購入から3年強、走行距離4万6000km強。遠出のオンロードツーリングばかりで、昔みたいに荒い使い方をしていないため、ついメンテナンスがおそろかになってしまう。自分としては、きれいなので、消耗に気づかないのだ。(かなり)以前ならば、泥だらけにしたら洗うとかチェックするとかしていたのだけれど。 そんなこんなで、エアクリーナーやプラグが2万kmで交換推奨になっていることに気づいたので、交換しなくちゃと思って注文。そのメモです。 ●エアクリーナー MT-07等と同じなので入手しやすくていい。左が古いもの、右が新品。ダートは走ったとしても晴れた砂利道だけなので、汚れるほどではない。 古いもの。全体が変色して乾いた感じに。底側が黒ずんでいる。 新品。交換はシートはずすだけなので簡単。 ●プラグ これがむちゃくちゃめんどくさい。交換した人は皆、整備性の悪さに絶叫している。でも、幸いなことに詳細な手順が書かれたありがたいサイトがあるのでそれを参考にして作業した。大変助かりました。ありがとうございます。 ・RINDING THE GLOBE 【テネレ700 周期メンテ】スパークプラグの交換はなかなかめんどいぞ ただでさえ外装はずすのがめんどくさいのに、一つ上の写真のようなカプラー類を全部外し、その下のプラカバーを外し、手を突っ込んで、無理な手の形でイグニッションを引っこ抜く。上記サイトではそれが大変とあったけれど、なんとかなった。 で、問題はプラグだ。いまのバイクには車載工具がない。プラグレンチもついていない。自分で交換するという概念がないのだ。うちには、プラグレンチとして、B、C、Dタイプ(六角が20.8、18、16mm)は持っているのだけれど、プラグは14mm。…というのを、ちゃんと調べておけばいいのに、見た目で「Dタイプだろう」と思って確認していなかった。せっかくプラグを剥き出しにしても手も足も出ない。 そこで、ビバホーム、2りんかん、NAPS、オートバックスを回ったけれど、売ってない。どこも売り切れ。仕方なく、その日はそこで中断してAmazonで一番長いタイプをポチリ。それでも、この柄の長さで足りるのかはわからない。あと、ぼくは工具は12.7mmsqで揃えているので、9.5mmsqが混ざるのはイヤなのだけれど、仕方ない。 実際には、使えました。わりとギリギリです。あと5cmくらい伸ばしたいところですが。 上が新品、下が約3.6万km使ったもの。電極も減ってないように見える。まあ、「減った電極」として記事で見かけるものは10万km走ったものだったりするからな。 左右のプラグを交換後、逆の手順で外したパーツ類を組み付ける。キャブ車と異なり、タンクやセンサーを接続しないと始動できない。外すのが大変だったフューエルホースは組み付けるのも大変だった。 ついでに。サイドパネルの裏側にはスポンジが両面テープで固定されているが、左右ともそれが剥がれた。粘着力が劣化してくるようだ。新しい両面テープで固定した。 PR まったく恥ずかしいことに、先日、交差点で停まって左足を着こうとしたら、轍がかなり深くて「地面がない」という状態になり、左に立ちゴケしてしまった。運悪く縁石があったためにブラッシュガードがすこしズレ、クラッチレバーが5mmほど曲がってしまった。走行に支障はないが操作性が大きく損なわれたのでレバーは交換。 もともと、純正のブラッシュガードはプラだけなので、やわい。ハンドルバー端部は固定されていても、そこで回転してしまう。なので、ZETAの「アドベンチャー アーマーハンドガード」と「アドベンチャーアーマーガード スクードプロテクター」を買った。 届いてみると、スクードプロテクターは、でかい。これ、渋滞時とか、クルマのミラーに当ててしまうのどの大きさでは…? とりあえずつけて様子を見よう。 ハンドルブレ防止の錘であるバーエンドを外す…と思ったら、12mmのヘキサゴンレンチがいるのか! そんなでかいのはないよ。8mmまでしか持っていない。 この部品は27N・m(だったかな、とにかう20台)で留まっているとのことなので、M10のボルト(通常は13mmだがバイクは12mm)でなんとかならないか試みるも、ボルトのほうが弱く、曲がってしまった。やむなくホームセンターに工具を買いに行く。 ほとんど使わない、というか使ったことがないから持っていないのだけれど、なので安価なものを購入。サクッと外れる。 ところが、リプレース用のバーエンドはM8(10mm)のヘキサだ! 純正と同じサイズにしてくれよ…。ただ、こちらは締め込み方向だからか、ボルトで代替できた。 無事に装着完了。作業そのものは20分くらいなんだけれど、工具を買いに行ったのでそこで1時間くらい使ってしまった。 ついでに。 TENERE700のフロントのアクスルは、19mmのヘキサ。なんでこんな…。そのため、ツーリング時の工具が増えた。普通にボルトにしてほしい。 19mmのメガネで回せるようにと高ナットを買ってきたが、トルクに耐えられるのかな。とりあえず、買ってきただけ。 11月4日(金)~6日(日)、岐阜・福井に行ってきた。冠山林道が通れるようになったとのことで、24年振りに探訪。峠付近のみ、濃い霧と、ちょっとした雨に見舞われたが、ほかは晴れ。 これくらいの濃い霧。樹林の下を走ることも多いのと、峠を下りれば雨は降っていないと確信していたので、合羽は着ずに降りた。降りたところで、仕事を少ししなければならず、「圏外」を脱したところで東屋を探したが、そんなところはない。やむなく道路脇でiPadを撮りだし、15分ほど作業。そして出発、と思ったら、リヤタイヤが撚れる。 写真ではわかりづらいけれど、パンクだ。ついに、怖れていたことが起きてしまった。TENERE700はチューブリム。しかし、タイヤはチューブレス。つまり、ビードが固くて対処が大変なのだ。普通のオフロードバイクの場合、30分くらいで修理できるけれど、以前、スーパーテネレでチューブレスタイヤに履き替えたときは、ビードを落とすのに1時間以上かかったことがトラウマになっている。以後、基本、スーパーテネレはチューブタイヤをはいていた。交換も修理も簡単だから。 過去、スーパーテネレのパンク修理をするときは、マシンを横倒しにしていた。ところがTENERE700は、排ガス対策で、長時間横倒しにすると燃料がキャニスターから逆流してエアクリーナーに入ってしまう危険性がある。センタースタンドはつけていないので、エマージェンシースタンドは買ってあるのだけれど、マヌケなので、「まあいいか」と思ってバッグに入れてこなかった。入れろよ。 さてどうするかな…と思案していたら、目の前の民家から声がかかった。「パンクですか?」。そちらを見て、目を疑った。そこには、バイクのガレージがある! 偶然にも、バイクを趣味とする方の家の前で停まったのだ。お言葉に甘え、ガレージ内にバイクを入れ、作業開始。大変ありがたいことに、リヤスタンドもあるのでお借りする。作業用手袋もいただいた。こんな奇跡的なこと、ありますか…! いやー、ガッツリと刺さってますね…。 道路で踏まれて摩耗して…という釘かな。 ビードを落とすのに悪戦苦闘すること30分以上かかったか。チューブレスは、とにかくミミが落ちないのだが、なんとかチューブを取り出す。 ゲ。穴ではなく割けている。釘が刺さったまま走った距離はわずかなはずだが…。長さは45mm程度。持ってきた標準的なパッチでは足りない。そして、ここで気づいた。パッチはあるが、ゴムのりがない。なんで!? 3.5kgもの工具類を持ってきていて、ゴムのりがないとは。いつ使ったんだっけな…。 大変恐縮なことに、ガレージ主の方にクルマを出していただき、近くのクルマ屋さんにつれていっていただいた。そこで、大きめのパッチを買い、ゴムのりを貸していただいた。しかし、そのパッチも、大きさギリギリだった。 案の定、覆いきれなかった。空気が漏れる。そこで、たいてい失敗するとはわかっているものの、もう1枚を重ねて張った。エアを入れてみたが、問題なさそうだ。ここで12Vのコンプレッサーもお借りし、機械の力でエアを入れた。取りあえず漏れている音はしない、大丈夫そうだ。 リムはけっこう傷ついたかと思いきや、あまり目立たない感じだ。まあ、これで、いろいろと諦めもついたぞ。 途中でクルマ屋さんに行ったこともあり、3時間近くもお邪魔してしまった。感謝してもしきれないお礼を申し上げつつ、武生に向かった。「もしものときは『モトクラブ』が近くにありますよ」と教えていただいた。 ところが、そこから10kmほど走ったところで、またリヤが撚れた。やはり、あんなパッチの張り方ではダメなのだ。わかっていた。そこからモトクラブまで約5km。チューブレスタイヤなのでゆっくりなら走ってもビードは落ちないだろうと目論み、なんとか到着。幸い、同じサイズのチューブ(純正も140対応サイズ)の在庫があったので交換作業を依頼する。 右側のタンデムステップあたりをチェーンブロックでもちあげて後輪を浮かす。タイヤのビード落としやビード入れ、さすが、プロだし機械もあるしで早い。 ここからホテルまではすぐ。パンクしたのが冠山林道でなく、また夜でもなくてよかった。とにかく助けられた日だった。Yさんには心より感謝申し上げます。 帰宅して翌週末、今度はRMXで走りに行こうしていて、その前にゴムのりを買わねば。そう思って近所のディスカウントストアに行ったら、自転車用の(でもまったくかまわない)パンク修理キットしかない。ゴムのりしかいらないのに498円もしたが、めんどくさいのでそれを買う。すると、特大のパッチが2枚入っていた(写真右)。左の2点が標準的なサイズ。 別の日にホームセンターに行ったら、ゴムのりは300円くらいしたので、まあ、これで正解。大判パッチシートを売っていたので買っておく(398円)。これなら、45mmの裂けにも対応するぞ。シートは昔、持っていたはずだけれど、どこにいったかなあ。 XTZ750のときは、3000~5000kmくらいでパッドを交換していた。でもTENERE700、2万2000kmを超えて、やっとこの状態。それでもフロントはまだまだ溝が残っている。どれだけ高速道路に乗っているのやら、ということかもしれん(ブレーキを使わない、という意味)。 パッドを交換しようとSM見てびっくり。なんと、リヤホイールを外さなくてはならない。XTZ750は、そのままピンを緩めて、キャリサポからキャリパーを外せば交換できたが、TENERE700はキャリパーがキャリサポから分離しない。まあ、たいした手間ではないのだが。 スイングアームの上に引っ張り出す。スライドピンに突き刺さっているβピンを抜き、スライドピンを表側から突いて(小さなマイナスドライバーを当ててプラハンで軽く叩いて)ピンを抜くと、パッドが外れる。 交換するのはこれ。キタコのSBS ブレーキパッド 675RSI。 完全に溝がなくなっている。迂闊にもほどがある。 組み付け。スライドピンにグリス。ピンについた汚れを落としながら、これを指でヌリヌリ。(いま検索したら、ラバーグリスだっけ? モリブデングリスって思い込んでいたけれど…) とりあえずこんなふうに。ピストンを引っ込めていると写真では下側になっているパッドが落ちてしまうので、リヤブレーキを踏みつつこの状態に。ここから、タイヤレバーを使って少しパッドに間隔を空ける。 ここでついでにホイールのカラーを清掃、グリスアップ。ブレーキクリーナーを吹いてもこびりついた泥は取れないが、グリスをヌリヌリしていると取れる。その上でグリスを塗り直す。 ホイールをはめるとき、ABSセンサーが邪魔をしてブレーキディスクを入れづらい。そのため、ボルトを緩めてセンサーを引っ込めておく。 ホイールを組み、試走すると、ABSランプがつきっぱなしだ。それに、ブレーキペダルを踏むとすぐABSが作動する。まずい、緩めたセンサーを元に戻すのを忘れていた。 締め直した後、試走。まだパッドのアタリが出ていないためか、ABSが作動する。しばらくはABSオフにして走り、アタリが出るのを待とう。 1年で約1万4000km。GWのロングができなかったので、まあ、そんなものだろう。それでも、年間これだけ走ったのは十数年ぶりのはずだ。純正タイヤはピレリのスコーピオンラリーSTR。かなり減ってきた。あと2000kmくらいは走れそうだが、次は夏休みのロングツーリングなので、交換しなければならない。 このタイヤがとても気に入ったので、またこれを履くことにした。このタイヤはミミが固いと聞いているので、自分で交換するのはやめて、タイヤ屋さんにお願いしようと思って6月から問い合わせを始めたんだけれど、どこに聞いても「ピレリやミシュランは全然入ってこないねえ」。 amazonではこのサイズのタイヤは欠品か、あっても普段の倍以上の価格。つまり、国内市場にない。 昔と違って必ず林道入って「少しでも速く」と走るわけではないのでブロックパターンじゃないほうがいい。走行距離の半分以上は高速で、真ん中の減りがすごいが、完全オンのパターンはイヤ。ということで、DLかBSならDLのTRAILMAX MIXTURE、次点でDLのD610か…と半ば諦めかけていたところ、ふとamazonで検索したら、「ピレリが販売」という正規の価格の在庫がある! そこでさっそく、川越街道沿いのウルフにこの件を含めて問い合わせたところ、入荷OKとの返信をいただいた。 朝イチで持ち込み、着手していただく。前後で20分ちょっとで交換終了。さすがプロ。「ミミが固いと聞くんですが…」とうかがったところ、やはりこのタイヤ、特にリヤはかなり固く、出先でパンクしてもレバーだけでミミ落とすの大変だろう、とのこと。かつてピレリのMT-60だったかをスーパーテネレ(750のほう)に履かせたとき、これをホイールから外すまでを汗だくで1時間かかった記憶がある。それを考えると、私としては、パンクなどないことを祈るのみ。チューブ仕様のT63やTRAILMAXは、なんてことなかったのだが…。 タイヤの山があるといいね。 その昔、スーパーテネレでTW152(純正)に交換したとき、ショップから道路に出たところで滑ったことがある。幸い転倒はしなかったが、新しいタイヤは危険。しばらくは気をつけよう。とりあえずほとんど直線しか走らないけれど…。 |
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