忍者ブログ
[1703] [1708] [1701] [1699] [1705] [1707] [1706] [1709] [1702] [1700] [1698]

豊平峡ダムの堤体へは、壁伝いではなく、なぜか少しだけショートカットする橋を渡る。その橋の存在感が、切り通しにしたガリバートンネルのようだ。上部が左右に開き、向こうに行くにしたがって高さを減じている。

 
サイドビューを見ても、おとなしい印象しか持たないだろうが、冒頭の写真をもう一度、その間に立っている車止めポールの高さとともに見て欲しい。このコンクリートの壁が、いかにマッス感を出しているかがわかるだろう。

これは、異世界に行くための唯一の通路、という意味合いを持たせているのだろうか。それとも、単に、橋台を設置するのが難しく、載せ架けるようにしなければならなかったのだろうか。


同日追記:
FBで「堤体にさしかけてある片持ちでは?」とご指摘があったので検索したところ、そのとおりでした。堤体は位置が変動するということもあり、堤体側には支承はありません。橋長53mの片持ちってすごいですね。国内初とのこと。フィンバックプレートが開いているのは、工法のためかもしれません。荷重は歩道橋用の群集荷重なので、比較的華奢に見えるのでしょう。下記にリンクを貼りますが、いずれも意匠については触れていないのが、「土木」らしい…。

カムイ・ニセイ橋(三井住友建設・PDF)
片持ち構造PCフィンバック橋の施工(プレストレストコンクリート技術協会 第17回シンポジウム論文集・PDF)


PR


Copyright (C) 2005-2006 SAMURAI-FACTORY ALL RIGHTS RESERVED.
忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 6 7 8 9
10 12 13 14 15 16
17 18 19 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリー
twitter
twitter2
プロフィール
HN:
磯部祥行
性別:
男性
自己紹介:
メールはy_磯部/blue.ぷらら.or.jpにお願いします。日本語部分等は適宜置き換えてくださいませ。
バーコード
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
since 2010.7.30
アクセス解析
フリーエリア