1月10日(月)夜、お台場の東京カルチャーカルチャーで開催されたイベント『スーパーベルズの鉄道ナイト10~鉄道賢人あいのり新年会!「ひたちなか海浜鉄道編」DVD-BOX発売記念!最強アイアンゲスト多数集結!カルカルで2011年の鉄初め!!!』(←長い)に行ってきた。 スーパーベルズのイベントの第10回なのだが、今回は、先日のエントリ【DVD】鉄道6賢人イチ押し最強路線あいのり旅で紹介したDVDの販促イベントということもあり、いつもとは異なる進行となったようだ。ベルズのイベントを見るのは初めてなので、あくまで伝聞。 出演者は、先のエントリをコピペする。上の写真左からの順にした。 ●南田裕介/タモリ倶楽部などでもおなじみのホリプロマネージャー ●野月貴弘/音楽ユニットSUPER BELL"Z(スーパー ベルズ)の中心人物 ●中井精也/「JR時刻表」の表紙写真などでも活躍する鉄道写真家 ●梅原淳/鉄道関連著書多数の鉄道ジャーナリスト ●オオゼキタク/シンガーソングライター ●横見浩彦/JR・私鉄全線全駅下車を成し遂げたトラベルライター 南田さんがお仕事で開演に間に合わなかったため、5人でスタートする。自己紹介などない。いきなり始まる。DVDを見ていることを前提に始まる。あわててタクさんがDVDを見てない人のためにフォローを入れたりしながら、第一部「自分の夢がかなった瞬間」。 私には中井さんの「年に何回か、イメージしているシーンに出会えることがあります」というお話が、とても染み入った。1年中、撮影の現場に立たれている中井さんでも「これ!」というシーンに出会えるのはその程度の回数だということだ。でも、それを確実に作品として仕上げている。本当にすごい。その代表的なものをスライドで何枚か紹介し、そのシーンに出会ったときのエピソードに、会場は飲み込まれてゆく。 私もそれなりに撮影していたほうだと思うが、「これ!」というシーンに出会えたのは何回あっただろうか。いくつか思い出してみる。 中井さんの作品に、日高本線の気動車越しに夕日が沈むというシーンがあった。 これの朝日版に、音別の海岸で出会ったことがある。確か6月、水平線から太陽が昇ってきた瞬間に、キハ40単行の窓の向こうに太陽が輝いた。しかし、残念ながら撮れなかった。まったく露出を合わせていなかったのだ。当時使っていたEOS3のダイヤルをカリカリ回しながらファインダー内の露出計のメモリを読みながら、虚しく望遠レンズの中で見送った。デジタルカメラのように、試し撮りしてから露出を考える、なんてことはできない。太陽を直接撮る、一発勝負なのに、露出は相当考えなければ失敗してしまう。でも、時間がないからそれもできなかったということだ。しかし、ファインダー越しに見たキハ40と水平線から昇る太陽の神々しさは、それまで見たこともない鉄道シーンであった。 中井さんのお話は、とにかく沿線に立っていれば、いつかはいいものを見ることができるよ…というメッセージのように感じた。私は比較的、机上で満足してしまうほうなので、意識して外に出なければと思う。もう写真は撮らなくなったので、自分の目で見ることを大切にしたいと思う。 続いて第2部「女性に鉄道の魅力を『かわいい』『おいしい』で伝える」(だったかな)。女性3人が新たに壇上に上がり、ほとんど理解されないまま進むが、みなさんの「楽しい旅行」プレゼンが的確でおもしろい! そして第3部、トミーテックの鈴木さん、DDFの矢幅さんが登壇し、元日に野月さん・南田さんと「常磐初日の出号」で旅行したときのお話。気の置けない仲間と旅するとこんなに楽しいのか!ということだ。私はひとりでしか行かないので、本当に羨ましかった。 そんなこんなであっという間に5時間終了。こうしたイベントに来ると、本当に人の輪が広がるから嬉しい。次は2月6日(日)の『鉄イッターサミット~鉄道×twitter・夢のコラボイベント!』に行きます! PR 宇都宮に友人たちと餃子を食べに出かけた折、腹ごなしに八幡山公園まで歩いた。そこに「アドベンチャーブリッジ」「アドベンチャーU」なる、そこはかとなく興味が引かれる名称が案内標識に記載されていた。どうやら吊橋らしいのだが、行ってみて驚いた。主索で床版を吊る通常の吊橋ではなく、主索に直接床版を載せる鋼吊床版橋であった。 私の影が間抜けにも写っているが、太陽が低いのでご勘弁を。この向こうに「アドベンチャーU」がある。何かと思ったら遊園地だった。しかし、いまは閉鎖中である。 親柱を見ると、変な像がある? 左。これはなんだ。団栗の精か。 右。たたき割られた上に角が丸くなっているように見えるが、そんなことはあるまい。意味不明。自分の影がすみません。 前方向かって左に銘板がある。 ●右 アドベンチャーブリッジ 1998年8月 宇都宮市 小規模吊橋指針・同解説(1984年) 使用鋼材:SS400 製作:川田工業株式会社 ●左 塗装記録表 塗装年月 1998年9月 塗装会社 下塗 川田工業(株) 中塗 川田工業(株) 上塗 <同> 塗装材料 下塗 鉛系さび止めペイント 中塗 長油性フタル酸樹脂塗料 上塗 <同> 塗料製造会社 下塗 日本ペイント(株) 中塗 日本ペイント(株) 上塗 <同> 渡る。吊橋だからといって揺れることはない。手すりは、その接合部を見るとほとんど動くことを許容しないようになっている。 床版も、どこかに可動部分があるようには見えない。 そのまま対岸まで行き、振り返る。 そのまま後ずさりし、対岸側の親柱を見ると、やはり変なものがいる。 左。 団栗を立てている。 右。 なんだこれは。 ツイッターでは随時写真をアップしていたけれど、宇都宮は変なものが多い。ワンダーJAPANに「宇都宮ワンダー」とか言って特集してほしいくらいだ。 ここまで来ても、ケーブルは見ていない。幸い、真下にもぐれる場所があった。 どうですか、この5本のケーブル。このアドベンチャーブリッジは、この主ケーブルが5本あり、その下に耐風索(耐風のための補助ケーブル)が1本あるが、この場所からは見えなかった。このように耐風索が1本のタイプをモノストーム式というので、さしずめこの橋めモノストーム式鋼吊床版橋となる。 この角度で見ると、耐風索は見えなくとも、そこに至るハンガー(床版と耐風索を結ぶケーブル)はわかるだろう。 アンカー。 がっちりとコンクリートブロックに食い込んでいる。 ググると、現地には説明版があるそうだが、私は気がつかなかった。まあ、節穴だから仕方あるまい。 川田工業による技術解説はこちら。 またはこちら。 どうやら「日本初の、補剛桁を有する吊床版橋」らしい。そして「歩行者に遊び心と冒険心を持たせる」と紹介されている。遊び心はどうかわからないが、冒険心というのはちょっとわかる気がした。「冒険」というキーワードに似つかわしいのは、ガッチリ組まれたトラス橋やアーチ橋、あるいはスッキリした鈑桁橋よりは、多少は風で揺れる吊橋のほうがふさわしい。 親柱と、橋の名前が残念なだけで、非常に特徴的な橋に出会えてうれしかった。 ●こちらもどうぞ 宇都宮での収穫・天測点
1月3日、天竜浜名湖鉄道に乗っているとき、sgmさんから「沿線おすすめのガソリンスタンド」の情報をいただいた。どこか途中駅で降りることができる程度のゆったりしたスケジュールで乗り鉄していたときだ。
最近、sgmさんの教育の賜か、私は車窓風景のひとつとしてガソリンスタンドを見ると、凝視してしまうようになっている。サインポールやキャノピー(天蓋)、そして列車の車内からならではの防火壁の裏側などが気になるのだ。また、そのたたずまいも重要な要素だ。前週、直江津付近に行ったときには谷浜駅西側の、波しぶきが5mほども上がっている荒れる日本海を背にしたスタンド(出光だったか)に非常に惹かれたりした。ただし、そのときは横殴りの雨だったため、やめてしまった。 そんな経緯があって、いただいた情報を元に桜木駅手前のモービルを車内から眺めた。ふと降りてみたくなった。暗闇の、それほど多くない交通量の県道のロードサイドに灯る、ガソリンスタンドの光が、とてもいじらしいというか、しんみりしていたのだ。バイクに寝袋だけ積んで下道ばかり走っていた頃、夜のロードサイドで見るガソリンスタンドの光は、それはそれは暖かく感じたものだった。通るクルマもほとんどないのに、立ち寄れば元気な人が出てきて、ササッと仕事をしてくれる。自分は給油して、どこか無人駅やバス停で銀マットだけ敷いて眠る。そんなことばかりしていた。 まあ、そんな気持ちを思いだしてしまったので次の桜川駅で降り、歩いてモービルに向かった。それほど遠くないはずだ。…歩道もない県道を行くと、すぐにあった。おあつらえ向きに、道を挟んだ反対側は空き地になっている。 許可を取っているわけではない。こちらは徒歩だし、不審な目で見られかねないし。店員さんをキャノピーの支柱で隠してパチリ。手持ちでこんなものが撮れてしまうんだものなあ。デジタルカメラはすごい。 私はキャノピーの逆台形の支柱にデザイン性を見たので、それがわかるようにもう1枚。 赤いペガサスが映える。横長のモービルのサインポールもかっこいい。こうしたものをインテリアに置きたいという気持ちが少しわかる気がする。自分がしたいとは思わないけれど。死蔵するだけだしね。モノはあるべき場所にあってこそ。 明日(8日)も電車に乗る。今度は車内から見えるガソリンスタンドも撮ってみようか。数を見ることで、なんらかの傾向でも言えたらおもしろいと思う。
…というDVDがポニーキャニオンから発売されている。昨年末から発売記念イベントがいくつか続いており、この3連休の1月10日にも東京カルチャーカルチャーでイベント
『スーパーベルズの鉄道ナイト10~鉄道賢人あいのり新年会!「ひたちなか海浜鉄道編」DVD-BOX発売記念!最強アイアンゲスト多数集結!カルカルで2011年の鉄初め!!!』 …がある。楽しそうなので、それに行こうと思っている。 メインの出演者はスーパーベルズ、それに【アイアンゲスト】として 鉄道6賢人(ベルズの野月さんを含む下記6名)、鈴木雅之さん(トミーテック)、矢幅貴至さん(DDF)ほか、とのこと。6賢人をコピペする。 ●横見浩彦/JR・私鉄全線全駅下車を成し遂げたトラベルライター ●中井精也/「JR時刻表」の表紙写真などでも活躍する鉄道写真家 ●野月貴弘/音楽ユニットSUPER BELL"Z(スーパー ベルズ)の中心人物 ●梅原淳/鉄道関連著書多数の鉄道ジャーナリスト ●オオゼキタク/シンガーソングライター ●南田裕介/タモリ倶楽部などでもおなじみのホリプロマネージャー イベントに先立ち、DVDを見る。6賢人の方々は、親しかったり、名刺だけ交換させていただいた程度だったり、まったく面識がなかったり。ただし、こちらはみなさんがどのような活動をなさっているかはわかっているつもり。そうしたことを知ることも、私の大切な仕事。 このDVDは、放送作家の鈴木おさむさんと土田晃之さんのペア「ジャーナリストボーイズ」を上記6賢人がご案内するというもので、舞台はひたちなか海浜鉄道。漫画『鉄子の旅』で例えると、キクチさん役がこのお二人で、横見さん役が6賢人だと思っていただければそう違いはない。DVDは2枚組となっていて、DISC1が本編、DISC2が特典である。内容は見てのお楽しみというしかないのだが、楽しみ方をご紹介したい。 まず、見る順番。これは、本編→特典、のほうがいい。本編に見る6賢人のあっちの世界へのイキっぷりの少しわざとらしさに突っ込みを入れたくなりながらニヤニヤ見るのだ。そして、特典で、本編に至った背景を知るとおもしろさが増すと思う。いや、私はみなさんの姿をいろいろなところで(一方的に)拝見しているのでこれでニヤニヤできるが、例えば6賢人のうちひとりしかよく知らないよ、というような方は、ぜひイベントに行ってからこのDVDを見ていただきたい。きっとイベントの余韻が何倍にもなると思う。 DVDに収録されている内容を簡単に。 ●DISC1 鈴木おさむ氏と土田晃之氏を、6賢人が案内する。6賢人がどのように登場するかというか、どのようにお二人にアピールしていくのかが楽しい。ひたちなかの各車両が出てくる。いろいろ羨ましい。 ●DISC2 6賢人ではなく9賢人での会議風景。賢人たちが「こんな旅が楽しいよ!」とプレゼンしていく。みんなほんとうに好きなんだなあ、と思うと同時に、みんな真剣に考えてプレゼンしている。 もし私ならどんなプレゼンをしようか。やはり鋼橋巡りだな。行き先は…磐越西線でしょう。ワデルの設計による5橋梁(一部は改築済み)を巡りますよ。 1/23には秋葉原の石丸でイベントがあり、1/30にはひたちなか海浜鉄道で特別列車が走る。とくに後者は、DVDを買った人だけが参加でき、6賢人も勢揃いするという。詳細はこちら。
昨日の車止めの下にある桁(豊橋鉄道渥美線 三河田原駅)について、『鉄道ジャーナル』でおなじみの土屋武之さんと、古レールに造詣の深い小倉沙耶さんから下記のようなご指摘をいただいた。
そうか! 渥美線が、三河田原から先、営業キロでいうと2.8km延びていたのは知っていた。昨日のエントリを書く前にも、古い航空写真を何枚か確認したし、現在のGooglemapsも見て「廃線跡がよくわかるな」と思っていたのだ。しかし、迂闊にも、その廃線跡との関連性に気づかなかった。 ということで、昨日のエントリのテーマ、「なんで車止めの下に桁があるのか?」という問いに対しては、「その先に線路があったものを、たまたまそこでぶったぎっただけ」というのが答えになろう。 ただし、旧版地形図を見たわけではないので、その桁の下に何があったのかの特定はできていない。開渠だったと推測するが、ではそれがどこからどこに至る開渠だったのかはわからない。機会があったら九段下で確認してきたいと思う。 |
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