忍者ブログ
[269] [270] [271] [272] [273] [274] [275] [276] [277] [278] [279]
対岸の国道180号から見えていたと思う。丸いフレームに収められたアクリル製の行灯型のサインポール。そして道路を挟んで、出光の給油所。

とてもこぢんまりとした給油所。計量機は三つ。サービスルーム…というか事務所が申し訳程度についている。防火壁が両隣の家と関係しているので、どちらもこの給油所に関係しているのかもしれない。

向かって左の防火壁を見ていると、なんだかパースがおかしい。それは、敷地が、写真でいえば向かって右下を「下」とする斜めだから…ではなく、赤とグレーのラインと、防火壁上部が平行じゃないのが原因だろう。冒頭写真をみるとそれが顕著だ。

灯油の計量機。よく見ると下部にキャスターがついていて、可搬式となっている。

軽油の計量機。こちらはアイランドに固定してあるように見えるが、ズラリと5枚が並ぶ銘板の最下段には「特許タツノ式キュービック型可搬式計量機」と書いてある。このでかいものも動かせるのだろうか。

軽量機の検査期限からすると、平成22年にはすでに閉店していたようだ。立地が国道の対岸であるにも関わらず、けっこうな命脈をたどったなあ…というのが私の印象だ。


PR
国道180号から、高梁川を渡った対岸のJR伯備線方谷駅や、高梁川支流の佐伏川沿いに中井集落(集落は谷ひとつ東の国道313側が出入り口)まで行くための橋。ここから県道197号方谷停車場線が始まる。

スパン43mの、2径間のポニーワーレントラスだ。歴史的鋼橋集覧はこちら

国道側(南側)。左は「昭和十二年三月竣功」、右は「なかいばし」。銘板はピカピカだし、通常、銘板においては読みがなを「ばし」とは濁らないので、近年付け替えたのかもしれない。その下には接触防止用のゼブラマークがついているが、それが消えるほど擦られてしまったか…。

冒頭の写真でもわかるが、上弦に取り付けられた、道路としての「中井橋」の看板がおもしろい。

こちらの銘板。錆が塗装の劣化を早めている。
  • 東京
  • 株式会社
  • 桜田機械製造所
  • 昭和十一年製造


渡っていると、上弦のよりも低い位置にスリップ注意の警戒標識があった。心なしか小さい?

方谷駅側(北側)。親柱の左は「高梁川」、右は「中井橋」。


こちらに渡ってみて、いろいろすてきなものに出会った。




岡山県の高梁川にかかる、国道180号の旧道の橋。スパン40mのポニーワーレントラス1連と、20mのプレートガーダー3連からなる。北詰側がポニーワーレンだ。

残念ながら通行止めになっている。親柱は左のみ残存するが、銘板はない。親柱の形状、いささか凝っている。ポニートラスとはいえスパンは40m、そのためトラスの高さがある。

松尾鉄骨橋梁の銘板がある。錆びて向かって右がかなり浮き上がっていており、錆が進行すれば銘板ごと川の中に脱落しかねない。

国道だっただけあって…といいたいところだが、中央線もない。

南詰め。プレートガーダーの手前に親柱が揃っていた。しかし、この二つも銘板はなかった。




どちらも子供の頃に持っていた本。いつのまにかなくなってしまった。とくに『鈍行列車の旅』はほしかったのだけれど、古書はけっこう高い。たまたま安価のものを見つけたので手元に引き寄せた。本来あるはずのビニールカバーはなかった。もしあっても経年劣化でボロボロだろうから、まあ、なくてもいい。

種村さんの本は昭和50年代後半のものはだいたい読んだ。なかでもこの『鈍行列車の旅』は珠玉の内容だと思う。内容は大きく四つに分かれていて、一つは各地方のローカル線、駅の風情がふんだんに盛り込まれている旅記事。仲間と旅する、という楽しさがほとばしっている。

資料としても優れていて、当時走っていた夜行鈍行全9系統と、国鉄全駅所在リストが載っている。当時、この住所をもとに、いくつかの駅に入場券の通販を申し込んだ。小学校4年生のころだ。これで三つ。

そして、RGGの森嶋孝司さんの「駅名標撮りつぶし体験記」だ。
824列車が通る駅すべての「鳥居型」駅名標が掲載されている。このコレクションはすばらしい。

2006年、『カシミールで見る・自分で描く 空から眺める鉄道ルート』を制作した際、RGGに写真をお借りしたが、森嶋さんの写真も多数お借りした。一方的にご縁があったと思っている。

* * *

もう一冊。『国鉄全線全駅 読み乗り2万キロ総ガイド』。410ページもある。記憶では、けっこうな数の駅舎や駅名標の写真が載っていたと思うのだが、全然そんなことはなかった。これは買い直さなくてもよかったかもしれない。


再び本が増え始めている。重量的にまずい。


柏崎市の名所、番神。いい海水浴場もあり、子供の頃、何度か泳ぎに行ったことがある。そこと、国道8号を結ぶ形でトンネルがある。トンネルだよな。写真は南側坑口。矩形断面で、上には信越本線が走る。

中は、おもしろいことになっている。矩形断面に続いて円形断面になっている。なんだこの連続は?

…と、銘板がふたつある。赤い矢印(見えにくいかな…)の先だ。まず手前。

高めの位置にあった。注目したいのは「橋梁」である点。

  • 番神(架)橋りょう
  • 設計 新潟鉄道管理局
  • 施行 株式会社植木組
  • 設計荷重 KS-18
  • 基礎根入 天空端から6.9M
  • 着手 昭和55年5月26日
  • しゅん工 昭和55年11月21日

意外に新しい。ということは、線路は移設せずに、現役の線路の真下を支えながら掘ったのか。

こちらは円形断面のほう。
  • 番神トンネル
  • 1983年10月
  • 新潟県 
  • 延長303.8m 幅7.5m 高4.5m
  • 施工 大成・植木共同企業体
こちらは「トンネル」だ。しかも「橋梁」よりも竣工が3年遅い。

ということは、最初に橋梁だけできて、その向こうは閉塞隧道のように…正確には工事がまだ開始されていない隧道、という状態であったはずだ。

抜けて、北側。やはり向かって左側に銘板がある。

鉄道側は橋梁で、道路側はトンネル。この違いは、通行主体にあるからではないかと思う。「番神(架)橋梁」は、鉄道の橋。その下が川だろうが道路だろうが、関係ない。対して「番神トンネル」は、道路のトンネル。その上が鉄道だろうが地山だろうが、関係ない。そんな、構造物の目的の違いが名称に表れている気がする。



場所はここ。PC版のGoogleMapsではきちんと隧道として描かれているが…

Android版では、トンネルとして描かれていない。なぜだ? 元データが違うのだろうか。




Copyright (C) 2005-2006 SAMURAI-FACTORY ALL RIGHTS RESERVED.
忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 6 7 8 9
10 12 13 14 15 16
17 18 19 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリー
twitter
twitter2
プロフィール
HN:
磯部祥行
性別:
男性
自己紹介:
メールはy_磯部/blue.ぷらら.or.jpにお願いします。日本語部分等は適宜置き換えてくださいませ。
バーコード
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
since 2010.7.30
アクセス解析
フリーエリア