GPS地上絵「おどりばサムアップ熊(´(ェ)`)d」のつづき。
定番ロガー、M-241を入手したので、手持ちのgarminのDAKOTA20と比べてみた。どちらも10m間隔でのログ取得とした。比べるのは、『スマホ&カシミール3D GPSログ活用術』でもやったのだけれど、改めて。 「熊」全行程を検証しても冗長なので、端的に「足」で比較する。 (電子国土+カシミール3D) 赤がDAKOTA20、青がM-241。右下が爪先だ。そこから青が食い込んでいるけれど、これは寄り道。この地形図ではわからないけれど、GoogleMapsではここにはロータリーのような○があるのだ。 大きな地図で見る ほら。 ここはコースから外れていたので、みんなはロガーを置いて見に行った(よんますさんが荷物番をしてくださった)。私はロガーを二個持っていたので、メインのDAKOTAは置いて、M-241だけ持っていった。だから、ここにログを残せたのは私だけなのだ、たぶん。(ルール違反かもしれない) それはともかく、先の地図を見て欲しい。赤と青、問題になるほどの誤差はないと感じる。 では、高低差はどうだろう? (基盤地図5mメッシュ標高+カシミール3D) スケールファクタ(高さ)を10倍にして表示しているので、左のメモリは×0.1mで読んでほしい。「10m」とあるものは「1m」のことだ。赤がDAKOTA20で気圧高度計での取得(校正していない)、青がM-241でGPSでの取得。また、M-241は「寄り道」をしているし、両者での微細な誤差も積もれば大きいので、時刻で合わせた。 どちらが正確かといえば、DAKOTAは一様に上昇している。それを見ると、当日序盤は少し気圧が低かったようだ。 特記したい青い「A」は、例のロータリーにいったところ。その間、赤い「B」は場所を動いていないはずなのだが、高度を50cmほど下げている。気圧が少し上がったということだ。対して青はほぼ忠実に上り下りしている。 こうしてみると、DAKOTA20もM-241も、ログ取得自体はあまり差がないといえる。私はDAKOTA20に2万5000分の1地形図を入れているので、そういう意味ではとても重宝しているのだが、いまやスマホでもそれが可能になった。スマホの電池がGPS稼働で12時間持つようになれば、ロガーとしてのハンディGPSは不要になるのかもしれない。 ●関連項目 http://togetter.com/li/473887 PR
大山顕さんの呼びかけで、横浜市戸塚区踊場に描かれた「GPS地上絵」に参加してきた。
詳細はこちら。 私は「右半身」に参加した。描いた後、みんなで集まってログを結合して動画にしたものがすでにyoutubeにアップされている。 改めて、事前に用意していただいたKMLデータをカシミール3Dと基盤地図5mメッシュ標高データを使い、その上に描いたものはこう。横浜(戸塚区)の地形はまったく知らないのだが、なかなかの起伏。この図の中で標高20~65mくらいある。低い方から、白→黄→緑。 右半身にしたのは、こちらのほうがアップダウンが多いと聞いたからだ。 スタート地点は「踊場駅」。ここがまた特徴的な地形だ。 大きな地図で見る 4車線の大通り(長後街道、県道22号)は「交番前」をサミットとして北西\南東方向に下り、交差する路地は「交番前」を谷底として北東/南西方向に登っていく。イメージとしては峠の堀割の位置だ。なお「踊場」とは地形を形容する地名のようにも思えるが、由来は昔話のようだ。(サイト「踊場を歩く」による) で、「足」からしてこうだ。(電子国土+基盤地図5mメッシュ標高+カシミール3D) どうだ、この上り下り具合。谷底に下りるとそこには開渠や暗渠がある。 GPSログの標高を地表面に修正して、右半身の高低図をカシミール3Dで描いてみる。空中写真と見比べていただきたいのだが、尻尾は反時計回り。その中ですでに上り下りしている。尻尾から足を反時計回りに回ったそのルートも、このとおり。 そんなこんなでかなりのアップダウン。累積標高は233m(打ち上げ会場で見た数値はたぶん「スケールファクター2倍」になっていたのではなかろうか)(電子国土+基盤地図5mメッシュ標高+カシミール3D) 「グッ!☆」 サムアップ。このデータは設計段階のもので、実際には親指を「大きく」描くように変更した。親指の左に大きな凹みがあるが、これは調整池で、そこをぐるっと回った。 この腕のあたり、地図でもわかるように新興住宅地であり、建物についても、地形についてもいろいろと興味深かった。大地主の家があり、それを迅速測図で見ると、当時はその一軒しか家がなかったりと相当に由緒ある家だったりして、そういう興味もある。 興味深いのは右耳。(電子国土+基盤地図5mメッシュ標高+カシミール3D) 今回の熊、作者の@kaynagさんがこの耳の形状にピンと来たことからできあがったそうだけれど、きれいに台地の上。紙地図(GoogleMapsを印刷したもの)では、この「三角」の外側に不自然な形状の病院があったため、最初はこの三角は凹地かと思ったが、現地に行ったら台地だった。そして、この台地からの眺めがすばらしい! 阿久和川を挟み、正面にはゴルフ場などがある丘、その向こうにランドマークタワーが見える。かなりの眺望の場所。ここは、周辺の高低差がある地形の中でもかなり印象に残る場所だった。 このルート、「土地の上下とは」ということを、住環境の面からいろいろと考えさせられるものだった。ぜひお一人でも歩いて欲しい。山ほどある坂、ナチュラルカーブ、谷、峠、そしてこんな表情が待っている。 より大きな地図で サムアップ熊_改良版 を表示 ↑「峠」 谷底と川。 最後になりましたが、企画してくださった大山さん、よんますさん、@kaynagさん、そしてご一緒してくださったみなさん、ありがとうございました。 ●よんますさん作成の、時層地図くま。(なぜか、画像が開かれて掲載されるものと、そうでないものがあります。不思議…)
●関連項目 DAKOTA20とM-241の差 http://togetter.com/li/473887
僕らはレールウェイ/ときめき本線の続き。
テレビ番組『いい旅 ときめき本線』から32年。ようやくそのテーマ曲『僕らはレールウェイ』を聴くことができた。レコード入手の経緯は上述の記事をご覧いただきたい。 ふとこのことをツイートしたら、テクノポップユニット三鷹のタカハシさんが「USBでPCにつなぐプレイヤーあるよ」と反応してくださり、それをお借りした。さっそく落とした。 感無量。 ここにアップして皆さんにお聴きいただきたいのだけれど、そんなことが(倫理的に)できるはずもなく…。 エンドレスで聴いている。
英国系100フィートポニーワーレントラスの横桁考(7)近江鉄道愛知川橋梁に、「J型スティフナー」について追記しました。
ポニートラスの外側にときどき見かける、∠型の補強…にもならないような細い部材についてです。木造ハウトラスではその大型のものがついています。役割がわかりませんでしたが、説明のあるサイトをご教示いただきました。 詳細は上記記事をご覧ください。
都電雑司ヶ谷付近の未成道路と廃道? 東京都市計画道路幹線街路環状第5号線
坂サミットと環状4号の続き。 前回書いた、目白台二丁目交差点付近が、明治十年代にはどんな姿をしていたのか見てみよう。 まず、現在。 (カシミール3D+電子国土2500) 明治十年代(このあたりは明治16年頃測量かな)の東京図測量原図。 (カシミール3D+農研機構が提供するタイルマップ) なんだ、不忍通りは昔っからここから分岐していたのか! 神田川の谷につながる道はなかったのか!という驚き。 東京図測量原図に描かれた道をピックアップし、電子国土2500に重ねて見よう。 こうなる。 昔からあった坂は、西から、稲荷坂、幽霊坂、胸突坂。もちろん、いまある坂は当時は獣道のような形で存在したということは十分に考えられる。 さらにいろいろ見えてくる。文京区目白台一丁目と豊島区高田一丁目の境は当時の道路を基準としている。東西方向で道路を無視して凸状になっているところがあり、これも昔の道路由来なのだろうが、なぜか最新のオンライン地図ではここは道路に沿って境が描かれている。電子国土2500のほうが正確だとは思う。 また、神田川沿いの豊島区と新宿区の境がおかしな形になっているが、これも神田川が蛇行していたころの名残だということがわかる。 GIFアニメにした。 『五千分一東京図測量原図』についてはこのリンク先にかつて書いた。いまはタイルマップで提供されているので、カシミール3Dを使えば、このような地図の閲覧や切り出しも簡単にできるようになった。しかし、電子国土2500と重ねると微妙なズレ(数m程度)を生じるので、このエントリではそれぞれの画像を手動で位置を合わせて重ねている。 (このシリーズ了) |
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