数値地図200000(2008年刊)をカシミール3Dで表示したもの。イコール20万分1地勢図だ。赤い線が国界。これが正しいなら、黄色い部分は因幡の国であり、それが現・兵庫県宍粟市だということになる。
県界未定地でもない。これは地勢図の表記のミスなのか。そんなことはなさそうだ。ご存知の方、ご教示ください。 なお、兵庫県に含まれる美作国、備前国はこのとおり。 (数値地図200000(2008年刊)をカシミール3Dで表示) 1963年に岡山県から編入された部分。備前福河駅と「備前」を含む駅名が兵庫県なので、ここはわかりやすい。数値地図200000でも、国界が引かれている。 (数値地図200000(2008年刊)をカシミール3Dで表示) こちらは1896年に岡山県からの越境合併で佐用町に含まれることになった美作国。区域がわからないので南部を曖昧に書いている。ここには数値地図200000では国界は引かれていない、というか、知られている国界と異なる。手元の20万図「姫路」(昭和55年要部修正)も同じ。1902年までは令制国の範囲改定が行われていたとのことなので、越境合併の際に国界も修正されたということだろうか。 * * * 「地理院地図」はすごく便利だけれども、5万図と20万図を失ってしまった。しかし、『カシミール3D』解説本シリーズを入手すれば、それらをパソコンに取り込んでおける。おかげでこうしてすぐ検証できる。 解説本は、2010年から2012年にかけて改訂版が刊行されてから10年前後が経ち、刊行以後、対応するオンライン地図データが爆発的に増え、付属の地図データが古くなったので、「品切」のままだが、そこには、当時入手できた日本全国の最新の数値地図(紙地図と同じ体裁)が3冊に分けて付属している。 また、改訂新版でない、2001年から2003年にかけて刊行された解説本は、やはり当時入手できた最新の数値地図(こちらは20万図と5万図のみ)が付属している。地理院地図は、常に最新に更新されてしまう。ちょっと前の地形図を参照したい場合には、この解説本の地図がとても便利だ。 【続編を書きました】 兵庫県には因幡の国を含むのか・続 PR |
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