(PD) 仕事で、1935年(昭和10年)の土讃線全通記念・南国土佐大博覧会のことを調べていて、パンフに描かれた蒸気機関車が気になった。明らかにアメリカ式のものだ。それはさておき、では当時、高知にはどんな機関車がいたのか。これが難しい。
twitterにてそんな疑問を書いたところ、彩葉さんから下記のレスをいただいた。
高知は、46都道府県の中でも中央(ここでは高松方面)と鉄道が直結したのがもっとも遅い県庁所在地。土讃線で高松方面と繋がったのが1935年であり、それを記念したのが冒頭の博覧会である。 (この2図は、1872年から5年ごとにまとめているので、2枚目は高知開業時の1935年ではなく1937年時点の地図となっている) 高知周辺だけ孤立して営業していた頃から全通後にかけてはB6と2800がいたとのこと。RM付録の『機関車表』を見ても、たしかに1933年現在、4両のB6と6両の2800がいる。抜き出すとこうだ。 2240 1933高知 2281 1933高知→1954軽井沢 2287 1933高知→1955廃車酒田 2288 1933高知→1950廃車秋田 2801 1933高知→1948廃車 2802 1933高知→廃車 2803 1933高知→廃車 2804 1933高知→1946加古川 2805 1933高知→1937播但鉄道 2806 1933高知→1946加古川 「1933」は「1933年現在」のことであり、1933年に配置になったという意味ではない。1927年に須崎~日下がまず開業し、同年のうちに高知まで東進している。徐々に建設が進められ、それまで高知側で独立していたものが高松側まで一続きになったのが1935年だ。 (のちの2802:PD) その全通後はどうなんだろう。折しも国鉄の近代制式機が続々と誕生していた時代だ。四国といえばC11と8620。C11は後年、高知に配置されている。また、1955年時点では8620も多数配置されている。 C1185 1936製配置不明 ?高知→1949浜川崎 C11105 1937製広島局→?高知→1949浜川崎 C11106 1937製広島局→?高知→1949浜川崎 C11273 1944製配置不明→?高知→1949浜川崎 C11339 1946製門司局→?高知→1949浜川崎 C11381 1947製美濃太田→?高知→1949浜川崎 では「後年」ではなく「全通時」はどうなのか。そこが一番知りたいのだけれど、確証がない。ただ、8620形の最若番・8620をはじめ、多くの機が1933年時点で高松にいて、1955年時点で他区にいる。四国の機関区は、高松・松山・高知くらいなので、ということは、高松の8620が高知まで来ていたということか。 まったく土地勘というか「運用感」がないので、ひどい憶測になっているかもしれない。1935年時点で高知を走っていた機関車をご存じの方はご教示いただきたい。 ※機関車の同行はすべて『機関車表』(沖田祐作著;レイルマガジン2008年9月号付録)からの抜粋 【追記】公開後、きーぼーさんとしばしげをさんより下記の情報をいただきました。ありがとうございます。
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