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1月3日、天竜浜名湖鉄道に乗っているとき、sgmさんから「沿線おすすめのガソリンスタンド」の情報をいただいた。どこか途中駅で降りることができる程度のゆったりしたスケジュールで乗り鉄していたときだ。

最近、sgmさんの教育の賜か、私は車窓風景のひとつとしてガソリンスタンドを見ると、凝視してしまうようになっている。サインポールやキャノピー(天蓋)、そして列車の車内からならではの防火壁の裏側などが気になるのだ。また、そのたたずまいも重要な要素だ。前週、直江津付近に行ったときには谷浜駅西側の、波しぶきが5mほども上がっている荒れる日本海を背にしたスタンド(出光だったか)に非常に惹かれたりした。ただし、そのときは横殴りの雨だったため、やめてしまった。


そんな経緯があって、いただいた情報を元に桜木駅手前のモービルを車内から眺めた。ふと降りてみたくなった。暗闇の、それほど多くない交通量の県道のロードサイドに灯る、ガソリンスタンドの光が、とてもいじらしいというか、しんみりしていたのだ。バイクに寝袋だけ積んで下道ばかり走っていた頃、夜のロードサイドで見るガソリンスタンドの光は、それはそれは暖かく感じたものだった。通るクルマもほとんどないのに、立ち寄れば元気な人が出てきて、ササッと仕事をしてくれる。自分は給油して、どこか無人駅やバス停で銀マットだけ敷いて眠る。そんなことばかりしていた。

まあ、そんな気持ちを思いだしてしまったので次の桜川駅で降り、歩いてモービルに向かった。それほど遠くないはずだ。…歩道もない県道を行くと、すぐにあった。おあつらえ向きに、道を挟んだ反対側は空き地になっている。

20110107-01.JPG許可を取っているわけではない。こちらは徒歩だし、不審な目で見られかねないし。店員さんをキャノピーの支柱で隠してパチリ。手持ちでこんなものが撮れてしまうんだものなあ。デジタルカメラはすごい。

私はキャノピーの逆台形の支柱にデザイン性を見たので、それがわかるようにもう1枚。
20110107-02.JPG
赤いペガサスが映える。横長のモービルのサインポールもかっこいい。こうしたものをインテリアに置きたいという気持ちが少しわかる気がする。自分がしたいとは思わないけれど。死蔵するだけだしね。モノはあるべき場所にあってこそ。


明日(8日)も電車に乗る。今度は車内から見えるガソリンスタンドも撮ってみようか。数を見ることで、なんらかの傾向でも言えたらおもしろいと思う。

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…というDVDがポニーキャニオンから発売されている。昨年末から発売記念イベントがいくつか続いており、この3連休の1月10日にも東京カルチャーカルチャーでイベント

『スーパーベルズの鉄道ナイト10~鉄道賢人あいのり新年会!「ひたちなか海浜鉄道編」DVD-BOX発売記念!最強アイアンゲスト多数集結!カルカルで2011年の鉄初め!!!』


…がある。楽しそうなので、それに行こうと思っている。

メインの出演者はスーパーベルズ、それに【アイアンゲスト】として 鉄道6賢人(ベルズの野月さんを含む下記6名)、鈴木雅之さん(トミーテック)、矢幅貴至さん(DDF)ほか、とのこと。6賢人をコピペする。
横見浩彦/JR・私鉄全線全駅下車を成し遂げたトラベルライター
中井精也/「JR時刻表」の表紙写真などでも活躍する鉄道写真家
野月貴弘/音楽ユニットSUPER BELL"Z(スーパー ベルズ)の中心人物
梅原淳/鉄道関連著書多数の鉄道ジャーナリスト
オオゼキタク/シンガーソングライター
南田裕介/タモリ倶楽部などでもおなじみのホリプロマネージャー



イベントに先立ち、DVDを見る。6賢人の方々は、親しかったり、名刺だけ交換させていただいた程度だったり、まったく面識がなかったり。ただし、こちらはみなさんがどのような活動をなさっているかはわかっているつもり。そうしたことを知ることも、私の大切な仕事。

このDVDは、放送作家の鈴木おさむさんと土田晃之さんのペア「ジャーナリストボーイズ」を上記6賢人がご案内するというもので、舞台はひたちなか海浜鉄道。漫画『鉄子の旅』で例えると、キクチさん役がこのお二人で、横見さん役が6賢人だと思っていただければそう違いはない。DVDは2枚組となっていて、DISC1が本編、DISC2が特典である。内容は見てのお楽しみというしかないのだが、楽しみ方をご紹介したい。


まず、見る順番。これは、本編→特典、のほうがいい。本編に見る6賢人のあっちの世界へのイキっぷりの少しわざとらしさに突っ込みを入れたくなりながらニヤニヤ見るのだ。そして、特典で、本編に至った背景を知るとおもしろさが増すと思う。いや、私はみなさんの姿をいろいろなところで(一方的に)拝見しているのでこれでニヤニヤできるが、例えば6賢人のうちひとりしかよく知らないよ、というような方は、ぜひイベントに行ってからこのDVDを見ていただきたい。きっとイベントの余韻が何倍にもなると思う。

DVDに収録されている内容を簡単に。

●DISC1
鈴木おさむ氏と土田晃之氏を、6賢人が案内する。6賢人がどのように登場するかというか、どのようにお二人にアピールしていくのかが楽しい。ひたちなかの各車両が出てくる。いろいろ羨ましい。

●DISC2
6賢人ではなく9賢人での会議風景。賢人たちが「こんな旅が楽しいよ!」とプレゼンしていく。みんなほんとうに好きなんだなあ、と思うと同時に、みんな真剣に考えてプレゼンしている。

もし私ならどんなプレゼンをしようか。やはり鋼橋巡りだな。行き先は…磐越西線でしょう。ワデルの設計による5橋梁(一部は改築済み)を巡りますよ。



1/23には秋葉原の石丸でイベントがあり、1/30にはひたちなか海浜鉄道で特別列車が走る。とくに後者は、DVDを買った人だけが参加でき、6賢人も勢揃いするという。詳細はこちら
昨日の車止めの下にある桁(豊橋鉄道渥美線 三河田原駅)について、『鉄道ジャーナル』でおなじみの土屋武之さんと、古レールに造詣の深い小倉沙耶さんから下記のようなご指摘をいただいた。
「車止め下部の桁は、廃線になったその先に続く路線の遺構ではないか?」
そうか! 渥美線が、三河田原から先、営業キロでいうと2.8km延びていたのは知っていた。昨日のエントリを書く前にも、古い航空写真を何枚か確認したし、現在のGooglemapsも見て「廃線跡がよくわかるな」と思っていたのだ。しかし、迂闊にも、その廃線跡との関連性に気づかなかった。

ということで、昨日のエントリのテーマ、「なんで車止めの下に桁があるのか?」という問いに対しては、「その先に線路があったものを、たまたまそこでぶったぎっただけ」というのが答えになろう。

ただし、旧版地形図を見たわけではないので、その桁の下に何があったのかの特定はできていない。開渠だったと推測するが、ではそれがどこからどこに至る開渠だったのかはわからない。機会があったら九段下で確認してきたいと思う。

20110104-9.jpg

豊橋鉄道に乗ってきた。市内線、渥美線とも乗り、それぞれいろいろ興味深かったのだが、渥美線の終点・三河田原駅でおもしろいものを見つけた。

上の写真では線路が4本見えるが、一番手前の線路は画像からはみ出た部分ですぐに終わっていて、それ以外の3線が集約されて1本になり、終わっている。
20110104-10.jpgこの画像でいうと、右奥に集約されている。そこに行ってみると…

20110104-01.JPGなんですかこれは! なんでこんな部分に桁かましてあるんだ!?

逆から覗く。
20110104-02.JPG不思議だ。

ちょっと引いて。
20110104-03.JPG.

末端部なんだから、いちいち桁かまさなくても、その分、線路を短くすればいいじゃないか! などと感じるのだが、有効長の関係などから車止めまでにこの長さが必要となり、ここに桁をかましてまで長さを延ばしたのではないだろうか。

現在、桁の下は少し凹んだ地面のようにも見えるが、明確に橋台があるところから、ここには開渠があったのだと思う。しかし、1961年の航空写真や1977年の航空写真では確認できなかったので、あくまでも推測である。現在の周辺の道路を見ても、この説を裏付けるものは見いだせなかったが、こうでも考えないとわざわざ橋台を設けてまでの桁の存在理由がない。


以下、おまけ。

上の「引いた画像」の右側は駅利用者の契約駐車場となっている。その看板に驚いた。
20110104-04.JPG「古くさい」からじゃないですよ。木が、看板をくわえ込んでいるのだ。

20110104-05.JPG横から見ると、その異常さがよくわかる。



渥美線は、北関東の郊外電車、という印象の路線。ロングシートだが、運転室ごしに前面展望を眺められるし、15分ヘッドで運転しているから途中下車しても気にならない。都市近郊の路線こそ、途中下車(してないけど)して駅周辺を歩くと面白い。



回答らしきものが。下記エントリもご覧ください。

続・車止めの下にある桁(豊橋鉄道渥美線 三河田原駅)

ガソリンスタンド・ノートという美しいサイトがある。管理人の松村さんは、それはもうものすごい数のガソリンスタンドを実見しておられ、数を見たゆえの分類や鑑賞眼がほんとうに鋭く「継続は力なり」という言葉はこの方のためにあるのではないかと思うような、とにかくガソリンスタンドの造形に間違いなく日本でもっとも詳しい方である。

私自身は、柏崎駅でよく見かけた日石のコウモリマークと、通っていた保育園の近くに出光のスタンドがあり(いまもある)、アポロマークを不気味に思っていたことが幼少の頃の記憶として残っているくらいの、一般の人より多少はガソリンスタンドのブランドに興味は持っていたような人間だったが、先日の江東ドボクマッピング新観光講座・ガソリンスタンド編から、特に興味を引かれるようになってしまった。といっても、氏のレクチャーを思い返しながら、ただ惚けるように眺めるだけである。



元日、環七の練馬・板橋区境周辺を歩いていた。このあたりはガソリンスタンドの興亡が激しい。外回り基準で、新桜台から川越街道までの間、記憶の中では

●外回り
・JOMO(けっこう大規模、閉鎖)
・ゼネラル?(閉鎖)
・ENEOS
・ゼネラル(ここ1~2年でできた)

●内回り
・JOMO
・出光(最近閉鎖)

…があった気がする。ゼネラルが最も新しく、近辺では軽油が最安値(ガソリンは知らない)。そのゼネラルと、最近閉鎖された出光を写真に撮ってきた。

20110103-01.JPG青空に生える、白と赤。キャノピー(天蓋)が白/赤なので、ESSOかと思ってしまう。以前は、ゼネラルといえば微妙な青に黄色いラインが入っていたと思う。


その斜向かいに、先日まで出光があった。Googleのストリートビューにはもちろん載っている。

大きな地図で見る

これが、元日にはこうなっていた。
20110103-02.JPGみごとに、出光カラーが白く塗りつぶされている。サインポールは撤去しただけでなく、防火壁にあった出光のロゴまで消してある。キャノピーの、<<<という形の模様はなぜか残したまま、オレンジ色の部分が白く塗られている。

20110103-03.JPGしかし、計量器はそのまま。そして、その後ろには「出光 小山町SS」と書いてある。

板橋区小山町! 現在の住居表示では消滅してしまった地名だ。1965年に、茂呂町、根ノ上町とともに、現在の小茂根に統合された。そんな地名が、スタンドに残っている。小茂根のは、小山町のである。小山町の成立は1932年であるから、このスタンドは1932年から1965年の間にここに誕生したのだ。それが閉鎖された。

20110103-04.JPG入り口にはフェンスが立てられている。取り壊されてマンションにでもなるのだろうか。

なお、私はこのスタンドで給油したことは、おそらく一度もない。それは、単純に価格が安くなかったからということと、そもそも価格表示をしていないことが多かったからである。



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