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東海道本線上神崎川橋梁(上り内外線)
東海道本線上神崎川橋梁(下り内外線)
の続き。

4複線のうち、東から3組目がこの梅田貨物線である。


上神崎川橋梁(上り内外線)と同じと考えていい。製造も同じ汽車会社で1923年である。よって、ここも単に見てきただけ。

20110214-04.JPG右が今回紹介する梅田貨物線用のトラス桁。複線である。右端が大阪方の第4連、奥に向かって第3、2、1連。奥が京都方。左は北方貨物線。

上の航空写真のとおり、ほとんど引けないのでこんな撮り方しかできなかった。橋台に登ればよかったかな…。

その橋台。
20110214-01.JPGと支承。このハシゴに登れば通報されかねない。

そのハシゴの後ろというか、その部分のコンクリート表面には流し込んだ際の型枠の木目がうっすらと残る。また、骨材が適当というか、周辺で採取したのか玉砂利が多く混ざっている。

支承が乗っかる橋台の表面はそのようなことがないので、強度が要求される部分はもっと「ちゃんとした」施工になっているのかもしれないが、これは考え過ぎかもしれない。

20110214-06.JPGトラス構の端柱と上弦材の接続部。似たような形の部材を切り出して、曲げて、組み合わせてリベット打って…。

20110214-05.JPG上弦と、垂直材の接続部。鳥が巣を作らないように(だと思う)、トゲが設置されている。そうした部材や架線を支える部品は塗装されていない。

20110214-02.JPG第4連の桁裏、それも大阪寄り。上り内外線と同じくネットがかけられている。

20110214-03.JPGその奥。ここで、昨日の記事を訂正せねばなるまい。赤枠の部分、前回は「ボルト留めだから後付けだよね」と書いたのだが、ここではリベット留めである。桁の製造年と製造所が同一だとすると、上り内外線のこの部材も当初からあり、しかもリベット接合だった可能性のほうが高い。

20110214-07.JPG上り内外線(右)との並列。

こうしてディテールを見比べると、兄弟橋だということがよくわかる。

北方貨物線に続く。

<参考文献>
歴史的鋼橋集覧


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東海道本線上神崎川橋梁(下り内外線)の続き。その隣り(下流側、西)にある橋梁である。場所はここ。


4複線のうち、右から下り内外線/上り内外線(今回紹介)/梅田貨物線/北方貨物線である。

20110213-01.JPG両サイドを他の桁に挟まれているので、こんな風にしか撮れない。画面左の白いトラスが左岸(大阪方)、右の茶色いトラスが右岸(京都方)である。

『歴史的鋼橋集覧』によれば、桁は第1連・第2連(京都寄りの2連、茶色いトラス桁)が1923年横河橋梁製、第3連・第4連(大阪寄り、白いトラス桁)は1923年汽車製造製である。なぜ同じ橋梁なのに、製作会社が異なるのか?

先の下り内外線でも、第1連・第2連のみが後年の増連である。それは神崎川拡幅に伴うものであろうとは思っていたが、旧版地形図をチェックする前にわかった。この上り内外線の記事に掲載されている図面である。

T5-118.jpg図は、左が東京方、右が大阪方である。赤く囲った部分に注目してほしい。現在の第1連・第2連の場所は、築堤になっていた。これを橋梁に架け替えたということだ。

20110213-03.JPG汽車製の桁裏側。縦桁がのっぺりしていてスッキリしている。網がかけてある部分の下は歩道である。

20110213-04.JPGそこから川に乗り出してみる。赤く囲った部分の補強材はボルト留めなので、後付けだろう。と思ったが、梅田貨物線のトラス桁はここがリベット留めなので、単に補修したのだと推測する。

20110213-02.JPG支承。

今回は以上、「見てきただけ」です。


梅田貨物線、北方貨物線に続く。

20110211-01.JPG
2月11日(金)にCP+で見たGOLLAのカメラバッグ。品名は「sizeS SALMIAC GREEN。あまりにすてきなので、ビックカメラに立ち寄って買ってしまった。目的は、PEN一式の携帯用。

微妙に小さいような気がしたんだけれど、使い方はこちらが工夫すればいいしね。


20110211-02.JPG詰めるだけ詰めてみた。
・E-P1
・17mm
・14-42mm
・(フォーサーズ)40-150mm+リアコン

これだとボディにレンズを装着したまま入れられないし、フタも閉まらない。ボディ+レンズ1本は肩から提げることが前提だな。

20110211-03.JPG40-150mmを除いてみた。するとちょうどいい。だいたい17mmをつけっぱなしにしているので、14-42と、ボディ+17mmがちょうど入る。よし、これで行こう。

このバッグ、2980円。どうやっても垢抜けないカメラバッグメーカー製のものよりもかっこいいし、かっこいいんだけれどそれなりに高価なartisan&artistなどよりずいぶんリーズナブル。

クランプラーはその形状から体積がでかくなるのと、バックルがつかいづらそうなのでパス。そういえば、僕が多数持っているLOWE Proは、なぜか以前よりもかっこわるいものばかりになっていた。モノがいいだけに、ちょっと惜しい。



なお、このバッグと同色のストラップは未入荷とのことで、後日買おうと思う。
 
パシフィコ横浜で開催されていたCP+へ。カメラ用品の新製品を見に行ったのではなく、中井精也さんのトークを聞きにいった。「『鉄道写真家の撮影風景』の エンディング『Dream Train』は必見」と書かれていたのだから。スライドショー「ほのかたび」も素晴らしいので、同様の作品を拝見したいと思い、遠く横浜まで足を運んだ。

中井さんのトークを見るために、この前の回終盤から並んでいたのだが、なんと客は半分も入れ替わらない。数十しかない椅子はほとんど入れ替わらない。開始前から、会場整理の人が「かなりの混雑が予想されるからもう一歩前へ」という呼びかけをするほどで、ざっと数えてみたら、800人以上、もしかしたら1000人は見てたんじゃないかと思う。

20110210-05.JPG会場はニコンブース。よって、ニコンのD3SやD7000それぞれの特長を活かした解説でもある。銀塩時代、とまではいかなくても、数年前のデジタルカメラの頭ではとっくに置き去りにされている、その機能のすごさといったら。

20110210-06.JPGこの作品は、BS-TBSの『にっぽん鉄道写真の旅』で、この作品が生まれた瞬間が放送されている。ほんとうに素晴らしい作品で、中井さんもかなりお気に入りのご様子。

この後、中井さんの新たなテーマ『Dream Train』のスライドショー。「人」と、その人の「夢」を融合させたもの。これまた撮影風景がテレビで紹介されていたので親しみを持って拝見。もちろん、初見も作品も散りばめられている。

パン屋さんになりたい。→女子高生
立派なイクメンになる。→鉄道現業の方
正機関士。→蒸気機関車の機関助士
湊線を黒字にするぞ→とある男性(実はひたちなか海浜鉄道の吉田社長)。
たぬき村を守る→わた渓でお掃除をしていた男性
お嫁さん(できれば今年中に!)→富山ライトレールの女性
抹茶たいやきでみんなを健康にしちゃる→売店のおばちゃん

こうした、人の笑顔と言葉を組み合わせたもの。「プリンセス」と「いつか/この子といっしょに看護師として働きたい」のあたりは、涙腺に響きすぎた。このスライドショーは、持ってたカメラで動画に収めた。5分半ほどの動画。自分ひとりでこっそり楽しむことにする。

20110210-07.JPG終了後、何十人もの人たちに囲まれ、記念写真やサインに応じていた中井さん。すてきなトークとスライドをありがとうございました。


あとは会場内を散策。気になったものなど。

20110210-03.JPGこれかっこいい.
golla
20110210-04.JPG安いのよ。ヨドバシなどに売ってるらしいんだけれど、いつもビックしか行かない上にカメラバッグコーナーにはいかないので、知らなかった。買う。(と思って公式サイト見たら、ビックにもあるそうな…??)

20110210-08.JPGこちらはオリンパスのブースの「レンズバー」で試したフォクトレンダーのnokton25mm/f0.95。いろいろ話題ではあるけれど、実用性のない(?)開放で撮ろうとしても背面液晶でのピント合わせがとても難しい。おまけにボケも描写も汚い。プラスチックレンズかと思ったよ。f2.8くらいまで絞るといいんだけれど、それならこのレンズでなくてもいいし。

20110210-10.JPGこんなシールをいただいた。ちょっと嬉しいかも。

20110210-09.JPG会場を出ると、みぞれのような雪。それがフォトジェニックでもあり、そこかしこでカメラを構えている人が大勢いたのがほほえましかった。
20110208-02.JPG


20110208-01.JPG先に紹介した東海道本線上淀川橋梁と、新大阪駅を中心に点対称にした位置にあるのがこの上神崎川橋梁である。

ここはJRの4複線。上の航空写真の右端から、
1)この上神崎橋梁(下り内外線/単線ポニーワーレントラスの並列/1912年●月●日開通)
 #内外線=東海道本線の電車線・列車線の下り。
2)上り内外線(複線ワーレントラス/1930年10月15日開通)
3)梅田貨物線(上下/複線ワーレントラス/1930年10月15日開通)
4)北方貨物線(上下/単線プレートガーダーの並列)。
うち、2)3)は同型である。

この上神崎川橋梁、上写真の右側(北側/右岸側)2連が1912年アメリカン・ブリッジ製である。左側(南側/左岸側)の2連は、のちに増設された桁で、1923年汽車製造会社製である。一見、4連とも同じに見えるがディテールが異なる。

また、橋台・橋脚も見ていただきたいのだが、橋台は煉瓦製、橋脚は鉄筋コンクリート製である。これについては後述する。



20110208-03.jpg手前(画像左)が汽車製、奥(画像右)がアメリカン・ブリッジ製。端柱と斜材が大きく違っている。

汽車線は、端柱も、引張力を負担する斜材(逆ハの字型、端部のみ)はアングル材+板材。アメリカン・ブリッジ製は、どちらもアングル材+レーシングである。汽車製のは、他の斜材は肉抜きの意味でアングル材を梯状につないでいる。

裏側に潜ってみる。

20110208-04.JPG外側線。下弦材の格点に、ガッチリと横桁が接続されている。その横桁の間を、縦桁がつないでいる。

橋脚はコンクリート製。

20110208-06.JPG内側線。外側線と変わらない。

20110208-05.JPGなぜか、並列する外側線・内側線それぞれのトラス桁の間に、レールが渡されている。なんのためかはわからないが、踏み板があるのかもしれない。

振り返って橋台。

20110208-09.JPG外側線の橋台。

20110208-08.JPG内側線の橋台。

見比べると、支承が異なる。外側線は、橋台側が固定で橋脚川がローラー式。内側線は逆で、橋台側がローラー式で橋脚川が固定。前述の、桁裏の写真も合わせてみると、それがわかる。

桁落下防止用の部材は外側線と内側線で高さが異なるが、これは単に「皿」型の上面の部材が干渉しないように少しずらしてあるだけではないか。

橋脚側には落下防止の部材はない。

橋台を斜めから。
20110208-07.JPG
橋台はイギリス積み。

視線を桁に戻す。見上げてみると……
20110208-10.JPG要所要所に補修の跡がある。ボルトがある部分は確実に後年の補修だ。


さて、ここから
吹田~新大阪間の経路変更は1912年か1913年か
で触れた、ルート変更の話になる。

上神崎川に架かる橋について、『本邦鉄道橋ノ沿革ニ就テ』(久保田敬一)はこのように書いている。
明治六年十二月、大阪・京都間起工せられ、同九年九月五日竣工運輸を開始せり(略)上十三川、上神崎川、茨木川、太田川、桂川等(略)孰れも錬鉄製ワーレン構桁(=ワーレントラス桁)径間百フィートのものを架せり。(句読点追加、原文カタカナのため書き換え)
ここに書かれている上神崎川橋梁のスペックはこうだ。

・1876年(明治9)年開通、1913年(大正2年)撤去
・100フィート単線ポニーワーレントラス
・下り13連

いまは4連しかないのだから、100フィート13連というのはおかしい。これは、ここでいう上神崎川橋梁は、現在の同名橋梁とは別の位置にあったためである。即ち、ここである。


いま阪急千里線が神崎川を渡るこの場所が、かつては官設鉄道東海道線のルートだった。上淀川橋梁の記事で触れたルート変更に際し、いったんこのルートは廃止され、それが阪急によって復活を遂げて今に至っている。

撤去された13連はどうなったかというと、兵庫県の有馬線(現在の福知山線)などに転用された。そしてさらに一部は群馬県の長野原線に転用され、それらは1960年までには撤去された。

『明治時代に製作された鉄道トラス橋の歴史と現状(第3報)』(小西淳一・西野保行・淵上龍雄)によれば、上神崎川には1899年(明治32年)に上り線として2連が開通したとある。鋼製らしい。まだルート変更されていないのになぜ2連なのか。調べを進めたいと思う。


<参考文献>
『本邦鉄道橋ノ沿革ニ就テ』(久保田敬一)
『明治時代に製作された鉄道トラス橋の歴史と現状(第3報)』(小西淳一・西野保行・淵上龍雄)
『地形図でたどる鉄道史 西日本編』(今尾恵介)
サイト『十三のいま昔を歩こう』内『官営鉄道と阪急千里線





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