大井川鐵道の千頭駅構内にある転車台(ターンテーブル)。この転車台は、新潟県の赤谷線東赤谷駅から昭和55年(1980年)に転用されたものである。廃線は称せ59年(1984年)。
詳細な説明が『鉄道ファン』2009年9月号にある。著者は橋梁でおなじみの小西純一先生で、参考文献の欄が、非常に参考になる。 この桁はランサム(Ransomes & Rapier,LTD)製で、長さは50フィート(約15m)国内では唯一の残党。特徴的なのは、上路プレートガーダーの下部の形状で、半径84フィート8インチ(RF誌の記事より。以下、数値等はRF誌から転載)の円弧を描いている。 銘板。東赤谷駅にあった当時は、もちろん桁と同じ色だった。ランサムからは、明治30年(1897年)に日本鉄道に向けて、同型の桁が15基納入された。東赤谷駅の開業は昭和16年(1941年)なので、設置時点ですでに日本に来てから44年も経過していたということになる。 中央支承、すなわち転車台が回転する芯。小西氏でさえ、ここは調査できていないとのこと。 回転用のハンドルと、桁下には車輪が見えている。 うっかり、全体の写真しか撮っていなかったので、各部はトリミングした。そのため画質が悪い。 桁の詳細は情実RF誌または鉄道ピクトリアル1983年1月号をご覧いただくとして、ぜひクリックしていただきたいサイトがこちら。 猿と熊のあいだに(東赤谷)東赤谷で生まれ育った方のブログで、昭和40年代の転車台の写真なども出てくる。このブログはとてもすばらしいので、全ページご覧いただきたい。PR |
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