忍者ブログ
[284] [285] [286] [287] [288] [289] [290] [291] [292] [293] [294]
ランガー補強された謎のポニートラス(国見山鉱山中部軌道)
横桁が強そうな橋(国見山鉱山中部軌道)
国見山鉱山のベルトコンベアと、そこに残る中部軌道の線路
国見山鉱山D-507の解体のつづき。

周辺の写真を挙げて、この項は終わりとする。

1067mmの下部軌道の上にもコンベアがある。このコンベア、先の解体作業をしていた方の話では、石灰石ならば軟らかいのでそれほど傷まないのだが、D-507があるあたりで採掘される「黒土」を運ぶと固いのでコンベアそのものがすぐダメになるという。

レールを加工した碇のようなものがあった。貝がびっしりついていたので、間違いなかろう。それにしても、すごい曲げ&溶接だ。

その近くにあったレール。これから碇になるのか、妙な切り口をしている。

D-505はちゃんとある。ただし、この撮影時は朝早かったのでだれもいなかったが、やがてここにクルマが泊まり、作業・休憩スペースとなった。そういう時刻に現地に行くと、このようには撮れないだろう。

運転台にはクルマのエアコンが取り付けてあった。

山を降り立て、下部軌道の様子。このように道路に溶け込んでいる。

レールや架線柱も残るが、踏切は埋められている。

しばらくはこの情景も残りそうだ。


PR
ランガー補強された謎のポニートラス(国見山鉱山中部軌道)
横桁が強そうな橋(国見山鉱山中部軌道)
国見山鉱山のベルトコンベアと、そこに残る中部軌道の線路
の続き。

上記のものを見る前に、D-505を見てはいるのだが、近くにあるはずの「半分埋もれた」D-507が見あたらなかった。そのまま上記の廃線跡を見て帰る途中、目を疑った。

よく見ると、台枠だ。男性が一人でガスバーナーで溶断している。作業の合間に挨拶し、写真を撮る許可を得る。

すでに解体作業を開始してから何日が過ぎており、トラックで2回、解体済みの部品を搬出したとのこと。その場に残っていたボディはこれくらいだった。ドアなどは見る影もなく、まるで捨てられた新聞紙のような薄っぺらい存在感で地面でひしゃげていた。キャブのナンバープレートと銘板は外されていた。別途保管されていることを祈りたい。

天地もこのとおりにブレーキ弁が横倒しになっていた。この「30」まで数字が刻んであるメーターはなんだろう? スピードメーターだろうか? D-505の運転台と見比べると、コンソールの水平面にひとつだけあるメーターがこれだ。

台枠にはタコメーター。

連結器を切り落とすのは、さぞかし大変だったろうと思う。また、キャブのコンソールも、「重機でひっくり返したり、まるごともぎとったりしているうちに、このような乱暴な曲がり方になったのだろう。

埋まっていた場所はこのとおり。砂の下にレールが見えている。掘り下げたところには切断したパイプ類が無造作に埋もれていた。

作業している方は地元の鉄工所の社長で、77歳だという。台枠を切るのが大変だと言っていたが、それはそうだ。「十何ミリもあって、酸素ボンベがいくつあってもたりん!」と。ボンベは1本5000円くらいだが、すでに10本以上使ったそうだ。「こんなところにH型鋼が使われているんだな。固いよ。ふつう、俺たちだとトラスを組むんだけどな」。さすが鉄工所の社長。機関車だからこその台枠の硬さだが、この国見山鉱山のさまざまな施設を手がけたらしい。いろいろな裏話もうかがった。

上の写真は、台車のピンを切り落としたくて四苦八苦している図。ピンは梁とガッチリくっついている。上から見るとH型になった台枠をもっと小さくして、軽くして、トラックに載せられる大きさにしたいのだが、ピンがとれてくれない。結局、私が見ていた1時間以上を使っても無理だった。

このピン部分を溶断するため、台枠をひっくり返す必要が生じた。そこで「弟子」スジの方を呼び、ホイールローダ-でめくってひっくり返した。また、画面右の「303」と書いてある小さなバックホウで、ピンをかじったり、横に打撃したりしたが、やはりピンはびくともしなかった。

塊感を醸し出す液体変速機。周辺には推進軸やジョイントも切断されて転がっていた。

写真はたくさん撮ったので、こちらにまとめてある。
http://www.flickr.com/

* * *

長年埋もれていたD-507がなぜ解体されたかといえば、そのあった場所の近くにある施設を作るからである。その施設も、この方が手がけているという。その施設への通路にあたる部分に、このD-507が埋まっていたので、それを撤去する必要があったそうだ。

この77歳の方からはずいぶんお話を伺った。戦時中に機銃掃射を受けた話やら、鉄工所の話やら、ご家族の話やら。どうも、なかなかの遣り手のようだ。帰途、街中で偶然、この方の鉄工所を見たのだけれど(建屋にでかでかと名前が書いてある!)、なるほどなあと思った。結局、国見山鉱山だけで5時間もいてしまった。

(すべて許可を得て撮影・アップロード)

(関連事項)
ランガー補強された謎のポニートラス(国見山鉱山中部軌道)
横桁が強そうな橋(国見山鉱山中部軌道)
国見山鉱山のベルトコンベアと、そこに残る中部軌道の線路
国見山鉱山の光景


ランガー補強された謎のポニートラス(国見山鉱山中部軌道)
横桁が強そうな橋(国見山鉱山中部軌道)の続き。

国見山鉱山の中部軌道も下部軌道も、廃止になったのはベルトコンベアに置き換えられたからである。これは中部軌道のもの。かつてのレールのあった場所にコンクリートで土台を据え、その上にコンベアを敷いている。コンベアは半円筒形のカバーで覆われている。ほぼ全線、元の鉄道跡をトレースしているが、一部は異なる場所を通っており、トンネルが掘られたところもある(写真はない)。

これは橋梁を転用した例。元のレールも残っている。間に歩み板がある。レールも構造物として利用しているようだ。

なんとも手作り感が漂うが、別項D-507解体に携わっていた方の話ぶりによると、地元の鉄工所の方々が個別に作業したようだ。つまり、手作り感は当然の結果だった。

トロッコより重いのか軽いのか?

何ヶ所か、このように中継される。作業していた方によると、固いものを運搬するとコンベアがすぐ傷み、ダメになるそうだ。石灰石だと長持ちするとか。

中部軌道を遡っていくと、やがてこの橋で立ち入り禁止となる。この奥は操業中だし、立ち入り禁止なのでここで引き返した。

(関連事項)
ランガー補強された謎のポニートラス(国見山鉱山中部軌道)
横桁が強そうな橋(国見山鉱山中部軌道)
国見山鉱山D-507の解体
国見山鉱山の光景

ランガー補強された謎のポニートラス(国見山鉱山中部軌道)の続き。

唐突に橋になっている。

右側奥右だけレールが残っている。横桁にレール締結金具が残っており、その真下に縦桁がある。さらにその下に太い横桁がある。

裏側。このように、太い横桁と円筒形の橋脚が構造を司っているように見える。そして川の氾濫ゆえか、橋脚は土台ごと移動し、恐ろしいことになっている。左の橋脚の足下に転がっているのは木材。コンクリートの土台を地面に突き刺しているのも木材だったりする。

真横から。橋脚の様子がわかるだろうか。上の写真にも写っているが、川の中には補助的につけられたとおぼしきI型鋼の橋脚が所在なく立っている。円筒の補強としてついている型鋼とともに、なぜか片側にしかない。

* * *

中部軌道は軌間610mmのエンドレスなので、レールの間にはトロッコ用のケーブルのガイドが残っている。

どうやって使っていたのだろうか。そのあたりは知見がない。

線路脇にあったもの。これはなんだろう?

(関連事項)
ランガー補強された謎のポニートラス(国見山鉱山中部軌道)
国見山鉱山のベルトコンベアと、そこに残る中部軌道の線路
国見山鉱山D-507の解体
国見山鉱山の光景
『廃線跡の記録4』でLEVEL_7Gさんがレポートしている国見山鉱山に行ってきた。目的はこのランガートラスだ。

最初、twitterで写真を見たときにはボーストリングトラスかと思ったのだが、よく見ればトラスの上にアーチがある。これは関西本線木津川橋梁と同じ種類だと思い、そのようにお伝えした。つまり、もとはポニートラスであり、それを補強するためにアーチをかけ、ランガートラスにした…というものだ。

しかし、実際に見てみると、どうもそうではないと見える。このあたり、LEVEL_7Gさんとは見解が異なるのだが、私のは状況証拠からの素人の見立てなので、そのあたりはお含みいただきたい。

桁は、軌間610mmの中部軌道にあり、複線のうち片側が撤去されている。左右のランガートラスはアーチ上部で結合されているが、構造部材ではなく、倒れ込みを防止する程度のものに見える。

また、右側のように、縦桁が橋台というか地上というか、こちら側に突き刺さっている。どうも「適当さ」がちらつく。

よく見ると、奥に小さなアーチがある。これは後述。

このようにポニートラスの外側には、倒れ込み防止の三角形にアングルが汲まれている。しかし、アーチの部材は後付けとは思えず、ポニートラスの端柱から下弦の内側にリベット留めされ、そこに横桁も鋲結されている。これは小さなアーチの写真でよくわかる。

上の写真左下に鉄製の橋脚が四角いコンクリートブロックに刺さっている。写真ではわかりづらいが、これは宙に浮いている。ちょっと押してみるとぶらんぶらんと揺れ、それが原因で脚がもげたり、ひいては橋が倒壊したりしては大変なので、あわてて揺れを止めた。

裏側。縦桁が2本。ポニートラスの下弦材より太く見えるが、同じ厚さ・幅のL字型のアングル材である。背面同士で組み合わせて凸状にしたものを2組つくり、その間を縦の帯材で結んでいる。通常のトラス橋の縦桁のように、I字鋼よりはよほど弱そうだ。

橋台を見ると、河原の石を積んだ部分とコンクリートの部分がある。おそらくコンクリートは後年の補修。そして、そのコンクリートの中には腐った木材が見えていた。この付近の川の流れは何度か変わったようで、橋台や周辺の土木構造物は破壊されていた。

小さな方のランガートラス。

真横から。

先に述べたように、アーチの部材がトラスの下弦につながっているのがわかる。

ランガーの吊り材が、トラスの垂直材の外側についているのだが、斜材や倒れ込み防止の外側の部材との接合を見ると、最初からこうなっているように見える。


見た目はランガートラスだが、その成り立ちが、最初からなのか、ポニートラスをあとからランガー補強したのか。私は前者の見解だが、そもそも、これから他の橋も挙げるが、かなり適当な作りという印象も受ける。ここはそのまま鑑賞したい。

(関連事項)
横桁が強そうな橋(国見山鉱山中部軌道)
国見山鉱山のベルトコンベアと、そこに残る中部軌道の線路
国見山鉱山D-507の解体
国見山鉱山の光景




Copyright (C) 2005-2006 SAMURAI-FACTORY ALL RIGHTS RESERVED.
忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
カテゴリー
twitter
twitter2
プロフィール
HN:
磯部祥行
性別:
男性
自己紹介:
メールはy_磯部/blue.ぷらら.or.jpにお願いします。日本語部分等は適宜置き換えてくださいませ。
バーコード
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
since 2010.7.30
アクセス解析
フリーエリア