歴史的鋼橋集覧に記載されている地図は誤っている。 国道418号から一段木曽川に降りたところを走る道に、この油皆洞橋はある。写真は西から東を見ている。ご覧の通り、1.5車線程度の幅しかないので上流川に歩道橋が架けられている。 正面。親柱がきちんとあるが、橋の脇に入れないよう…というか転落防止のために金網がある。 西・上流側「油皆洞橋」。 西・下流側「ゆかいどうはし」。「橋」を濁らないことが多いよなあ。 ポニーワーレントラスの端柱部は、英国式その他大勢と同じ。いずれ、リベットの打ち方なども見比べてみたいとは思うのだが、もう少し数を集めてから。 参考写真。 東側上流側の親柱「油皆洞橋」。 東側下流側は「昭和卄九年十二月竣功」。(表示されない場合:昭和29年十二月竣工) 東側正面。歴史的鋼橋集覧には「主構間隔を縮めてある」とある。ここでもまたかよ!なのだが、1.5車線くらいしかないので、明らかに鉄道用のポニーワーレントラスよりも幅が狭いのに、実測していない。クルマにメジャーは積んであるのに。ひとえに雨のせいにしてしまう。 左右のトラスの幅が詰められたということは、横桁もなんらかの影響を受けているはずだ……。 どうも、横桁の端部を見る限り、端部をぶった切っているようには見えない。まあそうか。トラスの下弦に乗るのだからな。 では裏側を見れば解決するかというと…… まったく近づけない。かなり急な斜面であり、足場などない。幸い、立木が多いので、それにつかまりながら、なんとか見通せる位置に行く。真下に行くことは不可能。なんとか、「曲線型の横桁だな」ということは見えた。 撮影したものをトリミングしてみる。 昨日の見沼代用水橋梁と見比べても、違いはないように見える…? まったくもって謎。近づいて採寸して、他の横桁と比べてようやく云々できる存在。でも、近づけない。 橋台部分はこんなだ。 PR
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その8がふたつあったりすのはさすがである。 また、この形式ではない英国系は割愛してある。 パテントシャフト&アクスルトゥリー/五行川橋梁(真岡鉄道) パテントシャフト&アクスルトゥリー/小貝橋(真岡鉄道) パテントシャフト&アクスルトゥリー/小貝橋(真岡鉄道)(2) 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(簡易版)伊達橋・小貝川橋梁・五行川橋梁 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(その2)木津川橋梁 (英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(その3)港三号橋梁) 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(その4)十条跨線橋 (英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(その5)愛知川橋梁) 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(その6)和歌山県新興橋 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(7)近江鉄道愛知川橋梁 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(8)関西本線木津川橋梁 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(8)和歌山県中橋 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(たぶん9) 見沼代用水橋梁 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(10) 油皆洞橋 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(11) 油皆洞橋の幅 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(12) 長野電鉄 松川橋梁(旧) 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(13) 伊達橋(福島県) 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(番外1-1)山形鉄道最上川橋梁 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(番外1-2)山形鉄道最上川橋梁 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(番外2-1)左沢線最上川橋梁 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(番外2-2)左沢線最上川橋梁 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考番外編(3)東海道本線揖斐川橋梁 英国系100フィートポニーワーレントラス(番外編5)牧田川橋梁 英国系100フィートポニーワーレントラス(番外編6)江ヶ崎跨線橋 支笏湖畔の200フィートダブルワーレントラス「山線鉄橋」 石岡橋(矢部) ひさびさに「英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考」を書く。秩父鉄道の見沼代用水橋梁だ。現地は引いて撮れる場所に恵まれず、いささか苦しい写真ばかりになってしまった。 見沼代用水についてはwikipediaをご参照いただきたい。 歴史的鋼橋集覧によれば、この桁はパテントシャフト&アクスルトゥリー製らしい。「縦桁に陽刻がある」とあったが、それを見たのは帰宅後だ。もちろん、写真を撮っていないどこか実見もしていない。情けない。先にその縦桁を見る。 英国系100フィートポニーワーレントラスは、左右のポニートラス間に横桁を1パネルにつき2本載せ、その上に縦桁を置き、その上に縦枕木を置いた上でレールを敷いた、というのはさんざん書いてきた。だから、縦桁とレールが同一面になる。上の写真で縦桁の間にあるのはレールではなく護輪軌条、中央は歩行用の桟である。 横桁は、このとおり1パネル間に2本。 横桁は曲線型である。 いままで見てきた中で、同じパテントシャフト&アクスルトゥリー製の同型トラス橋では、横桁が「落とし込み型」だったが、この桁では曲線型となっており、横桁の形状は異なる。 (参照) 英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(8)関西本線木津川橋梁 一方、製造メーカー不明の伊達橋(福島県、まだ記事化していない)の横桁が、これと同タイプである。 ひとつの定規(基本設計)でいくつものメーカーが製造した英国系100フィートポニーワーレントラスは、簡単に「横桁が同じ形だから、メーカーも同じだろう」ということができないのは過去に見てきた。だから、伊達橋がパテントシャフト&アクスルトゥリー製だという断定はしない。なお、伊達橋については『日本の廃道』47号にTUKAさんの詳しい記事が掲載されている(だから私はまだ記事を書いていない。書く必要がない)。 橋台。煉瓦製。縦桁が載る部分は床石となっている。 塗装標記。
塗装年月日 1991年3月20日
下塗 SDシアナミドサビナイトJIS-K-5625-2種 中塗 橋梁用SDマリンペイント中塗JIS-K-5625-2種 上塗 橋梁用SDマリンペイント上塗JIS-K-5625-2種 施工者 内藤塗装工業(株) 塗装後20年。ややくたびれている。 それぞれのトラス橋で異なる英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁の形状がバラバラである…という謎は、相変わらず謎のままだ。 (追記) 前面展望を動画で撮ってきた。東行田→武州荒木。e-p1で手持ち。
バー銀座パノラマ渋谷に@yascornさん、@yasutkdさん、@souitohさんと行ってきた。とても行ってみたかったお店で、偶然、オーナーさんと知り合ってから、なおさら早く行かねばと思っていた。かといって、ひとりで行くわけにはいかない。私は下戸も下戸、カクテル1杯など飲み干せない。だから、どなたかといっしょに行くしかない。運良く(?)ヤスコーンさんが先日行ったというので、連れて行っていただいた。
シャーシャー音を立てて、つばさ/なは/EF5861+サロンエクスプレス東京/DD51+白樺が走っている。白樺はかなりのスロー、スケールスピードで70km/hくらいか。かなりレールのメンテには気を遣っているそうだ。そう、ただレールを組んだだけでは、こんなにスムーズに走らない。 建物があると違うよねえ…。そして、川や海があると、もっと違うよねえ…。 パイクなら作ったことがあるけれど、こういうおおがかりなものはない。やり出すと、果たして道はこうつけていいのか、歩道は、壁は、築堤ならその端部の処理は、とかそんなことばかり気になってしまい、結局、セクションすら作りかけてはやめ、の繰り返し。 また、スペースが問題。お金が第二。時間が第三。さらに、私自身は、車輌の工作ばかりしていたので、問題はそこにもある。 この工場はどこのなんだろう? 鉄道模型の情報から離れてしばらくたつので、いろいろわからない。車輌のリリースだけはなんとなく知っているけれど。 こういうあたりにリアリティがあるよね。自分ではこうは作れない、というよりも、実際の風景を写真に撮ってきて際限しないと気が済まなくなる。腕もお金も時間もないのに。こんな、線路の向こう、「三角の空き地に樹木」というのもなかなかのセンスだと思う。 たぶん、鉄道模型には4年以上、まともに向き合っていない。改めて考えると、もうそんなにたってしまったか。 線路を敷きっぱなしにし、車輌工作用の机があった部屋は、いま寝室になっている。レール類は5つの箱に、車輌はすべてケースから出して100均のケースに裸で整然と入れられ、部屋の片隅に積まれている。次、これを出すことができるのはいつだろうか。子供が独り立ちしたあと、自分の時間を持ったときだろうか。そんな時が来るのだろうか、あるいはすぐ来るのだろうか。 またお邪魔しよう。 (写真は、ノンアルコールで、「さっぱり/炭酸なし」で作っていただいた特別の(?)ドリンク) 岐阜県丸山ダム付近はいろいろある。丸山ダムそのものもダム関係の方々には有名なようだが、これに目が釘付けになる。 まさかまさかの上路ボウストリングトラス!とか思ってしまうよね。思わないか。 ちょっと拡大。構造は吊り床版橋。吊橋の主塔をなくして路面の高さからケーブルを張り、当然それは弛むのだけれど、その上に吊床版を載せ、その上に、道路面が水平になるように上床版をかけるというもの。 この「のぞみ橋」は土木学会田中賞を受けている。その理由は、この構造にしてスパンが長いということによる。 たもとに立つと、こう。向かって右の吊橋は小和沢橋。現在は通行止め。 こののぞみ橋は、新丸山ダム建設のために架けられた。見ての通り、小和沢橋の通行制限が、総重量6t、幅員2mだったことによる。小和沢橋については機を改めて。 小和沢橋の側から。ちょっと「手入れがなされていない感」が漂う…。 対岸へ。画像右、フ型の付け根のコンクリートブロックがこの橋のキモだ。従来の吊床版橋は、吊床版を橋台(写真右端)に剛結していたのだが、こののぞみ橋では、吊床版と上床版をブロックに固定し、そのブロックに支承をかませて橋台に置いている。 端部を拡大。 銘板もある。「のぞみ橋」。ちょっといまいちな名前だ。新丸山ダム建設後は他の場所に転用する前提らしいが…。 橋台の側面にある、マジックインキの蓋みたいな出っ張りは、橋台を地面に固定しているケーブルの端部。 吊床版と上床版を結ぶ部材は鋼製でトラス構造。吊床版は、人間の重さならそのまま歩いて行けそうだ。 センター部分。とくにPCでできた吊床版を見ると、コンクリートが大空に浮いているような気分になる。 なお、肝心な、吊床版の「裏」の写真を撮っていない。というのも、小和沢橋もあわせて撮影していたら、けっこうな雨になってしまい、道でもないところを降りていく気にならなかったのである。言い訳がましいが、また行こうと思っている。 この「のぞみ橋」に関する土木学会の資料はこちら。 |
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