宇都宮に友人たちと餃子を食べに出かけた折、腹ごなしに八幡山公園まで歩いた。そこに「アドベンチャーブリッジ」「アドベンチャーU」なる、そこはかとなく興味が引かれる名称が案内標識に記載されていた。どうやら吊橋らしいのだが、行ってみて驚いた。主索で床版を吊る通常の吊橋ではなく、主索に直接床版を載せる
鋼吊床版橋であった。

私の影が間抜けにも写っているが、太陽が低いのでご勘弁を。この向こうに「アドベンチャーU」がある。何かと思ったら遊園地だった。しかし、いまは閉鎖中である。
親柱を見ると、変な像がある?

左。これはなんだ。団栗の精か。

右。たたき割られた上に角が丸くなっているように見えるが、そんなことはあるまい。意味不明。自分の影がすみません。
前方向かって左に銘板がある。

●右
アドベンチャーブリッジ
1998年8月
宇都宮市
小規模吊橋指針・同解説(1984年)
使用鋼材:SS400
製作:川田工業株式会社
●左
塗装記録表
塗装年月 1998年9月
塗装会社 下塗 川田工業(株)
中塗 川田工業(株)
上塗 <同>
塗装材料 下塗 鉛系さび止めペイント
中塗 長油性フタル酸樹脂塗料
上塗 <同>
塗料製造会社 下塗 日本ペイント(株)
中塗 日本ペイント(株)
上塗 <同>
渡る。吊橋だからといって揺れることはない。手すりは、その接合部を見るとほとんど動くことを許容しないようになっている。

床版も、どこかに可動部分があるようには見えない。
そのまま対岸まで行き、振り返る。

そのまま後ずさりし、対岸側の親柱を見ると、やはり変なものがいる。
左。

団栗を立てている。
右。

なんだこれは。
ツイッターでは随時写真をアップしていたけれど、宇都宮は変なものが多い。ワンダーJAPANに「宇都宮ワンダー」とか言って特集してほしいくらいだ。
ここまで来ても、ケーブルは見ていない。幸い、真下にもぐれる場所があった。

どうですか、この5本のケーブル。このアドベンチャーブリッジは、この主ケーブルが5本あり、その下に耐風索(耐風のための補助ケーブル)が1本あるが、この場所からは見えなかった。このように耐風索が1本のタイプを
モノストーム式というので、さしずめこの橋め
モノストーム式鋼吊床版橋となる。
この角度で見ると、耐風索は見えなくとも、そこに至るハンガー(床版と耐風索を結ぶケーブル)はわかるだろう。

アンカー。

がっちりとコンクリートブロックに食い込んでいる。
ググると、現地には説明版があるそうだが、私は気がつかなかった。まあ、節穴だから仕方あるまい。
川田工業による技術解説は
こちら。
または
こちら。
どうやら「日本初の、補剛桁を有する吊床版橋」らしい。そして「歩行者に遊び心と冒険心を持たせる」と紹介されている。遊び心はどうかわからないが、冒険心というのはちょっとわかる気がした。「冒険」というキーワードに似つかわしいのは、ガッチリ組まれたトラス橋やアーチ橋、あるいはスッキリした鈑桁橋よりは、多少は風で揺れる吊橋のほうがふさわしい。
親柱と、橋の名前が残念なだけで、非常に特徴的な橋に出会えてうれしかった。
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