栗原景氏JR完乗の日に水郡線が倒木と衝撃、常磐線ダイヤ大混乱のとき、先に現地に行ってた私は水郡線瓜連駅から静駅まで歩こうとしていた。たいした距離ではない。空はまだ明るさがあった。
瓜連の駅は橋上で非常に立派で、駅前にはロータリーまであるが、その横には広大な砂利敷きの駐車場があり、さらにすでに強風が吹き荒れていることもあって、もの悲しい風景に見えた。 その駐車場に、なにか資材のようなものがかたまっておかれていた。 バス停だ。 それも、福祉バス。 ただ単にバス停が交換されただけかもしれないが、そういうものが一塊にゴミのように置かれているのを見ると、それが「この地域の福祉」そのものを表しているようにも見えてきた。 PR
ものすごい内容の自費出版本である。ナローの大家、レイルマガジンの名取編集長も「驚愕いたしました」と書くほどの、恐るべき執念で「携わった人の声」を集めた、手作業の記録集である。
編集長敬白:お薦めの新刊『十勝の森林鉄道』 本書は、よくあるように資料をかき集めてそこから作ったものではない。著者が丹念に、いろいろな人を介しながら直接ご当人に会い、お話を聞く…というスタイルを貫いている。だから、「○○さんがこう言っていた」「△△さんがこう」「文書による記録によれば□□」それぞれが矛盾していることもある。その場合、適宜推測も入れてはいるが、基本的には写真や痕跡が見つからない限りは断定はせず、潔く「今後の課題だ」としている。非常に慎重な、適切な記述となっている。 もともとは郷土研究誌『トカプチ』に連載していたもの。だからなのかタイトルは『十勝の森林鉄道』だが、いわゆる「森林鉄道」に括ることもせず、馬鉄(馬車軌道)や河川工事で使用された作業線まで網羅しようとしているあたりがまたすばらしい。
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私にとってもっとも興味深かったのは、音更森林鉄道だ。「音更」といいながら、十勝三股よりさらに先まで敷設された鉄道だ。まあ、音更森林鉄道にとっては、音更川の最上流に達するのだから「音更森林鉄道」で文句を言われる筋合いはないだろう。その音更森林鉄道、かつてはこれだけ張り巡らされていた。 まさに垂涎。今年またバイクで北海道に行けたら、ここらへんを見てみたい。とある場所には廃車体がある可能性も書いてあった。 著者・小林実氏はすでに85歳。いつまでもお元気で、調査が続けられますことを。304ページ、頒価2200円。都心では書泉グランデが特別に取り扱っている。ただし、誤字や誤記、単位系の誤りが多数あるので、読むときは一字一句を吟味しながらぜひ。
駅舎正面以外は大好きな駅、水上。夏には3番線の向こうの水の流れの音が涼やかだし、冬には舞う雪が構内の照明に照らし出される。冬はいつも濡れている跨線橋もいい雰囲気だ。駅舎の建築年はわからないが、昭和30年代に多くあったような造りと意匠をしている。ホーム側、腰部がタイル張りになっているあたりにそれが見て取れる。
現在、駅舎の正面入口付近が増築され、ちょっと悲しい姿になっているが、その土台はいかにもな国鉄駅舎である。その水上駅1番線のホーム上屋の支柱は一部に古レールが使われている。 屋根は木製で片流れ…のように見えるが、V字形になっている。支柱は古レールをY字に組んだものの上部にフタをするように、少し曲げたレールが枕木方向に添えられている。Y字の腕は、画像左の駅舎方向も右の線路方向も独立しており、たとえば駅舎にもたれかかっているということはない。 使われている部材はそれぞれレール底面同士をリベット留めしている。そこに木製の垂木(レール方向)を通して屋根板を貼っている。 支柱部分。フタ部分のレール腹部を利用してケーブルが這っている。 V字形の屋根板の底を、レール方向にトラス構造の部材がついている。このパターンはよく見るが、各支柱を連結すると同時に、それによって補強しているということだろうか。 このトラス構造の部材は至るところで見かけるが、この水上駅のものはガセット的なものがついている。 高崎方を見ると、古レール支柱の木製上屋とは別の、鉄骨+波板屋根の上屋になっている。少し行き、振り返る形で最上段の画像と同じ向きで撮る。 こんなに太くなくてもいいような…。 その境目は。 屋根の垂木もトラスの部材もぶった切られている。なんらかの問題があって改築されたのだろうか。 古レール部と鉄骨部ではこれだけ異なる。しかし、こんなことになっても乗客には気づかれないのだろうなあ。
アルピコ交通上高地線…と書くとなんだか落ち着かないので松本電鉄の新村駅は、車両基地がある。保存された青ガエルも見える。
でも、手前の保線車両が気になるよな。 台車に軽トラが乗っている。しかもホイールをはずしている。もしかして、なにかの動力として使っているのか? しかし、固定はされていないようだし、荷台のシートは台車に結ばれている…。 道路に回り込んで正面。ハイゼットは、ヘッドライトを眼球に見立てると、ウインカーが眉毛に見える。 【参考画像】 このように使うのかな。これは山田線で早朝見かけたモーターカーで、撮影は2004年。RHP3を+2増感したフィルムが入っててよかった1枚。 しかし、横に回り込んだら… 台車の下はスカスカだった。ということは、ハイゼットのプロペラシャフトからなにかしらの動力を得る…というものではなさそうだ。いや、元はそのように使っていたものを撤去したのかもしれないけれど。ホームに車両基地の方らしき方がいらしたので、実際に車庫の方に聞いてみればよかったなあ。
利根川の橋梁密集地帯(利根川橋梁)に関連して。
現在、快速線の古いトラス橋を架け替える工事が進行中である。googlemapsの衛星画像でもそれがわかる。 大きな地図で見る 上(北西)から ・快速線(下り)単線桁 …(A)(4)…架け替え予定 ・快速線(上り)単線桁 …(B)(2)…架け替え予定 ・(この空間)…(C)(3) ・工事中複線桁 …(D)(1) ・緩行線複線桁 …(E)(5) とする。(A)(B)(C)(D)(E)は桁のことではなく、位置を示す。 線形を見ると、いまの(A)(B)は北側にオフセットされている。これは以前の架け替えによるものである。 年表にするとこうなる。 ・1896年(明治29年) 単線で開通。(D)に200フィート単線ダブルワーレントラス(8連)など…(1) ・1917年(大正6年) 複線化のため(B)に200フィート単線プラットトラス(8連)など架設(開通は1923年)…(2) ・不明 (1)架け替えのために(C)に200フィート単線プラットトラスなど架設…(3) ・1957年(昭和32年) (3)架け替えのため(A)に200フィート単線ワーレントラス(8連)など架設(開通は1958年)。こちらを下り線とし、(2)は上り線とする…(4)。 (3)の桁は羽越本線阿賀野川橋梁・神岡線第二高原川橋梁・北陸本線庄川橋梁に転用される。 ・1980年代 複々線化のため(E)に複線連続ワーレントラスが架けられる(開通は1983年)…(5)
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快速線下り車内から撮ったものを。 見えてきた。快速線は築堤だが、右見える緩行線はPC桁。 橋門構が! 快速線は単線桁なので、わけわからない状態に。4線のトラス桁がある。 振り向いて取手方の橋門構。 いままでは留置線にでも使われていたのだろうか、車止めがあるその先に、新しい橋梁が架けられている。開通までにはこの車止めや線路そのものも更新されてしまうだろう。 車止めが不憫に思えてきた。 |
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