新宿区の早稲田通り、西早稲田交差点から北に向かう、新しい道路がある。新目白通りまでの300mほどの4車線の道だ。私が周辺をうろついていた1990年代前半には跡形もなかった道で、いつしか整備が進み、西早稲田交差点界隈の径間は大きく変わった。
(電子国土+カシミール3D) この地図の下辺中央から上に伸びる道がそれである。そのまま上に目を向けると、目白通りから不忍通りへの分岐点(目白台交差点。「・30」と書かれたところ)がある。 かつて、目白台一丁目(ただし崖下)に住んでいたことがあるので、その界隈もなじみがある。なぜ、不忍通りがこんなくっつき方をしているのかは、長らく不思議だった。 (文京区の都市計画図より) 先日、Googleの衛星画像と、新宿区、文京区の都市計画図を見比べていたら、すべて合点がいった。西早稲田から新目白通りと交差して、台地上の目白台二丁目交差点までを結ぶ計画があるのだ。環状4号線である。幅員は22m、4車線道路だ。 これを、空中写真で見てみよう。まずは、現在。 (電子国土空中写真最新2500+カシミール3D) 画面中央を左右に横切るのが新目白通り。そのすぐ上の黒くてすこしうねっているのが神田川。画面上部を横倒しのy字になっているのが、左右が目白通り、上に向かうのが不忍通りだ。 「環状4号」を黄色く重ねた。現在供用中の道路の真北、すでにかなりの準備ができている。道路の形に建物が撤去されている。日本女子大付属豊明小学校の左側の公園などが、道路予定地ということになる。このルートに沿っては、現在は細い急勾配の車道があるだけだ。 次いで、古い写真、といっても1998年頃。 南部(現在開通している部分)は、道路の形に家が並んでいるように見えてくる。対して北部は写真で見る限り、まったくその様子がうかがえない。もちろん、当時というかそれ以前から計画はあった。 (『東京都区分図文京区詳細図』昭和22年) 開通を遡ること50年以上前の1947年の時点で、40m道路の計画がある。現在は22m、なぜ、いつ、縮小されたのかまでは手をつけていない。ただただ、道路計画の、気の遠くなるような精神に、それにたずさわる人の歯車感たるや…などと勝手な同情を寄せるのみである。 PR |
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