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国道17号旧道 境橋(新潟県二居渓谷)の関連記事。

4月下旬、原付二種で現地を訪れるとなんと、現道から境橋が見えた。
(以下、この項の写真はすべて色味を意図的に変更してある)
20120511_000.JPG望遠レンズで撮ったのだが、肉眼でもはっきりと「上路の橋らしきもの」があることがわかる。

20120511_001.JPGまだ雪が残る旧道。雪がなければ直接、橋の近くまで原付で行けるのだが、旧道への分岐そのものが雪で隠されていたくらいの積雪だったので、歩いて行った。その日のちょっと前に、@watanabejinさんが訪れていたのは知っていたので、行けることは確実だった。雪の上には足跡があった。






















20120511_003.JPG着いた。沢の水が、以前来たときと違い、轟々と流れている。

20120511_005.JPG橋の上の木、そして倒木が、存在感を出している。緑の時期は、もちろん葉っぱが生い茂っているのでここまでの荒涼感はないかもしれない。

20120511_002.JPG渡った先は、完全に雪に埋もれていた。

沢を少し遡って魚眼レンズで収める。
20120511_004.JPG境橋、これから草萌えるまでがいちばんの見頃だ。ぜひ。

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20120510_009.JPG新潟市内の幹線道路を原付で走っていて、ふと目に入った閉鎖された給油所。キャノピーもない、こぢんまりしたこの店舗は、その「奥」に見える赤茶色の家屋が経営していたものだろうか。

20120510_000.JPGこんな形で、赤く塗られた部分がある防火壁を見る。日石の赤かと思ったが、どうも塗り方が違う。

20120510_005.JPG三菱だ!

20120510_006.JPG画像の色調を変えてみると、スリーダイヤがくっきりと浮かび上がる。そして、三菱マークの「白」と防火壁の「白」が別の色、というか別の塗料であることもわかる。

視線を防火壁に向けたまま右に移す。これも色調を変えてみる。
20120510_001.JPG赤い丸が見える。下段は色調を変えたもの。
20120510_003.JPG20120510_004.JPG左の赤い丸はVeedol MOTOR OIL。右の白い丸はDIAMONDは読めるが、その後が読めない。

20120510_007.JPG向かって右側の防火壁。ここも赤地に白抜きで三菱マーク。先の防火壁でもわかるが、下部は黒が帯状に塗られている。

20120510_002.JPG真正面の防火壁。サービスルームのする横。丸が二つあるが、どちらも褪色が激しく、なにも読み取れない。

20120510_008.JPGサービスルーム。小さな庇がチャームポイント。

この手のサービスルームを見るたびに思うのだが、なぜドアがど真ん中にあるのだろう? 室内レイアウトがものすごく難しくなるだろうに。まあ、これくらいの大きさでは客用スペースなどなかったのかもしれない。


 
昨日の羽越本線 山倉川橋梁のすぐ横にある水管橋。

20120509_000.JPGなんというか…太い。水管は下弦(というのだろうか、三弦橋も)であって、上弦(上側の並行する2本)は水管を保持する構造物。橋門構の造形に惚れ惚れする。

20120509_005.jpg三弦橋だと、端柱に相当する部分にも斜材(というのだろうか)が入るのだな。それが、まるで映画「スクワーム」で頬に食い込んだ虫のごとく、橋門構にもぐりこんでいる。橋門構もまた、周縁部が折り返されており、かつ美しく溶接されており、さらに銀色塗装とあいまって、非常にソリッドな印象を持つ。

20120509_002.JPGこんな感じで土中から水管が突き出ている。

20120509_001.JPG美しい…と思っていると、銘板、ではないな、仕様が書かれた板が掲示されている。

20120509_006.jpg呼び径:400A(外径φ406.4)
形式:逆三角ワーレントラス補剛形式
支間長:48.000m
使用鋼材:ステンレス(SUS304)
設計基準:「水管橋設計基準」WSP-007
雪荷重:3.0kN/m^3(積雪深1.4m)
地震荷重:Kh1=0.26 Kh2=0.54
設計内圧:静水圧時0.75MPa 水撃圧作用時1.25MPa
施工:新潟県北蒲原郡京ヶ瀬村下里3610 水島鉄工株式会社

「逆三角ワーレントラス補剛形式」というのか。たしかに、メインは下弦の水管であり、それを上弦2本が補剛しているんだもんな。しかし、道路橋などは左右のトラスが床版を補剛しているのだけれど、いちいちそうは言わない。検索してみると、水管橋で使われる用語のようだ。

施工の水島鉄工を検索したら、すばらしいサイトをお持ちではないか。
施工例に、この折居川の水管橋がある。

* * *

おもしろいことに……

20120509_004.JPG三弦橋と並行して、道路橋の橋脚を利用したパイプビーム式の水管橋がある。それなら、わざわざ三弦橋を架設しなくても、ここに並行して架ければいいじゃないか…などと思うが、きっと、施工の手順やなにかで抗せざるを得ない事情があったのだろう。

20120509_003.JPGこちらはこんな感じで土中から突き出ている。カエシがすてきだ。




三弦橋である水管橋を撮影していて、ふと見ると羽越本線の橋梁がこんなだった。

20120508_000.JPG山倉川橋梁という。構造を単純化すればポニーワーレントラスと言っていいのだろうが、ここでは鹿島の正式な名称である「鋼・コンクリート複合トラス」とする。上弦材・下弦材をPCにしたトラス橋…ではなく、PC箱桁の側面を鋼管トラスに置き換えたものである。鹿島の資料を基に書く。

20120508_001.JPG踏切から見るとこんな感じだ。

20120508_006.JPG上弦(PC)と斜材(鋼管)との接合部。格点はPC内にあるので見えないが、中できちんと接続されている。

20120508_999.jpg(鹿島「鋼・コンクリート複合トラス橋を 鉄道橋に初適用」より転載)

20120508_007.JPG下部はこう。下弦材と縦桁で4主構のPC桁のようにも見えるが、ちゃんと、トラス部・縦桁・横桁という構成なのだろうな。

20120508_005.JPG橋台の銘板。

山倉川橋りょう
設計:東日本旅客鉄道株式会社上信越工事事務所
施工:鹿島建設株式会社
設計荷重:EA-17
基礎:場所打ち杭φ=1.2M L=31.5M 6本
基礎根入:けた座面から35.71M
着手:2002年3月
しゅん工:2003年10月

新潟工事区長:鈴木博人
鹿島建設株式会社現場代理人:大久保秀樹

20120508_003.JPG桁の銘板。下は同じなので省略し、上。

橋りょう名:山倉川橋りょう
位置:神山 月岡 15K528M59
支間:51M80
塗装年月:2003年4月
塗装回数:6回塗
塗装種別及び塗料名:下塗 亜鉛・アルミニウム擬合金噴射
中・上塗 ポリウレタン樹脂塗料
塗料メーカ:下。中・上塗 大日本塗料株式会社
施工者:鹿島建設株式会社 株式会社横河ブリッジ

* * *

この橋を、Yahoo!地図で見ると奇妙なことに気づく。



衛星画像だけを見ててもわかるまい。これを「地図」に切り替えてみてほしい。

あれ? 川の流路も道路の位置も違う!

20120508map_old.jpg(カシミール3Dを使用)
少し前の地図ではこのように「山倉川」などというものが描かれていない(いま、橋の下を通っているのは(新)「折井川」である。そこで少し検索してみると、この山倉川は、1998年の豪雨の対策として掘られたもので、あわせて鉄道や道路が付け替えられたということがわかる。

ここにまとめなおしてもしょうがないので、公式な文書のリンクで張ることにする。

・鹿島「鋼・コンクリート複合トラス橋を 鉄道橋に初適用」
・JR東日本「羽越線神山・月岡間山倉川B改築他工事の施工について」(PDF)


興味深いのは、踏切を一つ、新設できているこだ。名義的には「移設」にしたのだろうか。

なお、サイト「廃線跡探訪」によれば、この橋の建設にともない、路線の切り替え作業もあったそうだ。







 


20120507_000.JPG国道17号のこの場所、たしかyokkiren氏がレポートしていたような気がするのだが、ORJ何号だったのかを思い出せずにいる。もしレポートがあればそちらが絶対に綿密な検証をしているはずなので、ここでは見てきたことを書く。

このように、洞門と隧道の間に挟まれた一角に、廃橋がある。欄干は、端部に3連のアーチのようなものが刻まれている。手前の欄干のさらに手前に転がっている石材は、おそらく親柱。ただし、銘板類はない。

20120507_001.JPG山側の親柱は健在。こちらも銘板類はない。

見れば、谷側の新道は橋ではないようだ。とすると、この右側の橋を放棄し、谷側に土盛りをして旧道が橋で渡っていた沢を暗渠化して…ということかもしれない。

この場所、たまにクルマの出入りがあるようだ。駐車場のように使われているのだろう。国道17号側に目をやると、はるか彼方に上越線の路盤が見える。

20120507_003.jpg対岸から撮る。右端に、なにかある。

20120507_002.JPG…白骨。鹿の。

完全に真っ白な骨。肉などついていない。頭骨の左半分と思しきものがここにあった。右半分は、少し離れた草むらにあった。ここに出没した動物が持ち運んだか。

鹿はなぜここで死んだのか。クルマに跳ねられたのだろうか。この骨から2mと離れていないその脇を、大型トラックや乗用車がひっきりなしに通り過ぎていく。

ここは道幅が狭く、洞門と隧道が現れるためによそ見などできないと思う。この白骨に気づくドライバーなどいまい。


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