橋 on 橋(中平橋)を見つけたのは和歌山県道29号だが、実はこのルートに入るとき、いろいろ戸惑った。使っていたのは『ツーリングマップル関西2019』だ。
県道29号に東側から入ろうとしたのだけれど、案内板にはヘキサが描かれていない。実際、ここを右折すると「林道川合湯ノ又線」という標柱と、その名前を記した工事の表示がある。しかし、地図とスマホの位置表示を照合するに、どう見てもここである。 ここの分岐に、林道工事の案内板と警備の方がいたので地図を見せて聞いてみた。地図をうまく把握できないのは予想通りだったが、「この林道を行くと椿山ダムに抜ける」「ガタガタの道だよ」と教えてくれた。 (「正しい県道29号」に黄色を載せています。実際は白地です) 結論を先に書くと、『ツーリングマップル関西2019』の「県道29号」の表記が誤っていた。上のように、本来の県道29号の東半分は、「登山道県道」である。なのに、林道川合湯ノ又線を県道扱いで描いてしまっている。 地理院地図を見ると、こうだ。Lv14。 拡大すると、こう。県道29号は尾根に上がり、樅ノ木峠を越えて下っていく。実際、ヘキサも上画像の左端あたりに設置されていた。 手元の『ツーリングマップル関西2009』を見ると、林道部分は県道としては描かれていない。実際は「登山道県道」なのだろうが、これは道路地図なので記載しないという編集がなされているのだろう。 さらに古い『ツーリングマップル関西』2000年版を見ると、なんとここを走った形跡があった。当時は、走った道をマーカーしていたのだ。このころのツーリングマップルは、90年代のリング式の延長線上にあり、まだ写植版だ。図取りも違えば、メッシュの番号の振り方も異なる。現在はページが北から南に向かっているが、このころは南から北に向かっている。 地図としての見やすさ、美しさは、この写植時代のものが好きだ。 PR |
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