再度の、最後の告知です。
明日11月20日(日)13時から、新宿のNakedLOFTにて、丸田祥三さん・平沼義之さんの共著『廃道 棄てられし道』刊行記念トークイベントを開催します。 http://www.loft-prj.co.jp/naked/schedule/naked.cgi 出演は、丸田祥三さん、小学館の月刊IKKI編集長・江上英樹さん、私。 本書をきっかけに、「廃道」そのものから、さまざまな事象を考えるお話になると思います。もちろん、作品についてもたくさんお話いただく予定です。 写真や廃道に興味があろうがなかろうが、すべての方が、ものの考え方、というところに大きな観点を得られるものになるだろうと思っております。 ぜひ起こしくださいませ。 入場料1000円+飲食代です。 よろしくお願い申し上げます。 PR 「道の駅木曽福島」から見える、ド太い水管橋。写真は木曽川の上流を向いている。写真右が左岸、写真左が右岸。右岸方向に木曽ダムがある。 長さ65mのトラスはプラットトラスに組まれている。写真左のプレートガーダーは20mの2連。歴史的鋼橋集覧によれば、面白いことに下流側から第1・2・3連と呼称されている。 水の流れに従ってサイホン橋の水管をたどると(写真左に向かうという意味)そこには昭和43年(1968年)竣功の木曽ダムがあるので、「昭和40年代にプラットトラスの水管橋かよ!」と思うかもしれないが、もちろんそんなことはない。このプラットトラスはその30年前、昭和13年(1938年)横河橋梁(大阪)製である。 なぜその橋が30年後に別の用途に転用されたかについては、こちらのサイトに詳しいので、ぜひご覧いただきたい。 ・木曽川に架かる橋(2) ~ 寝覚発電所サイホン橋 ~ ・深まりゆく木曽路の秋 ~寝覚発電所木曽川取水ダム~ この水管橋の役割は、上流の寝覚発電所取水口で取水した水を左岸の水路隧道でこの位置まで導き、このサイホン橋で右岸に渡し、木曽ダムからの水とあわせて右岸の水路隧道で寝覚発電所に送ることにある。位置関係はこうだ。 (カシミール3Dを使用) 木曽福島駅の南にある取水口は、標高約740m(より低いはず)。サイホン橋のあたりでは、10mメッシュ標高データから読む限り、約730m程度か。木曽ダムの水面も約730mである。そして、サイホン橋からの水と木曽ダムからの水とが合わさる位置に池がある。この周辺は約740~750m。ここから下記の位置の寝覚発電所(標高約680m程度)の直上に水を送り、一気に落下させて発電している。その水は、また水路隧道に入って下流の上松発電所で使われている。 左岸側。「太い」という感想しか出ない。水管の継手は橋台側にある。 右岸。継手はトラス内にある。 水管の継手は、ちょっと首をつっこんっでみたい分野だが、どこかにいい資料はないだろうか。 実はこのとき、事前調査をしていかなかったので、このサイホン橋の上まで行けることを知らず、遠くから眺めることしかできないと思ってた。ところが、どうやらクルマでも走れるらしい。来年あたりにまた行かねばならぬ。無念。しかし、楽しみ。「鉄管橋」バス停もあるというので、それも見ておきたい。
JR関西本線の柘植駅。電化路線の草津線との接続駅だが、基本的にはとてものんびりしている駅だ。
関西本線が西から東へと延びてきて、1890年(明治23年)にここに駅ができた。そのなごりか、右側のホーム(1番線)はレンガ積み+笠石の低いホームを嵩上げしている。おもしろいのは、その手前(画面右)の、現在も低いホームはレンガ積みではなくコンクリートのブロックのようなものが積まれている。 跨線橋はレールをプラットトラスに組んだもの。脚も古レールだ。あまりよく観察しなかったが、塗膜が厚く、パッと見た限り、陽刻が読めなかった。 反対側から。 1960年代末から、ほとんど変わっていないようだ。(それ以前の写真は、ざっと見た限りは確認できていない) 木製である点。それ以上に、側面の平行四辺形の窓がすてき。 桟まで木製。私が子供の頃住んでいた家の窓は、桟が木製だった。1981年に立て替えたときは築50年は超えていた家。目釘で桟を留めてガラスを固定する。 階段部分を上から。これは1番線側で、写真左(レール側)はベニヤ板で覆われている。ポスター掲示用のようだった。 天井には配線用の配管。この配管を追っていくと、2番線のホームにたどりつき、蛍光灯につながっているのだが、配線は二重系統になっている。すなわち、一つの配管から蛍光灯ひとつ置きに結線され、もう一つの配管から別のひとつ置きの蛍光灯に結線されている。減光用か、非常用か。 通路。屋根はキングポストトラス。配管は下弦の上に載っている。 窓はアルミサッシ。古くはここkは吹きさらしだったのではないかと思って古い画像を探したが、見つけられなかった。 通路側面の板を化粧板で覆ってポスター掲示板にしていないのは、とても好もしい。 ホーム上屋。亀山方向。屋根を支える斜材が、手前のものは二本ずつ、奥のふたつは一本である。 観察すると、二本のもののうち、内側の/\型は後付けのようだ。 端部。板張り。下端が曲線を描いているが、こういうのは貼り付けた後で切るのだろうか、それともこの形にしてから貼るのだろうか。 関西本線の駅や施設はとても歴史を感じることができて楽しい。 |
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