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鯨波駅の跨線橋(新潟県)に関連して。

鯨波駅の1階にトイレがある。風よけの囲いもある、優しい造りだ。中に入ると…

なんだ、この床は…? と思うが、すぐにトイレが撤去された跡だと気づく。個室が二つ、男子小用が一つ撤去されている。それでも、男子小用の横に風よけというか目隠しというかが添加されているのは、やはり優しい。

男子小用。撤去されたのは一つだ。「使用後はハンドルを動かし水を流してください」というプレートが虚しく残っている。その右側はモップ洗い用の大型の流しがあったに違いない。

個室。二つ撤去したのかと思いきや、便所は右側のみで、左側は掃除用具入れだったようだ。床に排水溝を埋めた跡がなく、全面にタイルが貼られている。


中学生の頃、学校のトイレのいくつかに板が打ち付けられ、使用禁止の扱いになった。確か当時、「学校のトイレの数は生徒の数に応じて決められている」と聞いた気がする。この鯨波駅の減数処理も同じことだろう。便器が多ければ掃除の手間も増える。それでも、小用二つ+個室一つ残してくれているJR東日本はエライと思う。


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備中神代駅。伯備線と芸備線の分岐駅だが、分岐駅だからといって駅の規模が大きいわけではない。芸備線の列車はすべて新見を起点にしており、分岐駅といえども単なる途中駅の扱いである。

昭和47年刊行の『日本の駅』(鉄道ジャーナル社)を見てもすでに委託駅または無人駅、と表示されているので、当時でさえ運転の取扱いはなかったのだろう。昭和56年の『国鉄駅名全百科』(小学館)では無人駅と表示されている。かつては木造駅舎があったが、現在はその空間に屋根がかかるホームのみの、簡素な…というか寒々しい姿だ。

そんな微衷神代駅、右に見える白い建物は…

駅便である。トイレは更新ののち存置したようだ。このトイレくらいの大きさの駅舎があってもいいのに!

真正面に手洗い。左に男子用小便器、右に個室。

なんとも不思議な水道だ。壁の向こうからも使えそうだ…と思う感覚は正しく、このトイレは半分で仕切られている。

外観写真の窓の位置を見比べてほしい。駅便だけでなく立ち食いそば等でもよくあるのだが、室内を二つに区切り、駅構内から利用するための部分と、駅構外からの部分とに分けている。これは有人駅であった時代の要請だ。

ついでながら、入口の柱が木製であることがわかる。内装は化粧ベニアを貼ってある。

個室は木桟の引き違い窓に、腰部分は白壁。便器は踏み込まず、直接地面に据え付けられている。窓の下部、三角のコーナーがある。かつてはそこに花などが生けられていたのだろう。

便器は扉と並行である。住宅の和式便器は「向こう向き」に据えられるので、公衆便所特有のものだ。

ほかに乗客がいたので、雑に撮ってしまったことを後悔している。


20130117000.JPG均整の取れた木造駅舎として知られた長野電鉄屋代線信濃川田駅。駅舎は木造だが、トイレは建て替えられている。

20130117001.JPG駅の外から見る。木骨モルタル造りだろうか。換気扇が悲しいことになっている。

20130117002.JPG駅ホームの側から。目隠しの横から入る。

20130117003.JPGこんな風に。L字型に囲われているのは冬期の風や雪の吹き込み対策だろうか。

20130117005a.jpg個室の画像。ちょっと汚れていたのでモザイクをかけたが、勇気のある人は画像をクリックして欲しい。

男子小用もある。こちらは、たとえ洗浄後だとしてもこういう色合いなのだが、いちおうここには掲載しない。ご覧になりたい方はクリックを

こういう形式の男子小用、もう作られることはないだろうな。

20130104_000.JPG去る3月末で廃止になった、長野電鉄屋代線の金井山駅。訪問は廃止の約2ヶ月後。ごらんのように駅前はとても広いスペースがある。中央の白い建物が待合室で、その中央に四角い看板を剥がした跡があるが、そこに「金井山駅」と表示してあった。廃止後に盗難を恐れて外したのだろう。右の建物がトイレである。

20130104_001.JPG公園のトイレのような造作。汲み取り口と、そこから伸びる換気塔(ただし「王子様」はない)。側面には外蛇口と屋外用ソケット。

20130104_002.JPGホーム側から。丸見えの男子小用。個室は…写真を撮っていないということは開かなかったのかもしれない。もう忘れてしまった。

20130104_003.JPG待合室には、まだ座布団も張り紙もあった。

冒頭写真、待合室とトイレの間に標柱のようなものがある。そこには…

20130104_004.jpgオハー

真田の六文銭をなんだと思ってるんだ…!



20121220.jpg写真は長野県の信濃川田駅(廃止)の横に立つ公衆トイレだ。駅のトイレが、さまざまな予算を駆使して建て替えられる例がたくさんある。使い手にとっては、それはきれいで清潔な方がいいだろう。街中になるのに汲み取り式では、使いたくても使わない人も多かろう。私もいやだ。

とはいえ、なんだか豪華になりすぎている気もする。とくに、道の駅。そこらの一戸建て住宅よりはるかに建設費がかかってそうな、でかい、広いトイレ。暖房付きもある。二重戸になっていて、内側にベンチがたくさんあるトイレもある。

写真は撮っていないのだが、神岡鉱山の入口たる富山県の猪谷駅は、以前は汲み取り式トイレだったのだが、高山本線活性化事業のためになぜかトイレが新築された。多目的トイレはウォシュレット付きである。早朝の一番列車で猪谷に行き、一本落として高山方面に向かう旅行者にはちょうどいいトイレポイントだ。ただしひとつしかないので、先客がいたらつらいことになるのでご注意を。
・活性化事業の解説(PDF)はこちら
こちらのサイトに写真あり

* * *

かつて野宿ツーリングばかりしていたころ、「トイレで寝れたら雨風がしのげるからいいなあ」と思っていた。でも、1990年代は、野宿できるスペースがあるトイレはまだほとんどなかったと思う。道の駅の休憩スペースも、かつては夜になったら施錠されていたものだけれど、いまはそうでもない。不特定多数が深夜も出入りすることを気にしないなら、風雨をしのげる場所は格段に増えた。もっとも、時代がそうなるにつれて、私はあまりバイクで出かけることもなくなり、もっぱら車中泊になっているのだけれど。

20121220a.jpg2012年8月、鵡川駅で駅ネ。夜から翌朝にかけては雨とのことだったので、テントは張らずにここに寝た。ありがたき駅の軒下。




 


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