栗原景さんの完乗立ち会いに行ったとき、強風で列車が遅れ、上菅谷の駅で待ちぼうけしていた。そこにあった駅便。
ブロック積み。入口は壇上共用で一つ、その前に衝立。 壁はブロック済みだが、その上の換気部分は金属製、屋根および支えは木製。換気部分は更新されたもののようだ。 灯りが、家庭用のそれだ。こういう住宅用街灯は、いつ頃までの文化だったのだろう? いまの新築住宅には、蛍光灯を使ったこういう長細いタイプが使われることはないような気がする。みな白熱灯、いや、いまならLEDか。 この街灯は、付け根にナショナルのシールが貼ってある。太い「N」の中に稲光のような線と「ナショナル」の文字が入るものだ。アクリル製で、おそらく、右が左の透明部分を回すと外れるのだろう。 隣接して茨城第一交通の事務所。地元のタクシー会社だ…と思って検索したら、北海道から沖縄まで股に掛ける会社で驚いた。直営ではなく、買収によるグループ化だと思うけれど。 (参考)第一交通産業-wikipedia この角度でトイレの入口を再度見ると、男女の案内が、衝立とトイレで逆である。これ、BADUIじゃないか、と思いきや、中は向かって左に個室、右に男子小用であり、もともと共用トイレなのであった。 PR
トイレを見るクセがある。用もないのにのぞく。きれいだと安心する。温泉旅館からショッピングモールまで。別に用を足すわけではない。駅の外にあるトイレも然り。地方の駅ではまだまだこうしたトイレが現役で、とても嬉しい。
…ということを無意識にしていたのだが、写真を撮ったのはこの2009年の備後落合駅が最初かもしれない。誰も周りにおらず、まだ吊り下げられた「便所」の看板に惹かれたような気がする。 便所。LAVATORY。 そして、街灯。 トイレは使ったけれど、このころは中の写真は撮らなかった。なんとなく、撮っちゃいけない気がしていた。もちろんこうしてアップすることなど考えてもいなかったのだが、後日、こういう、どちらかといえば新しくされがちな施設、でも大切にされている施設こそ記録が少ないんじゃないかと思うようになった。 備後落合は、山間の小駅ではあるが、かつては交通の要衝だった。西条川と小鳥原川(ひととばらかわ)が落ち合う地点にある、わずかな平地。ここから、芸備線と木次線が別れる。 小鳥原は難読地名だ。いま国土地理院のウオッちずを見たら、ルビの振り方がずれている。 写真は早朝の駅。山間部の狭い平地ということがよくわかる。ワンマン運転用のミラーが邪魔だとかは思ってはならない。 駅舎も大きい。運転の要衝であることは今も変わらないため、休憩施設としてか、おそらく3部屋あり、エアコンの室外機も三つある。 この駅が宿泊施設になったらいいのに、と思う。 鉄道旅行で、備後落合で乗り換える方は多いと思う。ぜひ駅便をご覧いただきたい。
2012年3月末で廃止になった長野電鉄屋代線の雨宮駅。ホームの端部は延長のためか、スロープを方形に整形している。架線柱の間隔と架線を吊る碍子が、かつては2面2線の相対式ホームだったことを偲ばせる。
こんな無人駅にもトイレがある。駅前広場(?)は地元の方がクルマを置く場所になっている。 こういう、小屋の外板の貼り方はなんというのだろう? 通風のため、横の桟の表裏に竪板を貼っている。屋根は塗炭、継ぎ目は水平方向。 こんな具合に、男子小用1、個室1。その間の仕切り壁の上部を切り欠き、笠つきの白熱灯。 内部はとても清潔。外板が通風仕様になっていることもあり、臭気はない。とてもすがすがしい。 男子小用。目の高さの窓は、ガラスがあったかなかったか記憶にない。冒頭の写真を拡大すると、アクリル板のような乳白色の板が貼ってあるようだ。 こういう野ざらしの汲み取り式男子小用便器はえてして変色し、尿石(尿の成文が固着したもの)がこびりついているものだが、ここはそんなことはない。日頃から水で清掃されていたことの証だ。 個室。こちらも清潔。 便器は前後方向が短い。体が硬い私などは、後ろが足りないかもしれない。いや、それにしても狭いな。 この手の便所の個室はきっと標準的な寸法があるのだろうけれど、最近の体格向上に合わせて一般的には個室は拡大されている。しかし、こういう古いところはそのままだ。 かつて入った熱塩温泉の個室は洋式に改装してあり、そのため座るとドアが閉まらないくらいなのだ。あれはつらかった。 おまけ。きっと、上からなぞって描き直したのだろう。
木造の跨線橋が美しい国縫駅。この駅前で一晩を過ごした。駅舎に向かって左側に、この「駅便」すなわち駅のトイレがあった。
翌朝、跨線橋を撮影しようとホームに出たら、いた。なんとかわいらしい。天地が詰まった直方体の上に四角錐の屋根。入口は木戸。 木戸を開けて左に個室がふたつ、右に朝顔が(たしか)ふたつ。 奥行きが浅い? おそらく、かつて有人駅だった時代には、ホーム側からのみ利用できるように、「向こう側」にも別途トイレがあったのだろう。いまは上の写真のとおり、ホームに開いてただろう出入口は塞がれている。 木戸を開けての内部や、個室内部は撮影していない。それどころか、駅舎の外見や内部も撮影していない。 なぜかというと、私がこれを撮っている間、駅前のお宅の「駅を管理しているご夫婦」が、駅舎内外のお掃除をしていたためだ。このときはトイレは掃除していなかったと思うが、当然、ふだんは掃除しているだろう。掃除している人を目の前にして、トイレの「中」の写真など撮れるわけがない。 なお、ご夫婦はとても親切で、いろいろとお話を聞かせていただいた。それだけでなく、漬け物やミネラルウォーターをもたせてくれたりした。だから、この朝に関しては、写真などどうでもいい。跨線橋は、ご夫婦が掃除に来る前に撮っていた。 <関連記事> 国縫駅の跨線橋 |
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