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十勝川にかかる巨大なカンチレバートラス。中央径間は108m、側径間は各63mで、カンチレバートラス部分だけで橋長332.4m。さらに外側に支間48mのワーレントラスがかかる。ここだけで428.4mにもなる。

しかし、この広大な高水敷を見よ。高水敷には径間34mのカンチレバープレートガーダーがそれぞれ9桁架かり、全長は945.7mにもなる。恐るべき十勝川の幅。

とはいえ、ここは十勝川の改良で開削された部分である。その工事の詳細は『十勝の森林鉄道』(小林実著/森林舎)に掲載されている。

この橋は、着工こそ戦前の昭和10年(1935年)だが、中断を経て戦後に再着工、昭和28年(1953年)に完成している。十勝毎日新聞によれば、その後、取り付け部の道路が流されるなどしたため高水敷を作り直し、その際に長大なカンチレバープレートガーダー34連という光景ができあがった。1961年、再開通。

上流側には歩道が添加されている。

カンチレバープレートガーダー。

1948年の空中写真
を見ると、形はだいぶできているようだ。


<関連項目>
豊頃の「新日本石油」(北海道)



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茂岩橋のシルエットが見える位置に「新日本石油」があった。ほどほどのキャノピーと、上に突き出した行灯。道路から見ると非常に横長になる給油所にマッチしたサインの位置。画面左に見える商店が、この給油所の事務所である。

本・文具・事務用品・新日本石油。「ああ、これね。昔のをそのままつけてるんだよ」と店主は笑うが、新日石という名称は2002年から2009年の7年間のものであり、そういう時代にもかかわらず、この位置にこのブランド名を掲げることに、なんだか店主の愛着を感じる。建物の意匠は、道路に面した部分だけをリニューアルしている。

側面、給油所側には「茂岩給油所」。美しい書体だ。



北海道で見かけた銀色のボディ。まるでつや消しのアルミのようだ。丁寧に使われているのか、錆どころか汚れもない。ワム70000または60000か、またはワラ1か、私には見分けるポイントが分からないが、そのどれかだろう。

<同日追記>
So What?さんから「下のドアレール下辺が裾に揃っているのでワラ1」とのご教示をいただきました。ありがとうございます。


 牧場の横に「ダルマ」の状態で置かれている。

周辺も丁寧に整えられている。オーナーの優しさがわかるようだ。

たしか、合計5両の銀色がいた。

対岸のエネオスの前を通ったら、悲しいことに、白く塗りつぶされていた。

2013年6月30日限りでの閉店。計量機に張り紙がしてあった。

ローリーは転用されることだろう。ヨコハマタイヤとBSの看板は…盗まれないとよいが。

三菱石油と合併する前の「日本石油」の看板が残っていた建屋も閉鎖されていた。

建屋の正面に、小さなコウモリマークを見つけた。(氏名が書いてあったが、画像を加工している)
北海道。十勝の糠平から三国峠を越して石狩へ、そして進路を東にとって石北峠を越えて北見へ。その間、いや、上士幌からここ温根湯まで給油所はない。それだけに、航続距離は200kmはあるとはいえ、2ストバイクが感じる安堵はひとかたならぬものがある。

写真では小さく見えるが、キャノピーは非常に大きい。大型が2台、縦に入る。これだけの大屋根をもってしても敷地の数%しかカバーできていない、いかにも北海道の幹線道路沿いの給油所。サービスルームまではかなりの距離があり、雨の日にはさぞ大変だろう。

そしてこのサービスルーム。子供の頃によく見たような建築の意匠。時代などはわからないが、前のめりなメタルとタイルのファサードは、子供の頃によく見た「未来」の雰囲気がする。

大きなピットがふたつもあるのもいい。ここから次の大きな町、留辺蘂まではまだ9kmもある。




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