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益田市内の、高津川河口部に架かる5連のコンクリートローゼ。写真は左岸から見た下流側(北側)で、対岸側が桁になっているのがわかる。

 
順光となる上流側は、残念ながら後付けの歩道橋と街灯がある。


 
 
親柱、左は「たかつのはし」、右は「高角橋」。

 

右岸、桁橋部分。カンチレバーとなっているのは、特にそこのスパンが大きいわけではないので、不同沈下対策か。

 
定着桁の張り出し側には支承がない(?)。ローゼと突合する側にはピン支承。

 
 
 
右岸側の親柱。後述する延長時に移設したのか、それともその時に設置されたのか。左岸と同じ銘板と配置。

 
さて、ここに「扛上並びに継足工事 昭和二十六年七月竣功」という銘板がはめ込まれている。島根県の資料によれば、1942年に5連のコンクリートローゼとして完成した翌年、この橋が原因で上流に水害が起こり、上流の堤防を決壊させた(おそらく橋脚・橋桁に流木等がひっかかり、堰き止める形となった)。そのために、1.1~1.6mの扛上と、川幅を70mに拡幅する工事を行った。その際に、溢流部にカンチレバー形式で桁橋を延長したものだ。歩道の完成は1968年。

とはいえ、バスが通る際には橋の手前でいったん停止し、対向車に大型車がないか確認してから進んでいる。橋の上での大型車の行き違いは困難なようだ。

普通、コンクリート橋は塗装したりしないものだが(錆びてしまう鉄と異なり、塗膜で保護する必然性が薄い)、コンクリートローゼは塗装されたものがいくつもある。この意識がおもしろい。






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