200系ハイエースの初期型、2.5Lディーゼル「2KD」に乗って12年。走行距離は13万強なのでたいしたことはないが、ここ最近、アイドリングが不安定になったり、時にはストールすることがあった。ハイエースはインジェクタ周りに不調を抱えることが多く、交換すると1本5万×4=20万(+工賃)コース、とは巷間よく言われている。それか。 そう思って、修理を前提にディーラーに持ち込むと、専門の機器での測定の後、こういう見積もりになった。 ・インジェクタ交換+工賃 170k ・コモンレール交換+工賃 67k ・インジェクションポンプ交換+工賃 150k ほか、締めて390k円である。コモンレールとポンプもか。「買い換えのご検討は…」などと言われてしまったが、40万すらきついので、ほかの方法を探ることにした。インジェクタ周辺の洗浄をする機械を備えた工場はあり、専門の業者もいる。また、ハイエース専門店では添加剤による調整もしている。まずはそれらをあたってみる。 そんなか、埼玉のある工場が、IRSのディーゼル洗浄システム導入店としてリストアップされていたのでそこに相談した。「インジェクタを洗浄したからよくなるとも限らない、洗浄後、結局ダメだから交換となる、つまり割高になることも…」と、ちょっと歯切れが悪い。あまりこのシステムを使ったことがないのか、信頼していないのか。でも、逆に言えば、保証できないことを「たぶん大丈夫」などとは言わずに、しっかり「わからない」と言ってくれている。こちらの希望も伝え、調整をお願いした。 しばらくすると「洗浄よりも、検討した結果、サクションバルブが原因ではないかという結論になりました。それだともっと安くあがります。ただ、やはり、それで好調になるかは断定できません」と連絡があった。もちろん、交換してもらう。結果はこう。 【交換前】 ・燃料圧力 規定3万kPaのところ、24160~40640kPa、不安定。 【交換後】 ・燃料圧力 29810~30263kPa、安定。 となり、これにて終了。 * * *
同様のことはトヨタも把握していたはずで、やはり10万km前後でトラブルの報告が相次いだようだ。私の買った時期よりも後の生産分には、サクションバルブが「対策品」になっている。報告書に添付されたサクションバルブの写真は「対策前」の短いものなので、まさにそこが原因だったのだろう。 ネット上にも多々情報があり、サクションバルブはディーラーがタダでやってくれたとか、自分で交換したとか、どこどこが原因だとか、いろいろある。バイクならばまだしも、クルマのディーゼルエンジンでは、私にはとても原因の推定はできないので、これはこれで解決ということにした。 PR |
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