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20110622_000.JPG東雲橋。渡っているのは木曽川である。写真は左岸上流側から。さらに上流には、大井ダムが見えている。

歴史的鋼橋集覧はこちら

見ての通り、ボーストリングトラスである。驚いたことに、wikipediaに項目があった。場所はここ。



この地点で、南から阿木川が、北から和田川が木曽川と合流する。木曽川の川幅が広いのであまりわからないが、狭ければ十字峡のような光景を現出し、一大観光名所となっていたことだろう。上の地図を見ると、下流側に新道が予定されている。現地でも工事をしているが、それは後述する。

20110622_001.JPG中央径間がスパン45mのボーストリングトラス、側径間は2連(24mとあるが…?)と1連(13.5m)の鈑桁。

では、いざ橋へ。

20110622_003.JPGすれちがいできません!
橋の上は、道路が
狭くなっております

という表示がある。最大車両重量14トン。この橋の開通は昭和6年、銘板には三等橋とある。昭和6年当時の三等橋は、活荷重(総重量)6tなのだが、昭和14年には県道=二等橋(9t)とされ、昭和31年には二等橋は14tになったので、そうした変遷のしろものなのかもしれない。もっとも、こうした荷重は経験則によって決められることもあると現場の方から聞いているので、設計荷重は三等橋(6t)なのだが、どうしても14tのクルマを通す必要があって通して、かつチェックしてみたらなんともなかったから14tでいいや、になったのかもしれない。真相などわかるはずもない。

親柱は両側にある。どちらも銘板は路面を向いている。
20110622_004.JPG左。「東雲橋」。

20110622_005.JPG右。「木曽川」。右に見えるのが大井ダムである。欄干は後年、比較的最近のものか。

さて、ボーストリングトラスに近づく。

20110622_006.JPGいいね、この構え。

20110622_008.JPGどうしても弱い、上弦の端部は、下側に補強を入れているのがおわかりだろうか。

20110622_009.JPG別角度から。本来はリベットだが、この補強剤はボルト留めなので、後付けであることがよくわかる。


20110622_010.JPGここに銘板がある。

昭和五年製作
大阪
日本橋梁株式会社

20110622_016.JPG渡りながら振り向く。中に入ってしまうと、ボーストリングトラスである、とはあまり意識しないかもしれない。

20110622_017.JPGセンターの格点と大井ダム。

20110622_007.JPG上弦の端部には、なにやらケーブルでも通していたかのような穴がある。設置するときに必要だった部品か?

20110622_013.JPG鈑桁も渡り、対岸近くへ。右岸側も親柱はある。

左。『東雲橋』

20110622_011.JPG
右。『木曽川』。この組み合わせは左岸と同じである。通常、親柱は
・橋梁名
・河川名
・橋梁名(ひらがな)
・竣工年月
が書いてあるものなのだが。

20110622_015.JPG橋の上から下流を見ると、この東雲橋に替わる新橋とバイパス工事の様子がわかる。

20110622_014.JPG開通記念碑か、「紀功頌徳」と題された石碑がある。表面はそれなりに風化しているが、「東雲橋」という文字は読めるため、関わった人々を記念しているのか。とりあえず解読はパス。

20110622_002.JPGボーストリングトラス。ここは、その立地からして真横から撮れない。もし新橋が開通したら、この旧橋が撤去される前に訪れて、真横からの記録を残しておきたい。そして、解体されるときには、その作業を見守っていたい。新橋の工期は平成25年3月までである。



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20110612_001.JPG

英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(10) 油皆洞橋について、後日、現地を訪れた@hetima01さんから、「トラス間は実測で3.8メートル」との情報をいただいた。はてさて、これは鉄道橋としてどうなのか。

英国系100フィートポニーワーレントラスの幅で、寸法が明確なのは次の2橋だけだ。

●2代目六郷川橋梁(複線)トラス間22フィート(6.706m)
出典:本邦鉄道橋の沿革に就て(久保田 敬一、PDF)

●初代武庫川橋梁(3主構複線)の、片側のトラス間15フィート(4.572m)

この英国系ポニーワーレントラスはすべて鉄道橋の転用と考えていいので、元が鉄道サイズだとしても、のちの車両限界は幅3mなので、トラス間3.8mでも成り立つように見えてしまう。

こうして考えると、伊達橋などを測ってくればよかったと後悔することしきりである。橋梁観察は、必ず一度目は見落としがある。困ったものだ。
20110621_000.JPG神岡の街中にあるボーストリングトラス、藤波橋。渡っているのは、神通川の支流である高原川。神岡の街中では、まだこれほどに細い。写真は下流(北)から。位置はここだ。



20110621_001.JPG構え。ボーストリングトラスらしい開放感。欄干がついているが、道幅が狭いので、歩行者は横の歩道橋を通る。

20110621_003.JPG左側のみ、親柱が残る。いったい何をモチーフにした親柱なのだろう。右側は、歩道橋を設置する際にでも撤去されたか。

銘板はなく、その前を電柱が塞いでいる。

20110621_002.JPG向かって左のトラス(上流側)には銘板がある。

株式会社
大阪鐵工所製作
昭和五年

(すべて右書き)

20110621_004.JPG車道を渡る。リズミカルで美しい。

20110621_006.JPG振り返って、左岸から、下流側のトラスを見ると、

平成5年度
水力発電施設周辺
地域交付金交付施設
神岡町

と書いてある。これは、歩道橋のことだろう。財源として、そんなものがあるのか。そして、この表記は18年も雨ざらしになっている割にはきれいだ。

20110621_007.JPG少し離れて、上流側。

20110621_008.JPG端部。支承等は、見ることができない。


日が沈みかけている中で慌てて撮ったので、暗い。でも、そんな空気が似合う橋だった。

20110619-10.JPG大道泉橋(だいどういずみはし)。栃木県真岡市、鬼怒川を渡る橋だ。架け替えにより、撤去作業中であるということを、@AGEAGE101さんから「早めに行ったほうがいいですよ」との言葉と共に教えていただいたので、5月上旬に行ってきた。上の写真は上流側から。桁が残っているのは右岸、西側である。

20110619-01.JPG下流にある新しい橋からは、こう見える。たぶん、普通の人は、これが変だとは気づかない。

20110619-02.JPG拡大。この「普通感」は、河川敷がきれいになっているからかもしれない。仮に、すでに撤去した桁部分に橋脚が残っていれば、「橋を撤去している」というように感じると思うのだ。

20110619-03.jpgこのように、工事している様子は一切なく、美しく放置されている。桁端部はさすがに閉鎖してあるが、それとて見える大きさではない。

20110619-04.JPG左岸、真正面に回り込む。

やはり、なんというか、「異常感」はない。

20110619-06.JPG一歩引いて、取り付け道路から。このように、本来なら直進していた道路が、左右に直角に折れるように変更されている。鋪装されたばかりだった。

20110619-08.JPG新橋を左に、旧橋を右に見る。撤去済の河川敷が、本当に何もなかったかのように整地されている。

20110619-09.JPG河原に降りて、橋台があったはずの場所を見る。やはり、単なる法面にしか見えない。これらの処理ゆえ、残されたトラス桁に「異常感」がないのだろう。

20110619-11.JPG桁の端部に近づく。けっこう高い。床版の下の断面など、なかなかお目にかかれるものではないが、かといってとりたててなにかすごいものが見えているわけでもない…。

反対側に回り込み、今度は上から。

20110619-12.JPG取り付け道路はこのような形でゲートが設置してあった。向かって左から手前(画像下)は現役の道路で、農作業の軽トラがときどき通る。

20110619-13.JPG通行止めの看板の向こうに、トラス桁が見える。通行止めは車輌のみ。

20110619-14.JPG看板越し。

20110619-21.JPG美しい青空に、通る人のいないトラス橋。橋を外から見ても異常な感じはしないのに、橋の上にいると、なんとも不気味な感じがする。

20110619-16.JPG青空と鉄骨だけになると、その異常さもより際立つ。川の音と、山鳩の鳴き声しかしない。

20110619-18.JPGふと上を見ると、鳩がとまっている。こいつらか。

20110619-17.JPG端部はこのように、当たり前だが唐突に終わっている。フェンスがちょっと撮る気持ちを削いだので、早々に立ち去る。

銘板を探す。
20110619-19.JPGない。右下にカケラが貼り付いている。こういうものは、自然に脱落してしまうのだろうか。それとも、だれかが剥がすのだろうか。

20110619-15.JPG剥がされている。

20110619-20.JPG…あった。
1959年12月
栃木県建造
建示(1955)二等橋
製作.架設.日本橋梁株式会社
材質.SS41

「製作」などの後の「.」が気になった。

1959年。まだ50年ちょっとしか経っていないのに架け替えられてしまうのは、この幅員ゆえだろう。大型車同士のすれ違いは無理だ。



この大道泉橋は、トラス桁を撤去した後の写真が、なぜか(?)写真素材サイトにある。売っているものなので転載は控えるが、ぜひご覧いただきたい。
http://pixta.jp/photo/2376073

こちらの方のブログには作業車が写っている。

どうやら、桁をクレーンで持ち上げて地上に降ろしたあと、解体したようだ。

また、こちらの方のブログを拝見すると、さらに先代の橋の記憶や、開通記念碑(現地では見あたらなかった)の写真がある。

作業日を問い合わせて、見に行ってみようかしら…。葬式厨?
60c81d4d.JPGイラストレーターの落合恵さん(ブログはこちら)の『山へ行くつもりじゃなかった』出版記念トークイベントが、世田谷区等々力の「巣巣」で開催された。お相手はイラストレーターの杉浦さやかさん@saa_aya)。おふたりとも山友だちで、なれそめ(?)はこちらに。

20110616_002.JPG「巣巣」の2階にも原画の展示がある…ということで、階段を上ったら、そこにはおふたりが!(左:杉浦さん、右:落合さん)。おふたりのついているテーブルや椅子、よく見ると値札がついている。トークイベント会場の椅子にも値札があったのだが、これらはみな売り物。「巣巣」はすてきな家具屋さんである。

開始時刻の18時になると、予約満席だった会場は、雨だというのにぎっしり。前回よりも普通の人(?)が多いような印象。どんな印象かというと『天然生活』の読者のような。トーク開始直後に「この中で、山に登っている人?」という問いかけには、半分くらいが反応していた。前回はほぼ全員だったのに比べると、場所の違いなのか、お相手の違いなのか、興味深い。。。

8f60c107.JPGまずは、山の格好のお話から、ファッションについて。落合さんが初めて山に行ったときは、とりあえず靴は買い、あとはあるものから。杉浦さんも同じ。ところが、落合さんがその後、普通に(?)山の知識が増えると共に衣類もアウトドア用のものをセレクトショップなどでそろえていくのに対し、杉浦さんはあくまで無関心(?)。最近買ったという防水透湿素材の雨具、「これはモンベルです」と言いながら、実際はパタゴニアだったり。ブランドに頓着せず、しまむらからもすてきなものを見つけ出す杉浦さんならでは。

杉浦さんはこの日、モンベルのニッカボッカだったのだが、ファミリーセールで買ったものだそう。「安かったから、20年前のものですかね。形もそれっぽいし」。おそるべきセンス。とある女性登山のイメージリーダーになっている同世代の女性は、「以前はモンベルの中高年体型用のズボンしかなかったから、登山用のレディスウエアは買わなかった」と言っている。いまイメージする「山ガール」的なウエアが出そろったのは、意外なほど最近で、出そろったから女性が参入した、と言い換えてもいいのだ。モンベルの、「モノはいいけどおしゃれじゃない」という印象を図らずも見抜いてしまった杉浦さん。すごい。

ニッカボッカ。私が山を始めた1987年頃は、それが当然だった。山には、ニッカボッカ+カッターシャツ。高校の山岳部に入ったとき、揃えさせられた。それぞれ2回しか着なかったけれど。ニッカボッカは、うっかりサイズの大きいものを買ったために、履き心地がとても悪かった。また、速乾の衣類などない時代、カッターシャツだけは速乾性なので重宝するはずなのだが、ニッカボッカの代わりに買ったチノパンと合わないし、Tシャツで登るほうが涼しかったので、着なくなった。いま思えば、山に行くのに襟のついた服を着ていくのは、単なる伝統なのだろうと思う。

13279f4e.JPG休憩。今回も、お菓子とコーヒーつき。お菓子は、dans la nature 花鳥風月さん特製。落合さんのイメージする、山の行動食(のうち、お菓子的なもの)として、「ナッツのいっぱい入ったクッキー」と、「ココア味 山マフィン」。コーヒーは、徳島県のアアルトコーヒー特製「眉山ブレンド」。お菓子はかなりのボリューム、おいしかった!

休憩後、おふたりの山の思い出に。『山へ行くつもりじゃなかった』にも書いてある、誕生パーティーのこと。これは、杉浦さんの誕生日がたまたま登山の日だったので、落合さんは無言のプレッシャーを感じつつ、プレゼントやサプライズを企画。そのプレゼントとサプライズの楽しさは、会場の方々にもわかっていただけたようで、コーヒーをふるまうとうことでちょっとかんだ私としてもとても嬉しかった。

また、おふたりで行った「富士山6合目でご来光」のエピソード。山に登ったことがない人が半分を占める会場では、富士登山の話も相当に興味を持たれているようだった。


まだまだ、落合さんの本沢温泉とか、「ランドネごっこ」とか、杉浦さんの「川が流れている山が好き」とか、書ききれないくらいにいろいろな話があったのだが、あっという間に1時間半ほど過ぎて終了。前回と違い、会場内に残る方が多かった。おふたりのファンの方ばかりだったということなのだろう。「そろそろ閉めるので…」とやんわり追い出される20時ころまで店内でおしゃべりし、会場を後にした。



杉浦さんが尾瀬に興味を持っているようなので、ちょっと考えよう。また行きましょう!



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