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連結器の挙動で紹介した若桜駅のターンテーブル。

上路式だ。側面には塗装標記がある。

橋りょう名 若桜転車台
支間 15M44
塗装年月日 1968年9月16日
塗装回数 3回塗
塗装種別、塗料名 下塗シアナミド鉛錆止ペイント 中上 長油系フタル酸樹脂塗料B
製造会社名 大田本塗料 K.K
施工者 城東建設有限会社

反対側には製造銘板がある。

昭和三年(●●●2104)
川崎車輌株式会社製作
活荷重 E33
鉄道省(以下略)

* * *

先のリンク先の動画の通り、ターンテーブルは比較的簡単に回る。しかし、実際の運用では位置決めが難しかったそうだ。動画を。



傍目で見ていると、これでいいじゃないかと思う位置。しかし、ロックピンが入らない。一人ででも、少しだけ力を込めればロックピンは落ちる。

ロックピン。暗部を見せるために白飛びしてしまい、わかりづらいが、/方向が軸方向、\方向が枕木方向。右下のレールを見て欲しい。右上が桁、左下が周辺の地面。

美しい一直線だなあ。
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国鉄の荷物用天秤ばかりの続き。若桜駅にもあった。

秤量150kg。

支柱にはTAISHO SEISAKU -Co.LTDとある。

隼駅にもあった。
上の荷物窓口で使われていたものだろう。バネばかりで、HOKUTOWと書かれている。これは北東衡機という、いまも大田区にある会社だ。

注目したいのは秤を置く台。木材に、車輪がはまる穴がざぐられている。こういう位置留め、秤に限らず昔はよく見かけた気がする。

これで、因幡船岡駅、若桜駅、隼駅と3駅の秤を見たが、どれもメーカーが異なる。因幡船岡と隼は1930年1月20日に同時に開業、若桜はその年末、12月1日に開業。隼と若桜の秤が後年、時期を異にして更新されたということだろうか。





若桜鉄道は駅舎等が登録有形文化財となっている。因幡船岡駅の駅舎もそのひとつなのだが、展示にはいささか疑問がある。いちばんの疑問は上の写真。これ、椅子じゃないから!

鉄道省時代に作られた天秤ばかり。柱に貼られた銘板には、こうある。

因幡船岡駅
定量増錘附
注意
使用ノ際
ハ必ズ●
●目ヲ調
整スベシ

その下の「D-3-1555」は後年の管理番号だろうか。

柱には昭和37年に修(理?)とある。

目盛り。こうした大型の天秤ばかりは、子供の頃、古紙回収屋さんにあったのを覚えている。

荷物の重さは、荷物を秤に乗せ、目盛りのまたがっている分銅を動かし、釣り合った位置の目盛りを読み取る…だったと思うが、最下段の写真がなんだかわからない。

この秤の使い方について、TcodeF様に教えていただきました。(9月1日追記)
旧きものを訪ねる旅路(別館)天秤式の秤

目盛りに「鉄道省 鷹取工場改造」とある。「正」「定」は校正時の刻印だろうが、いつのものかわからなくていいのだろうか。「正」にウ冠(?)がつき、2箇所その上からポンチしてある。「中」は不明。佐藤信之様よりご指摘あったので同日に追記)

支柱の根元、台座にある銘板には「秤量100'0瓩 中 鉄道省鷹取工場製造」とある。


この秤、博物館モノだと思うのだが、こんな扱いであるため、自由に見られるのもまたありがたい。
竹の川橋梁は5連のガーダー橋である。そのうちの第4連(京都側=写真右から数えて四つ目)がラチスガーダー。おもしろいことに、第1連~第3連は国鉄になってからの架け替え桁(製作年不明)、第5連は鉄道省時代の桁であり、つまり3種類の桁が架かっている。

歴史的鋼橋集覧によれば、当初は第1連~第3連のみで、後年、おそらく高水敷の拡幅とともに第4連・5連が追加された。第1連~第3連は新しいので、当初の桁を取り替えているのだと思う。

第4連のラティス桁。橋脚にも注目して欲しい。第3連(右)と共用する橋脚はコンクリート製だが、第5連(左)と共用するものは煉瓦製の上にコンクリートを塗ったものだ。

ラティス桁の裏側とコンクリート製橋脚。

こちらは煉瓦製橋脚。隅石が貼られている。

第5連は、上下が補強されている。設計荷重はKS15なので、補強は活荷重増大のためではなく桁の老朽化のためだろうか。形式は「作30年式」ではあるが、補強は形式とは関係ない。おかげで下フランジ(カバープレートというべきか)の幅が広くなっている。



津山機関区の扇形庫
タブレット閉塞機の内部の続き。

18m級の下路式電動ターンテーブル。

ロックは手動。レールの間に凹形の受け台があり、ロッキングハンドルを操作するとリンクが作用し、ロッドが凹形の受け台にはまり込む。

これはその逆側。桁上のレールと地上のレール、ここまで離れていても、ゆっくりなら機関車でも大丈夫というのはいささか驚く。

欄ボードは、桁の上と側面にある。

操作室。

動画を撮った。


桁端部の車輪が回転している。本来、バランスすればこれは浮いたまま…なのだろうか。


(関連項目)
水上駅の転車台の走行装置


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