
この巨大な船底型のワーレントラス橋は、中央本線の撮影地としても名高い新桂川橋梁だ。3径間連続トラスで、もっとも長い中央支間は130m、左右はそれぞれ70mあり、計270mの連続トラスである。
「新桂川橋梁」ということは「旧」もあるわけだが、それは後述する。この「桂川」は相模川の山梨県での呼び方であり、山中湖を水源をする。その桂川をまたぐ部分がこの長大なトラスであり、川でない部分は支間40mの合成桁が架けられている。それぞれ大変な高さがある。

まあ、美しいこと。
少し左に振って……

現代版余部橋梁と言っていいのではないだろうか。6連の合成桁。通常、架線柱は50mおきに建てられるが、合成桁部分では支間と同じ40m間隔となっている。トラス部分においては少し不揃いとなっている。
まずはトラス、セオリー通り、真横から見てハの字型になる部分に圧縮力がかかるので、ハの字型の斜材は左右のトラスを対角線で結ぶ部材を付加している。

ここが中央径間の中央部。ハの字型のところと、逆ハの字型のところを見比べて欲しい。

向かって右の部分。\方向の斜材は左右が結合され、/方向の斜材はスラリと鉄骨があるだけ。
そして、この画像を見るとよくわかるのだが、あくまでも桁橋としての機能は巨大なトラスが負担する。その格点を、まるでプレートガーダーのような縦桁が結び、その上にレールが敷かれる。縦桁は、スティッフナーが内側についているため、トラスの表面とあわせてツルリとした印象を見るものに与える。
猿橋側の端に、銘板が…

遠い! これでも35mm判換算300mm相当。

トリミング。見えない…。
このトラスを製造したのがどこなのかちょっと調べたが、どうやら汽車製造株式会社だったらしいことがわかった。もう少し掘ってみようと思う。
鳥沢方には塗装標記がある。

(新桂川橋りょう)←うっかり写さなかった
位置 鳥沢~猿橋間81k848M60
支間 70M+130M+70M 3径間連続トラス
塗装年月 2002年3月
塗装回数 4回塗
塗装種別及塗料名 下塗1層中塗2層・3層 厚膜型変性エポキシ樹脂塗料 上塗り ポリウレタン樹脂塗料
塗料メーカー 日本ペイント株式会社
施工者 建設塗装工業株式会社
これを見ると、なぜ「km」を意味する「k」が小文字で、メートルが大文字なのかとか、不自然な文字間隔などに違和感を持つ。
さて、いよいよ下へ…。

橋台の銘板。
新桂川橋りょう
設計 東京第二工事局
施工 株式会社熊谷組
設計荷重 KS-18
基礎工 鉄筋コンクリート工
基礎根入 天端から[11.0]M
着手 昭和42年7月20日
しゅん功 昭和43年7月19日
この銘板は橋脚にもついていた。基礎根入の部分だけをそれぞれ変えている。中央径間を支える橋脚のうち鳥沢方のものは、「根入 天端から31M」とあった。

支承。思ったよりでかくない。そして、橋台の垂直面でも結合されている。そして…

中央にはこのような荷重を受けるダンパー(?)が鎮座する。

でかい。…と、列車が通過する。

恐ろしい騒音だ。恐怖を感じるレベルの音。いや、こんな場所に潜りこんでいるのが悪いのだが、本当にこのまま鉄骨がバラけて自分を潰してしまうのではないかと思うほどの恐怖。
外に出て、合成桁に戻る。

首都高でも見ているのかと思うような、すらりと伸びた合成桁。箱桁部分が鋼製、上路の床版がコンクリート製か(←推測)。この合成桁部分では、線路はバラスト軌道となっている。

箱桁の塗装標記。
支間40mということ以外はトラスと変わらない。
長くなったので一度切る。
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