用ホイールドーザ(以下、目的からラッセルとする)、ロータリー、それにモーターグレーダーで構成される。詳細はこちら。

物語はシンプルなのだが、除雪車でこんな表現ができるのかという発見もあり、あるいはこうした重機はもっと日の当たる場所に出てもいいんじゃないかと思ったりもした。非常に面白いものだった。観客も予想以上に多く、おそらく1000人以上はいたのではないか。

20120917_001.JPG時間になると、エンジンスタート。その音で、会場の緊張が高まる。そこに、クラクションを鳴らしながら、列をなして躍り込んでくる。先頭が小さなロータリー除雪車だというのがチャームポイント。以下、ロータリー、ラッセル、モーターグレーダーと続く。

このバレエでいいと思ったのは、余計な音楽がないことだ。除雪車の音しかしない。いや、むしろ、除雪車が発する音はもっと大きくていい。しかし、除雪車はどれも防音仕様、迫力あるエンジン音が響き渡るわけではない。ここは、このイベントのときだけは、そういう仕様にしてもいいのではないだろうか。

20120917_002.JPG20120917_003.JPG20120917_004.JPG前半は、ラッセルの物語。上の2枚の写真が「男女」、下の写真は「お囃子」だ。「男女」の動きに合わせてお囃子はバケットを首にみたててあっちを向いたり傾げたりする。

(動画)



後半はロータリーの出番。
20120917_005.JPGスイングオーガ(写真ではメインのオーガの上にある螺旋状のもの。なお、これはアルキメディアンスクリューである)や投雪口を使っていろいろな動きをする。投雪口は、まるで象の鼻のように自在に動かすことができる。

(動画)




終了後は、オペレータさんたちが下りてきて一礼。拍手の渦。感動的だ。その後、各除雪車の運転席が開放され、記念写真大会となる。

コミカルな演出も楽しいスノーワーカーズ・バレエ。聞けば、十日町の除雪技術は非常に高度であるという。過去に何度も深夜早朝の道路除雪を見ているが、この地域のオペはほんとうにすごい。冬になったら写真を撮りに行こうかしら。。。




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