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3径間+側径間の、美しい曲弦プラットトラス。写真は南詰めから。対岸が国道180号、その向こうにJR伯備線が見える。

左側の側径間は後年造られたもので、歴史的鋼橋集覧の図では、この左端の橋脚は橋台として描かれている。

その橋脚を拡大して見ると、本来橋台だったことがよくわかる。これは橋台の裏側。縦の4本の柱は後年の補強だろう。ここがかつては橋詰だったので、親柱もこの位置にある。


南詰の親柱は、左は撤去されている。右は「昭和十一年八月竣功」とある。側径間のガードレールにも律儀に銘板があり、左は「高梁川」、右は「玉川橋」とある。

プラットトラスは中央部のパネルは斜材がX字型となることが多い。中央部のパネルは最も大きな力がかかるので、引っ張りの力がかかる斜材(中央部に向かって\|/型)とは別の対角線(中央部に向かって/|\型)に斜材を入れることで剛性を上げている。

後者の部材は、メインたる前者の部材の部分で分断されているものが多いが、ここでは交差している。これは珍しいと思う。

国道側の端柱裏に塗装標記があった。こんな場所にある塗装標記を見るのは初めて。

国道側正面。親柱が残っている。左は「玉川橋」、右は「昭和十一年八月竣功」。向かって右が原形、左は上部が欠けている。

先に国道の対岸側の正面の写真を上げたが、右側にわずかに写っている親柱はやはり灯籠状の上部が欠損している。

向かって右の親柱をじっくり鑑賞してほしい。

対岸側、実は水門がある。写真中央、ゴミ捨て場箱の背後に見えるのがそれだ。この道路の高さより上まで土手が築かれているので、一部が切り開かれ、このようになっている。使う必要がないことが一番だ。

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