津山機関区の扇形庫に隣接する「懐かしの鉄道展示室」には、タブレット閉塞機がある。あるだけではない。これは、実際に触れるし、動くのだ。上部のメーターの前にレバー式のスイッチ(プランジャーという)が2本並んでいるが、これを倒してベルを鳴らすことができるなんて! こんな展示は全国でここだけだ。閉塞のマニアはここに行くしかない。
この施設はOBの方々が説明してくださるが、「やってみたい」といえばさわらせてもらえる。詳しい手順は覚えていないが、プランジャーを操作して隣駅のベルを3回鳴らし、確認のベルが3回鳴り、電話をし、ベルを2回鳴らし、確認のベルが2回鳴り、プランジャーを押すと下の引き出しが半分開き、隣駅も押すとタブレットを取り出せる…といった手順だったと思う。 中身も見せてもらえる。 上の引き出しと、下の引き出しのつながり。電気回路。上の引き出しに収納すると、かなりの重量感のある音がしてタブレットが「落ちる」。その落ちたタブレットは、この斜めの管の中にあるようだ。 きちんと三脚を据えて撮ればよかった。また行きたい。 (関連項目) 津山のターンテーブル PR
津山駅に隣接する、かつての津山機関区の扇形庫。全17線あり、これは現存するものでは梅小路のものに次いで二番目の規模である。定期的に公開されており、ネット上にも写真はたくさんある。
転車台から見て右手端、一段低くなって2線分ほどの幅の建物がある。ここは元々は談話室や鍛冶職場で、現在は排水処理施設が収まる。 その部分の裏側と側面。下写真の左側が転車台。 また、転車台から見て左手端には、プレハブの建物が収まっている。これは1989年(1969年かもしれない、資料が不鮮明でよく読めない)竣工の作業員詰所である。 詰め所を側面と裏面から見る。建物の中に建物がある、異様な光景。 ガラス窓。大きな窓がフラップのように開閉できる。 隣接して「懐かしの鉄道展示室」がある。これは事務所の建物だったという記事があるが、1974年度の航空写真を見ると、位置や面積が異なる気がする。その後、建て替えられたのかもしれない。 (関連項目) タブレット閉塞機の内部 津山のターンテーブル
なんとも奇妙な姿をしている。プレートガーダーの「プレート」たる部分が途中でなくなり、縦桁(裏側からしか見えない)だけで桁を構成している。その理由は見ての通り、交差点の角を拡幅するためである。
たしかに、この川沿いの道路にこの幅の狭い桁を取り付けたら、橋から道路に出る際にクルマは大きく対向車線にはみだしてしまう。一般的にはそれはもうしょうがない、という状態として処理されていると思うのだが、この橋は、橋の側でそれを解決した。 銘板はちゃんとある。「私都川」(きさいちがわ)、「市場大橋」。 反対側。プレートガーダーの補剛材が、このクラスの橋梁では過剰と思えるほどがっしりしている。この補強で、向こう側の弱さを負担しているのだろう。 銘板は、左は「昭和五十七年二月竣工」、右は「いちばおおはし」。 製造銘板。
肝心の桁裏。思ったよりも単純で、通常の縦桁に、扇形の床版を支える桁が斜めに取り付けられている。 場所は、鳥取県郡家町、県道282号沿い。こんな橋、ほかにあるだろうか?
JR高崎線篭原駅の跨線橋。フレームは古レール。
橋上駅舎化されているが、そのための南北自由通路は別に設けられているので跨線橋は駅舎とホーム間を移動する手段として残されている。しかもエレベーターも併設されて。 ほとんどの利用者は、跨線橋の内部がどうか、跨線橋が古いか新しいか、などということは考えもしないだろう。小川町駅のような珍しいものでも、毎日利用している人に聞いても「え? そんなだっけ?」というほどだった。 内部は化粧板、窓はアルミサッシ、天井はコルゲート。その内側には配線の配管がむきだし。「ここにずっといたい」「ここで待ち合わせをしたい」とはあまり思わないだろうなと思う空間。それが残されてしまう空間が、跨線橋。 天井の横方向のフレームはレールを湾曲させている。軸方向はコルゲート板を支えるだけでいいからか、アングル材。 それにしても、配管。鉄道駅の配線配管の多さは異様だ。ここでは数えられるくらいだが、地下鉄になると数十本が平行していたりする。 こうした古い跨線橋でも、一部を改造して最新の施設と融合しているのは興味深い。エレベーターとその向こうの作りは現在のソレであり、メイン通路の殺風景さとは全然違う。かといって、メイン通路をこの体裁に(おしゃれに?)直そうということもない。そのあたりのギャップもおもしろい。いずれ跨線橋本体を改築する必要が出た場合、このエレベーター部分はそのままにメイン通路部分だけを架け替えるのだろうか。 ホーム上屋の支柱は、跨線橋の古レールのフレームにくっついている。跨線橋が先にできたのかどうかはわからないが、跨線橋階段部分のコンクリートも比較的新しく見えるので、同時代に作られたのかもしれない。 ホーム上屋のない時代の籠原駅の写真など、どこかに載っていないだろうか。
JR新津駅のすぐ近くに、DT32形やDT200形など、国鉄を代表する台車が展示されている。写真はDT32系。
車軸と平行に、台車上部にのしかかっている平べったい棒みたいなものが、枕梁である。枕梁そのものは回転しない。DT32系は枕梁と台車枠の間にエアサスを持つ。この方式は「インダイレクトマウント式」という。 これらの用語はwikipediaの「ボルスタアンカー」の項目を見て動きを理解するしかない。 DT32系はエアサスだが、それは枕梁の下(裏)にある。枕梁から台車枠に伸びるのがボルスタアンカーだ。 こうして細部まで見ることができるのは、展示物の強みだ。 |
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