暗渠クルーズと小石川橋通架道橋
神田川橋梁を水面からのつづき。 順番が前後するが、神田川橋梁を水面からの前にあたる。JR御茶ノ水駅の東にかかるのが、お茶の水橋。駅のホームから見える、幅の広い、鋼製ラーメン橋である。 美しいπ型ラーメン。かつて、この上には都電が走っていた、1931年開通の橋である。 この力強い足。片側に七ツあるピン支承をじっくりと愛でたい。 図面や諸元はこちら(PDF)。 続いて普通の人(?)にも広く知られている聖橋。 その向こうに見える神田川橋梁を考えると、桁下高さをこれだけ確保する必要はまったくない。せいぜい、その向こうに見える神田川橋梁くらいでいいのだ。両者の開通年は4年ほどしか違わない。 この聖橋はライトアップされるが、私としてはお茶の水橋のほうをライトアップしたほうが金属の質感が美しいだろ…と思っている。 PR
暗渠クルーズと小石川橋通架道橋のつづき。
<関連項目> 神田川橋梁のヒンジ 写真を並べるだけです。 聖橋から見ても同じように見えるのだが、仰角が違うのだよ…。(神田川橋梁のヒンジ 右上に少し見えている黒いのは丸ノ内線御茶ノ水橋梁。そこから見通す水色の神田川橋梁。鋼製ラーメン橋脚の踏ん張り具合がいとおしい。その左上にチラ見している緑色のブレーストリブタイドアーチは、言わずと知れた松住町架道橋。 さらに近づくよ。うそ。ズームアップしただけ。 もっと! ついに桁裏! 露出がアンダーなのはスミマセン。 どうも、下横構(左右の鈑桁の下端同士をジグザグに結んでいる部材)の配置に法則性がないような気がする。 /|\/|\/|\/|\ というように垂直材(というのかな)があったり、 /\/\/\/\/\ というようにきれいにジグザグになっていたり、 /\/\/|/\/\/\ というようになっていたり。斜橋ゆえのものかもしれない。 ラーメン橋脚の裏! なんとも中途半端な撮り方ばかりだが、移動している船から見上げているという大きな制約の中であるため、御容赦いただきたい。
(タイトルを「神田川橋梁」から「御茶ノ水橋梁」に変更。詳細末尾に)
暗渠クルーズと小石川橋通架道橋のつづき。 飯田橋から神田川を下った。御茶ノ水から秋葉原にかけてはすてきな橋梁が連続するが、まずはこれ。東京メトロ丸ノ内線が、本郷台地を出て神田川を渡り、また本郷台地に潜っていく、あの橋だ。神田川は、江戸時代初期、秀忠の時代に本郷台地を深く開鑿して作った人口河川なので、このようなことになる。 この橋梁の名称、実は未詳。仮に神田川橋梁としておく。今回も写真をアップするのみ。 桁裏。すさまじい斜橋っぷり。 桁裏。奥の兄弟は右岸(JR駅側)。レール直下にある縦桁に横桁が剛結されている部分は、微妙に縦桁が位置をずらしている。これは、複線のレールを全体的に下流側に寄せて設置しているためかもしれない。冒頭の地図を「航空写真」に切り替えてご覧いただきたい。 左岸側(本郷側)の支承。こちらがローラー。地震対策か、支承がズレないようなストッパーの形状が独特。また、支承に向けて監視カメラが設置されている。 本当は銘板も撮りたかったのだが、遠すぎた。 支承。右岸・上流側。 支承。右岸・下流側。 ここは下路鈑桁となっているが、今回のクルーズのように(?)船が航行することを考えると桁下高さは多ければ多い方がいいため、下路式になったのだろう。 また、橋台には段差があり、一組の支承の間だが、まるで桁の端梁を支えるかのようになっている。 ここをもっとしっかり観察しなかったのは不徳の致すところです。 当初、この記事は「神田川橋梁(仮)」としていたが、golgodenkaさんのご指摘により「御茶ノ水橋梁」ということが判明したので記事名を書き換えた。この記事を書いていたとき「なぜ塗装表記を撮らなかったのだ!」と悔やんでいたのだが、水面からは撮れない位置だったと言い訳しておこう。 golgodenkaさんの記事も合わせてご覧いただきたい。 東京メトロ丸ノ内線(淡路町~御茶ノ水)【御茶ノ水 橋梁】
ハーコート探訪:小石川橋通架道橋
ハーコート探訪:小石川橋通架道橋(2) ハーコート探訪:小石川橋通架道橋(3) に関連して。 2011年2月20日(日曜)、東京キャナルネットワークさんから「暗渠クルーズあるよ。水道橋経由飯田橋まで行くよ」という告知があったので、参加した。ルートはこうだ。 (DAN杉本氏作成のカシミール3Dを使用してマッピング) 浜離宮から隅田川を少し東上し、亀島川(地図のA)で日本橋川に出る。そこで左折、そのまま水道橋まで進むと(ココ後述、B)神田川に合流するので左折。すぐに、右に暗渠の入り口が見えてくるので 中に突入(C)。真っ暗かつ湿気の多い中、 神田川の北に平行する暗渠を進み、飯田橋交差点の少し北に出る。 そこから折り返し、神田川を御茶ノ水へと下り、隅田川で浜離宮へと戻るというコースだった。約2時間、一瞬のように感じた、見るものすべてが新鮮な2時間だった。 さて、小石川橋通架道橋を、水面から見上げる機会となったのでここに上げる。暗渠も面白そうだったのだが、このクルーズに参加した一番の目的はこれを見るためだ。 小石川橋通架道橋の南側。 手前の「裏側」は、車道の新三崎橋。その向こうのプレートガーダーは中央本線(急行線)、トラスがハーコート製の中央本線(緩行線)、その向こうが車道の三崎橋だ。 近づく。橋台に見とれている時間はない(涙)。 桁裏! 道路からは絶対に見ることができません。 17mmではまったく刃が立たず。あたりまえか。かといって15mmで撮るわけにもいかず、まあ、この写真をアップすることに意義があろう。小石川橋通架道橋の裏側。 この、小石川橋通架道橋の裏を見ることができると知ったのは、デイリーポータルZに書かれた大山顕さんの記事、『夜の都市河川クルーズはちょうすてき!』だ。3ページ目冒頭に写真がある。そして、youtubeにはmechapandaさんの動画があがっている。13分過ぎに注目して欲しい。 こうしたものを見ることができると知ることができたのも、実際に見ることができたのも、ツイッターのおかげだ。きっかけを与えてくださった方々に感謝します。 暗渠クルーズについては続く。 阪神なんば線、すなわち以前の西大阪線が開業以来使用している橋梁である。全40連、橋長は758mもある。うち6連が100フィートクラスの複線プラットトラスで、それ以外は単線のプレートガーダーである。トラスは100フィートクラスで第18~23連。鈑桁は50フィートクラスである。 すぐ西側を国道43号の新伝法大橋が架けられているので、撮影は容易。 トラスの6連を見る。 リベットを使用した剛結構造で、端柱と弦材以外はアングル材をレーシングで結んでいる。銘板は写真を見る限り見あたらない。 端柱上部、橋門構との接続部分が少しだけ上弦材から突き出ており、それがこの橋をしてリズミカルに感じせしめる。 ひとつの桁のシルエット。なかなかバランスの取れた、小柄ないい形をしている。 真横。トラスが作り出す三角形は、正三角形を少し扁平にさせたような形だ。 支承。むしろ、その手前、ターンバックルが気になる。単に「桁下注意」という看板のために、こんなターンバックルがある。桁に直接貼ったり書いたりすればいいのに。 プレートガーダー3連分を真横から。 この橋梁はトラス桁も鈑桁も横河橋梁大阪工場製。 以上、なにひとつ考察なし。 |
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