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東海道本線上神崎川橋梁(上り内外線)
東海道本線上神崎川橋梁(下り内外線)
東海道本線上神崎川橋梁(梅田貨物線)
の続き。


この4複線のうち、最後に架設されたのがこの北方貨物線である。それでも1941年(昭和16年)、リベット全盛の時代だ。

20110215-01.JPG画像右は梅田貨物線。左が北方貨物線だ。

この4複線区間、東から3組はトラス橋なのに、この北方貨物線はプレートガーダー橋。スパンは同じなので、簡単に言えば技術の進歩でわざわざトラス橋にしなくても経済的なプレートガーダーで済むようになった、ということだ。

銘板。
20110215-04.jpg鐵道省
昭和16年すは829-1
日本橋梁株式会社製作
-----
L.鉄 (以下読めない)

「すば829」の「すば」は後述する。「829」は、活荷重KS18、支間長29mという意味だ。支間長29mは、梅田貨物線や上り内外線のトラスの支間長に等しい。

 

20110215-02.JPG桁裏。やはり手前側に網がかけてある。

私はこれを見て「上路なのに主桁が複線の両側にあって、線路用に別に縦桁があるのか、下路式プレートガーダーの、床版をそのまま上に上げたみたいだな」と思ったのだがちょっと待て。そんなことするのは、中路式プレートガーダーではないのか?

最初、上の銘板も「でば」(っくんげた)だと思っていた。思い込んでいた。でも「中路ではないか?」と思ってよく見ると「すば」(るーんげた)だった。そうか、中路式か。

20110215-03.JPG縦桁の部分。

右端、色をとばしているのでわかりづらいが、明らかに線路よりも天方向に突き出している。中路確定。中路はあまり多くないうえ、複線桁である。そう気づいたときには嬉しかった。



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東海道本線上神崎川橋梁(上り内外線)
東海道本線上神崎川橋梁(下り内外線)
の続き。

4複線のうち、東から3組目がこの梅田貨物線である。


上神崎川橋梁(上り内外線)と同じと考えていい。製造も同じ汽車会社で1923年である。よって、ここも単に見てきただけ。

20110214-04.JPG右が今回紹介する梅田貨物線用のトラス桁。複線である。右端が大阪方の第4連、奥に向かって第3、2、1連。奥が京都方。左は北方貨物線。

上の航空写真のとおり、ほとんど引けないのでこんな撮り方しかできなかった。橋台に登ればよかったかな…。

その橋台。
20110214-01.JPGと支承。このハシゴに登れば通報されかねない。

そのハシゴの後ろというか、その部分のコンクリート表面には流し込んだ際の型枠の木目がうっすらと残る。また、骨材が適当というか、周辺で採取したのか玉砂利が多く混ざっている。

支承が乗っかる橋台の表面はそのようなことがないので、強度が要求される部分はもっと「ちゃんとした」施工になっているのかもしれないが、これは考え過ぎかもしれない。

20110214-06.JPGトラス構の端柱と上弦材の接続部。似たような形の部材を切り出して、曲げて、組み合わせてリベット打って…。

20110214-05.JPG上弦と、垂直材の接続部。鳥が巣を作らないように(だと思う)、トゲが設置されている。そうした部材や架線を支える部品は塗装されていない。

20110214-02.JPG第4連の桁裏、それも大阪寄り。上り内外線と同じくネットがかけられている。

20110214-03.JPGその奥。ここで、昨日の記事を訂正せねばなるまい。赤枠の部分、前回は「ボルト留めだから後付けだよね」と書いたのだが、ここではリベット留めである。桁の製造年と製造所が同一だとすると、上り内外線のこの部材も当初からあり、しかもリベット接合だった可能性のほうが高い。

20110214-07.JPG上り内外線(右)との並列。

こうしてディテールを見比べると、兄弟橋だということがよくわかる。

北方貨物線に続く。

<参考文献>
歴史的鋼橋集覧


東海道本線上神崎川橋梁(下り内外線)の続き。その隣り(下流側、西)にある橋梁である。場所はここ。


4複線のうち、右から下り内外線/上り内外線(今回紹介)/梅田貨物線/北方貨物線である。

20110213-01.JPG両サイドを他の桁に挟まれているので、こんな風にしか撮れない。画面左の白いトラスが左岸(大阪方)、右の茶色いトラスが右岸(京都方)である。

『歴史的鋼橋集覧』によれば、桁は第1連・第2連(京都寄りの2連、茶色いトラス桁)が1923年横河橋梁製、第3連・第4連(大阪寄り、白いトラス桁)は1923年汽車製造製である。なぜ同じ橋梁なのに、製作会社が異なるのか?

先の下り内外線でも、第1連・第2連のみが後年の増連である。それは神崎川拡幅に伴うものであろうとは思っていたが、旧版地形図をチェックする前にわかった。この上り内外線の記事に掲載されている図面である。

T5-118.jpg図は、左が東京方、右が大阪方である。赤く囲った部分に注目してほしい。現在の第1連・第2連の場所は、築堤になっていた。これを橋梁に架け替えたということだ。

20110213-03.JPG汽車製の桁裏側。縦桁がのっぺりしていてスッキリしている。網がかけてある部分の下は歩道である。

20110213-04.JPGそこから川に乗り出してみる。赤く囲った部分の補強材はボルト留めなので、後付けだろう。と思ったが、梅田貨物線のトラス桁はここがリベット留めなので、単に補修したのだと推測する。

20110213-02.JPG支承。

今回は以上、「見てきただけ」です。


梅田貨物線、北方貨物線に続く。

20110211-01.JPG
2月11日(金)にCP+で見たGOLLAのカメラバッグ。品名は「sizeS SALMIAC GREEN。あまりにすてきなので、ビックカメラに立ち寄って買ってしまった。目的は、PEN一式の携帯用。

微妙に小さいような気がしたんだけれど、使い方はこちらが工夫すればいいしね。


20110211-02.JPG詰めるだけ詰めてみた。
・E-P1
・17mm
・14-42mm
・(フォーサーズ)40-150mm+リアコン

これだとボディにレンズを装着したまま入れられないし、フタも閉まらない。ボディ+レンズ1本は肩から提げることが前提だな。

20110211-03.JPG40-150mmを除いてみた。するとちょうどいい。だいたい17mmをつけっぱなしにしているので、14-42と、ボディ+17mmがちょうど入る。よし、これで行こう。

このバッグ、2980円。どうやっても垢抜けないカメラバッグメーカー製のものよりもかっこいいし、かっこいいんだけれどそれなりに高価なartisan&artistなどよりずいぶんリーズナブル。

クランプラーはその形状から体積がでかくなるのと、バックルがつかいづらそうなのでパス。そういえば、僕が多数持っているLOWE Proは、なぜか以前よりもかっこわるいものばかりになっていた。モノがいいだけに、ちょっと惜しい。



なお、このバッグと同色のストラップは未入荷とのことで、後日買おうと思う。
 
パシフィコ横浜で開催されていたCP+へ。カメラ用品の新製品を見に行ったのではなく、中井精也さんのトークを聞きにいった。「『鉄道写真家の撮影風景』の エンディング『Dream Train』は必見」と書かれていたのだから。スライドショー「ほのかたび」も素晴らしいので、同様の作品を拝見したいと思い、遠く横浜まで足を運んだ。

中井さんのトークを見るために、この前の回終盤から並んでいたのだが、なんと客は半分も入れ替わらない。数十しかない椅子はほとんど入れ替わらない。開始前から、会場整理の人が「かなりの混雑が予想されるからもう一歩前へ」という呼びかけをするほどで、ざっと数えてみたら、800人以上、もしかしたら1000人は見てたんじゃないかと思う。

20110210-05.JPG会場はニコンブース。よって、ニコンのD3SやD7000それぞれの特長を活かした解説でもある。銀塩時代、とまではいかなくても、数年前のデジタルカメラの頭ではとっくに置き去りにされている、その機能のすごさといったら。

20110210-06.JPGこの作品は、BS-TBSの『にっぽん鉄道写真の旅』で、この作品が生まれた瞬間が放送されている。ほんとうに素晴らしい作品で、中井さんもかなりお気に入りのご様子。

この後、中井さんの新たなテーマ『Dream Train』のスライドショー。「人」と、その人の「夢」を融合させたもの。これまた撮影風景がテレビで紹介されていたので親しみを持って拝見。もちろん、初見も作品も散りばめられている。

パン屋さんになりたい。→女子高生
立派なイクメンになる。→鉄道現業の方
正機関士。→蒸気機関車の機関助士
湊線を黒字にするぞ→とある男性(実はひたちなか海浜鉄道の吉田社長)。
たぬき村を守る→わた渓でお掃除をしていた男性
お嫁さん(できれば今年中に!)→富山ライトレールの女性
抹茶たいやきでみんなを健康にしちゃる→売店のおばちゃん

こうした、人の笑顔と言葉を組み合わせたもの。「プリンセス」と「いつか/この子といっしょに看護師として働きたい」のあたりは、涙腺に響きすぎた。このスライドショーは、持ってたカメラで動画に収めた。5分半ほどの動画。自分ひとりでこっそり楽しむことにする。

20110210-07.JPG終了後、何十人もの人たちに囲まれ、記念写真やサインに応じていた中井さん。すてきなトークとスライドをありがとうございました。


あとは会場内を散策。気になったものなど。

20110210-03.JPGこれかっこいい.
golla
20110210-04.JPG安いのよ。ヨドバシなどに売ってるらしいんだけれど、いつもビックしか行かない上にカメラバッグコーナーにはいかないので、知らなかった。買う。(と思って公式サイト見たら、ビックにもあるそうな…??)

20110210-08.JPGこちらはオリンパスのブースの「レンズバー」で試したフォクトレンダーのnokton25mm/f0.95。いろいろ話題ではあるけれど、実用性のない(?)開放で撮ろうとしても背面液晶でのピント合わせがとても難しい。おまけにボケも描写も汚い。プラスチックレンズかと思ったよ。f2.8くらいまで絞るといいんだけれど、それならこのレンズでなくてもいいし。

20110210-10.JPGこんなシールをいただいた。ちょっと嬉しいかも。

20110210-09.JPG会場を出ると、みぞれのような雪。それがフォトジェニックでもあり、そこかしこでカメラを構えている人が大勢いたのがほほえましかった。


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