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信越本線の直江津駅の東側すぐにあるプレートガーダー。柏崎方面から直江津に入るときにはこの橋を渡ればすぐ直江津駅、逆ならば直江津を出るとすぐ渡る橋ということと、上下線どちらも下路だから車窓に見えるということで、印象に残っている人も多いだろう。写真左が海側・下り線、右が山側・上り線。

この橋は「荒川橋梁」というが、渡るのは関川である。関川の高田以北をかつて「荒川」と呼んでいたことを反映したものと思う。

上り線。下路プレートガーダーは美しくも狭苦しい。向かって左の桁の側面に銘板と塗装標記があるのだが、望遠レンズを持っていなかったので銘板は遠すぎ、塗装標記はかすれて読めなかった。

上り線。車両の窓まですっぽりと覆う桁部。桁下の水面高さをみれば、この橋が下路になるのもうなづけよう。

上り線。こちらは年代が新しいのか、非常にスマートになっている。

外観。

上り線の桁手前のコンクリート部分に銘板がある。銘板が「荒川橋りょう」となっているので、これは橋梁そのものの銘板だろうか。

荒川橋りょう
設計 信濃川工事局
施工 株式会社熊谷組
設計荷重 KS-16
基礎 鋼管くいΦ=60cm L=41M13本
基礎根入 けた座面から5M3
着手 昭和59年10月
しゅん功 昭和60年3月



さて、この荒川橋梁は掛け替えなどでルートの変遷も絡むようだ。掛け替えは関川の河川改修(川幅増大)によるものだと思う。地図・空中写真閲覧サービスより、空中写真で比較しよう。

まず、1975年12月。CCB7512-C13-14よりトリミング。
  上下線とも平行である。

次いで2010年6月。直江津CCB20102-C24-8よりトリミング。
関川の幅が格段に広くなった。左岸の写真下も川になった。鉄道周辺も大きく変わっているが、なによりも、荒川橋りょうが現在と同じ形をしている。

両者を重ねてみよう。
これだけ見ると、かつての上り線を下り線に転用し、かつ川幅活用対策として桁を右岸(写真右)に延ばしているように見える。さらにその下流側(写真では上)に新桁を架設したようだ。

上り線・右岸側の桁がどういう形なのか、見ておかなかったことが悔やまれる。一度見て撮影したものを家で見ていると気づくことが多すぎる。すべてのものは2回以上見なければならない。



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