富士見付近はこのような地形である。黒線が県境、ピンクが分水嶺である。
中央本線のサミットは、富士見駅の西端だったと思う。そこを境に東は富士川、西は諏訪湖を経て天竜川となる。とはいえ、富士見駅付近に明確な稜線があるわけではなく、地形図を見ても曖昧な記号となっている。そこを県境とするならば、八ヶ岳の南側はすべて山梨県だったはずだが、そうもいかない。八ヶ岳は両線を挟んで東西で県が異なる。その東側、飯森山と赤岳とを結ぶのが分水嶺で、県境は飯森山の南である。なおかつ、飯森山と赤岳の間の沢は、信濃川水系の支流と富士川水系の支流とが水管で結合されており、水を融通しているのがわかる。 水系で(雑な)色分けをした地図をご覧にいれよう。 日本海に注ぐ信濃川水系と、太平洋に注ぐ天竜川水系の境は、この北、八ヶ岳の北側で西に折れ、諏訪湖をぐるりと取り囲むようにして木曽駒に向かう。 こうしてみると、立場川は富士川水系としては西の端をかすめる川であった。 (現地地図、展望図はDAN杉本氏作成のカシミール3Dを使用した) PR 18きっぷで出かけた際、ちょっと迷ったがやっぱり立ち寄った。有名な、旧立場川橋梁だ。JRから富士見町に払い下げられた後、結局保存する費用など捻出できず、そのまま放置されていまに至る……というのを何かで読んだ。出典を思い出せない話は、眉唾かもしれない。 下り列車の右側の車窓に、このように見える。 さて、今回は小さなデジイチと安ヅームだけを持って行った。腰痛がひどかったので、荷物を富士見の駅のコインロッカーに収め、カメラだけを持って現地へ行った。そのルートは次のようなものであった。途中、道があるだろう・・・と思って突っ込んだところで道がなくてあきらめたりして余計な動きをしているが、それでも富士見の駅から現地まで15分くらいだったろうか。 そして、やっと視界に入ったのがこれだ。 新線の「下」に見えているのは八ヶ岳である。左の白いのは阿弥陀岳、その右の黒い三角が西岳である。 近づく。 手前側の橋脚にすら近づけず、手前に木が繁茂して視界を妨げる。 カメラが35mm換算28~70mm相当なので、あまり寄れない。それでもピンをのぞき込む。 この場所で、ふと「上」を見ると、若い男性が携帯で写真を撮っていた。こんなところまできて携帯???とも思ったが、話してみたら相当に若かったので、それもそうなのだろう。ここまで、旧隧道を経由してきたという。私なぞは、ハナから立ち入り禁止だろうと思い込んでいるので道路を歩いてきたわけだが、そのルートのほうが近くて早いのは確実だ。 ひとしきり話をした。ピントラスに興味をもってくれれば幸い。ごく一般的な廃線趣味というか「行ってきたよ」に止まらず、突っ込んでいってほしい。 このあと、次の電車に間に合うべく急ぎ足で戻ったが、ここから10分ほどで駅に着いた。 18きっぷ旅行のアクセントにこうした「歩き」を加える楽しみを知った。それが、前述の万古川橋梁につながってゆく。 (現地地図、展望図はDAN杉本氏作成のカシミール3Dを使用した)
近々に修正されることでありましょう。
2009年12月8日の「私家版・夜感鉄道」に掲載した北上線・第二和賀川橋梁の写真が出てきた。前出の写真を撮るために、昼間にロケハンしたときに撮っておいたものだ。今まで気づかなかったが、分格ワーレンではないか。 トラスを構成するのは直角三角形だろうか。そのため、端柱が45度くらいになっていて、非常にゆったりした配置に見える。 橋梁工学の本によっては、この角度は60度が適切、としてあるものもあったと記憶する。いずれにしろ、解説する人によって、斜材の角度も格間の寸法もそれなりに異なるものなので、専門外の人間はどれかを鵜呑みにしないようがよい。 夏の昼間の分。都合3シーズン、たぶんこの現場は20回は通っているが、分格ワーレンなんてものを気にしだしたのは最近なので、興味というのはつくづく不思議なものだと思う。 |
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