忍者ブログ
[1529] [1528] [1527] [1526] [1525] [1524] [1440] [1522] [1521] [1520] [1519]
キ100(キ165)に搭載された「配電盤」の謎に関連して。

新潟交通電車線の月潟駅跡には、キ100形キ116、モワ51、モハ11が保存されている。これは、丸田祥三さんの取材にお供をした際に撮影したものだ。「かぼちゃ電車保存会」が活動している時には車両内部が開放されており、キ116の中にも立ち入ることができる。

車両内部、後部左側に、このようなエンジン発電機が備え付けてあった。全貌がわからないので、何のエンジンを流用したのかはわからない。太い黒いホースが吸気ホース、その上部にあるものがエアクリーナー。その奥の赤いのがガソリン(たぶん)タンク。下部に上面を見せているのがエンジン本体だ。ガソリンタンクには「路上走行をする場合は必ずモミウケ棒を折りたたんで下さい」という注意書きがある。モミ…というからには脱穀機か?

吸気ホース左には「発電キ使用時コーク全開 使用後、コック閉切」という表示の下に、手作業で移設されたキーシリンダー、パイロットランプ、(たぶん)チョークノブ、押しボタンスイッチ等がある。

上面の放熱器、左の錆びたカバーの下にプラグが見えるので、これはシリンダーヘッドだろう。ということは空冷エンジンか。そして、このシンプルなフィンは、混合給油の2ストロークだろうか。

吸気があれば、気になるのは排気だ。吸気ホース右に「排気コック」と書いてあるが、こんな細くて曲がっている管は排気ガスの排出用ではなかろう。では…と思い、車外を見てみると…。

(写真はかなりの露出オーバーにしてある。車体・台車とも黒色)

左側面、後部台車の前側車輪外側にマフラーが見えていた。

車体内側左最後部に「転換器」箱があった。「定位 発電機←→非常バッテリー」。その下の「操作盤」には
「電圧は24V以上にすること
 を絶対にさけて下さい」
と、誤読しそうな書き方で「24V以上にするな」と書いてあった。発電機は制御電圧と(おそらく)同じAC100V、バッテリーはDC24V、ということだろうか。ちょっとよくわからない。


このキ116はいろいろと興味深いので、続く。



special thanks : 丸田祥三さん




PR


Copyright (C) 2005-2006 SAMURAI-FACTORY ALL RIGHTS RESERVED.
忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 6 7 8 9
10 12 13 14 15 16
17 18 19 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリー
twitter
twitter2
プロフィール
HN:
磯部祥行
性別:
男性
自己紹介:
メールはy_磯部/blue.ぷらら.or.jpにお願いします。日本語部分等は適宜置き換えてくださいませ。
バーコード
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
since 2010.7.30
アクセス解析
フリーエリア