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秋田県最北部の藤里町の県道を走っていると、2連の木製のキングポストトラス(ワデルトラス)があって驚いた。支間27m、橋長55m。説明板によれば、補剛トラス木桁橋。跨いでいるのは藤琴川。

 
2車線分。A活荷重。木橋はこの規模のものが多い気がする。

 
 
主桁もトラスも集成材と鋼材の組み合わせ。


 この集成材の「中」まで知りたいところ。内部に鋼材はある?

 
近代的な木橋の常として、腐朽対策だろう、上面に鋼板が貼られている。

 
いろいろなところに木材。


 
説明板。















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スパンに比べ、異様に太いアーチ。相当な活荷重のPCアーチでも、ここまで太くはなかろう。これは木製のアーチ橋だ。

 
 
中路アーチ。床版は単純に吊られているだけ。

 
 
短い集成材を突き合わせているようだ。アーチを天または地方向から見ると、貼り合わせが見えると思われるが、材料の保護のためだろう、アーチリブには「屋根」がかかっている。

 
 
床版。いったん横桁を吊って、その上に床版を渡している。

 
ヒンジ。

 
左右のアーチをつなぐ部材も木製。その上に、やはり屋根がかけられる。

 
対岸。


 
岩手開発鉄道の長安寺駅のすぐ近くにあった木製の人道橋。GoogleMapsには表示されないが、地理院地図では表示される。見ての通り、幅1mほどだろうか、歩み板は両足を置くくらい幅しかない。

 
おそらく電柱を再利用した木材を2本、桁として使っており、その上に枕木方向に板を貼り、さらにその上に軸方向に歩み板を貼っている。側面というか手すりは、角材を軸方向に横たえ、そこに柱を立てて手すりを設けている。手すりが転倒しないように枕木方向に斜めに突き出した材がある。

写真のスパンは2本の桁が軸方向でつながっており、当然、そこには強度はないので、中間に木製の橋脚を建てている。


桁裏。橋台方向。

 
桁裏。橋脚方向。桁には多数の釘が一列に打ち込んである。

 
対岸より。向こうに岩手開発鉄道の踏切が見える。ここは長安寺の集落と国道108号を結ぶ道。撮っている10分ほどのうちに、3人が利用していた。

 
長安寺駅も閉鎖されているが、駅名は掲げられている。


 
「三波川変成帯」の三波川にかかる、木造の方杖橋。見るからに歪んでいる…んだと思う。最初からこの形ではないだろうな。

 
朱塗りなのは、対岸の琴平神社に渡るための橋だからだ。

 
主桁というのだろか、長手方向は3本。

 
橋台は石積みで、そこから木材を斜め上に突き出してバランスしている。アーチではない。

 
対岸(神社側)から。歪んでる…。

 
道路側の親柱。「瀧乃橋」「昭和五十三年四月」。親柱の上部、擬宝珠にあたる部分には雨対策的に金属の蓋がかぶされている。床版を見るとあまり歪んでいるように見えないが、右の欄干を見てほしい。


神社側から。

 
琴平神社。傍らの石碑には「創建百年記念」。おっと、意外と新しい。

土木学会関東支部群馬会によれば、群馬県唯一の木造方杖橋とのこと。国内でも、森林鉄道の廃線跡や小規模なもの以外では非常に少ないのではないだろうか。





















 
「橋の原点」のような橋。といっても、よく見るとすごい。

 
 
 
橋板(床版)は、一枚の杉板。歩測で13mだったか15mだったか(歩測したのに忘れた)。大人が2人乗っても少ししなるだけ。小口には割れ止め。橋脚は、木の二股部分を逆さまに2本使い、枕木のような形の材を渡している。「クリ、クルミ」とあるが、枕木がクリだろうか。

 
古い橋板と橋脚、手すりだろうか。部材が保管(?)してある。

 
橋台。コンクリート製。ワイヤーが見えているが、この橋は流れ橋で、もし流されても部材はワイヤーがついているので流失しない。





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