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年末に、久しぶりに深町純の即興を聴きに行った。
深町の音楽との出会いは小学生か中学生のころ。
いまはレコードすらプレミアものになってしまった
『ON THE MOVE』というアルバムのタイトル曲が
出会いの曲である。
以来、PRISMとともに延々聴き続けている。
飽きもせずに、いまだに新しい発見がある。

深町の本領は、CP80のアタック鋭い低音を含んだ
パラディドルにあると思っている。
たまに真似して家のピアノで弾いてみる。
KEEPのMoonBeamさえあれば、ほかの音楽などいらない。
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六義園で獅子舞に噛まれてきた。

以前、見たのは2年前だったと思っていたが、
調べてみたら3年前だった。
獅子舞の胴体は唐草模様だと思いこんでいたら
多羽根のプロペラみたいな模様だったので、
調べたらライオンのつむじだということで
驚いた記憶がある。
ライオンから遠い日本にそんな模様が伝わっていたことに。

今日は私をも噛んでくれた。
いいことがありますように。
なくてもすべての人々が健康でありますように。

3ee9ac49.jpeg











年賀状は、いつも勤務先でまとめて購入している。
だから、通常かインクジェットか、くらいしか選べない。
別に選ぶ必要性も感じなかった。

今年、いただいた年賀状を見ておどろいた。
プーさんはあるわ、地方オリジナルはあるわ、
朱色で刷っていないお年玉くじつきはあるわ。


郵便局で買えば、きっとこういうものを知ることもできたのだろう。
便利さ(買いに行かずに済む)を取ると、失うものがあることに気づく。

ネットで本を買えば、送料無料で自宅に届く。
でも立ち読みできない。
勤務先で本を定期購読すれば、8掛けで買える(注:そういう環境なのです)
上に自席に届く。でも発売日が土日ならば繰り延べになるし、
興味のない特集の号も買わねばならぬ。

プーさんは「自ら動け」と言っているような気がした。
明日は獅子舞にでも噛まれてこよう。

ヘンとツクリが入れ替わっただけに見えるが、もちろんまったく意味が異なる。
左の「おおざと」は「むら(邑)」の変形である。
大和朝廷のころから「○○部」という技能集団があるが、
そういうニュアンスである。

右の「こざとヘン」には元々「さと(里)」の意味はなく、
「阜」の変形であるが、「おおざと」があるから「こざと」である。
なんといい加減な命名であろうか。
もちろん日本でしか通じない。
古墳時代の「陪塚」、そういうニュアンスである。

これら、おおざととこざとヘンを篆書に遡ると、
その成り立ちがよくわかる。

609f9b63.jpeg











ちゃんと「邑」になっている。



本題はここからである。
こざとヘンである。
現代の感覚からしたら漢字らしからぬ形態である。
示すのは「隧道」の「隧」である。
なぜ印影のようになっているかはここでは意味を持たない。

4c2805ca.JPG











篆書においては「しんにょう」と「こざとヘン」の位置は、左右どちらでもいい。
ご覧いただければわかるとおり、「阝」の袋状の部分が三つある。
これが元の形である。
これが一種異様な雰囲気を醸し出す(と私には思える)。
並べてみよう。

94dc68c5.JPG











とても漢字の構成要素を並べたようには見えない。
ジョージ秋山が描くお経に、こんな文字があった気がする。

なお、上で何事もなかったかのように「しんにょう」などと書いたが、
の差異も興味深い。

漢字にしろ英語にしろ和語にしろ、ニュアンスによって
単語が使い分けられる言語を持つ幸せを感じるとともに、
ちゃんと使い分けねばならぬ、とも思う。
『廃道本』である。
なにがしかのムーブメントになればいいと思っている。

上っ面だけなぞってみた読者10人のうち、一人くらいは
こういうものにヲタ的目線を持てることに気づいてほしい。
とはいえ、まだ購入者のうち「上っ面」の人は少ないようで、
元々のサイトのファンの人々のほうが多いようだ。

執筆者を強く応援している。

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