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島根県松江市の千本ダム。粗石コンクリート造りだ。訪れた2020年8月には修繕工事が行われていた。右岸側が高く、左岸側は自然越流式となっている。登録有形文化財。

 
 
自由に近づけるけれど、写真を撮る視点場としてはイマイチ…。

 
湖面側から見る。夜雀さんのサイトでは、堤体の変位を観測する機器が天端に設けられていたようだが、改修されてなくなった? 

松江市のサイトによれば、天端から支持岩盤までアンカーを38本打ち込み、補強したとのこと。

 
ダム便覧に掲載されている安河内孝氏の解説によると、粗石が谷積み(◇に積む)になっているダムはここだけとのこと。たしかに普通は布積み(水平に積む)だ。越流部は、一つ上の写真の通り、ダム湖側はわりとスパッと切れている。

 
下流側、減勢池(といっていいのかな)の向こうに見える管理橋のアーチにも注目。

 
近づけないし、よく撮れない…。管理橋も登録有形文化財。

 
減勢池の堰堤を越流しているが、右岸側が多い。天端はそのように設計されているのだろうか。

 
 
丸っこい管理棟。扁額、なんて書いてあるんだろう…。

 
水利権の期間、過ぎてますね。。



ぼくが石積み堰堤を見に行きたいと思ったのは、過日、夜雀さんに神戸の石積み堰堤をご案内・ご解説いただいたから。数もそう多くない(実際に行けるのは100基以下)し、近くにあるなら行ってみようと思ったのだ。

資料は『日本のダム美 近代化を支えた石積み堰堤』(川崎秀明著)。千本ダムの前に、そこに掲載されていた金山池は草に覆われていて違っているように思えた。GoogleMapsで検索して行っただけなので、もしかしたらGoogleMapsのプロットが誤っているのかもしれない。周辺では、大谷ダム(重力式コンクリートダム)も行ってみたが、すぐに近づける場所がなさそうだった。



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