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小豆島の殿川ダムに向かって北上していると、道路脇に廃隧道があった。走っていた道は2車線の広い切り通し。そのすぐ脇に隧道があることに、すごく違和感があるというか、近代土木の力業を見せつけられるというか。

 
入口は塞がれているけれど、坑門はきれいだ。「隧道データベース」によれば、小豆島に現存する唯一の石積み隧道。1913年竣工。すでにピラスターなどの意匠は装飾の意味あいとなっている。

 
扁額。

 
反対側。

 
なんでハンガー…。

 
扁額。南側と書体が異なる。


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尾道と対岸の向島を結ぶ渡船は3航路あり、車両が乗れるのは東側の尾道渡船と西側の福本渡船。その西側の福本渡船の動画がTwitterに流れてきて、驚いた。向島側の桟橋のボーストリングトラスがハウトラスに組まれているように見えたのだ。そこで、2022年末に西に出かけた際に見てきた。

 
「ボーストリングトラス」と書いたけれど、桟橋そのものは桁構造で、それを補強するためのランガーと考えたほうがいいように見える。冒頭の写真で桁下部が緑色に見えるので、補剛桁が薄いように見えるかもしれないが、2枚目写真の通り、アーチ部よりも分厚い。単に塗り分けているだけだ。

桁にかかる負荷に対して耐荷重に余裕があれば、斜材にかかる力は大きくはなく、斜材をこのように配置しても深刻な影響がないのかもしれない。ランガーと考えるならばそもそも斜材は不要。まったくの憶測だが。となると「ハウトラス」という形容そものもが正しくない。

 
本当はこれで本土に渡り、尾道渡船で向島に戻ろうと思っていたのだけれど、時間の都合で乗船できなかった。いずれ必ず。なお、本土側は桁橋。

* * *

 
 
 
こちらは東側の福本渡船の向島側の桟橋。桁橋ではなく、曲弦プラットラスと見て差し支えないだろう。よくあるのはこの形なのだ。




 
(Kasimie3D+地理院地図)

2022年も、バイクで、クルマであちこち行きましたが、なんと飛行機に3往復乗りました。2往復は仕事で4年振り。1往復はプライベートで、10年以上振りかな? 念願の、甑島列島と種子島にバイクで渡りました。また、年末には小豆島へ。

それと、やはりすごく久しぶりに鉄道の未乗路線をいくつか乗りました。JR・三セクを対象としていて、合計20249.4kmとなり、残るは1281.3kmとなりました。

●2022年に上陸しなかった県

青森
岩手
山形
沖縄

とはいえ、香川県は小豆島のみだし、和歌山県は九度山周辺のみ。北海道も、仕事+飛行機というチート的な感じです。

年末は2000年以来の沖縄にしようとも考えましたが、諸事情で断念。来年は久しぶりに行ってみたいと考えています。








 
集落内にある、日常的に使われていそうな小屋。その扉が菱形。扉は開き戸。カギは閂。板が少し剥がれている。

 
左のお宅のものだろうか。扉が逆側を向いているので公共的なものかとも思ったが、特定の政党のポスターがたくさん貼ってあるので、個人所有と思われる。別の人のものかな。

屋根と側面はトタン。こういう小屋は、当初は板張りだったものを更新したものなのだろうか。なぜなら、扉だけがトタンを貼っていないからだ。




 
 
 豊川に沿って国道257号を下っていたら、やたらと高さの低く見えるポニートラスがあった。道路の上に顔を出している部分を見ると、パネルは横長の長方形に、斜材の角度が鈍角に見えたほど。



下流側左岸からだけ、全貌が見える…が、ちょっと遠い。普通の下路橋なのだが、トラスの高さが低いので、相対的に床版が高くなり、より「低く」感じただけだ。

 
 
右岸の親柱。左は「こまつはし」、右は「寒狭川」。新東名の下あたりで宇連川と合流するが、それより上流は「寒狭川」と呼ばれる。

 
 
左岸側。袂にオニギリふたつと橋名の標識。河川名は「豊川」。

 
 
左岸側の親柱。剥げていて読めなくなっていて、左は「昭和●●●月改築」、右は「●●橋」。











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