1996年、ゴールンデンウイーク。バイクで鳥取県の大山から敦賀まで走り、そこで野宿しようと思っていたのだが、その晩から雨との予報。当時は公衆電話で天気予報を聞いていたものだ。 敦賀に着いたのは18時頃だったか。新潟の実家まで400km。夜の国道なら8時間あれば帰れるだろう。北陸道に乗るという選択肢はない。 時計の短針が真上を指す頃、26リットルの燃料タンクを過信したか、富山・新潟県境の洞門内でガス欠。スーパーテネレは、ガソリンコックが左右にあり、リザーブに切り替えるタイミングを逃してストールすると、かかりが悪くなる。大型トラックに恐れおののきながら、リザーブからガソリンを吸い始め、なんとかエンジンがかかった。 しかし、相当の数の給油所があった当時とはいえ、夜の県境で営業しているところなどない。糸魚川市内に着くと、ようやく24時間営業の給油所があった。助かった。空に近くなったタンクは25リットルほどを飲み込んだ。 満タンを抱えて走り出せば、道端の、もう営業終了している給油所など目に入らない。この、いかにも日本海側然とした光景で海を見つめるように立っている給油所も、山側に残る北陸本線旧線のサイクリングロードも、見えていなかったはずだ。 追い立てられるように、直江津、柏崎と過ぎ、国道116号に入った。新潟に着いたのは2時を回っていたが、雨は回避できた。 PR |
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