三弦橋である水管橋を撮影していて、ふと見ると羽越本線の橋梁がこんなだった。

山倉川橋梁という。構造を単純化すればポニーワーレントラスと言っていいのだろうが、ここでは鹿島の正式な名称である「鋼・コンクリート複合トラス」とする。上弦材・下弦材をPCにしたトラス橋…ではなく、PC箱桁の側面を鋼管トラスに置き換えたものである。
鹿島の資料を基に書く。

踏切から見るとこんな感じだ。

上弦(PC)と斜材(鋼管)との接合部。格点はPC内にあるので見えないが、中できちんと接続されている。

(鹿島
「鋼・コンクリート複合トラス橋を 鉄道橋に初適用」より転載)

下部はこう。下弦材と縦桁で4主構のPC桁のようにも見えるが、ちゃんと、トラス部・縦桁・横桁という構成なのだろうな。

橋台の銘板。
山倉川橋りょう
設計:東日本旅客鉄道株式会社上信越工事事務所
施工:鹿島建設株式会社
設計荷重:EA-17
基礎:場所打ち杭φ=1.2M L=31.5M 6本
基礎根入:けた座面から35.71M
着手:2002年3月
しゅん工:2003年10月
新潟工事区長:鈴木博人
鹿島建設株式会社現場代理人:大久保秀樹

桁の銘板。下は同じなので省略し、上。
橋りょう名:山倉川橋りょう
位置:神山 月岡 15K528M59
支間:51M80
塗装年月:2003年4月
塗装回数:6回塗
塗装種別及び塗料名:下塗 亜鉛・アルミニウム擬合金噴射
中・上塗 ポリウレタン樹脂塗料
塗料メーカ:下。中・上塗 大日本塗料株式会社
施工者:鹿島建設株式会社 株式会社横河ブリッジ
* * *
この橋を、Yahoo!地図で見ると奇妙なことに気づく。
衛星画像だけを見ててもわかるまい。これを「地図」に切り替えてみてほしい。
あれ? 川の流路も道路の位置も違う!

(カシミール3Dを使用)
少し前の地図ではこのように「山倉川」などというものが描かれていない(いま、橋の下を通っているのは(新)「折井川」である。そこで少し検索してみると、この山倉川は、1998年の豪雨の対策として掘られたもので、あわせて鉄道や道路が付け替えられたということがわかる。
ここにまとめなおしてもしょうがないので、公式な文書のリンクで張ることにする。
・鹿島
「鋼・コンクリート複合トラス橋を 鉄道橋に初適用」
・JR東日本
「羽越線神山・月岡間山倉川B改築他工事の施工について」(PDF)
興味深いのは、踏切を一つ、新設できているこだ。名義的には「移設」にしたのだろうか。
なお、サイト
「廃線跡探訪」によれば、この橋の建設にともない、路線の切り替え作業もあったそうだ。
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