直方に、転車台の桁を転用した跨線橋がある…と聞いたのは、@golgodenkaさんからだったような気がする。おそらく知ってから十数年、ようやく見に行けた。バイクでは、九州中南部へ行っても、福岡というのはツーリングの対象にしづらいのだ。 筑豊本線の複線と伊田線の複線、合計4線を一挙に跨ぐ。元は転車台の桁ということで、桁裏の中央部にピンの気配があるのではないかと思うが、見た限りはわからなかった。 一端はこんな。神社の参道に階段が取り付いている。他端は桁の高さでそのまま直方市石炭記念館の敷地に入っていく。転車台の桁は、本来100トンかそれ以上の荷重を受け止めることができるものだ。それは正しく支持されたときの性能だとはいえ、跨線歩道橋に転用された桁は、相当なオーバースペックといっていいだろう。 これは石炭記念館側から見たもの。 石炭記念館の説明によれば、直方駅には転車台が三つあったとのこと。いまは一つだけが残る。残り二つのうちどちらかが転用されたのだろうか、それとももっと別の場所から持ってきたのだろうか。 【追記】2022.7.19
とのご教示をいただいたので、検索すると、国会図書館のデジタルアーカイブにあった。 アーカイブのURLはこちらの32ページ。登録すればアクセスできる。 PR
●新宮町新宮
かつて新宮村だったところ。いまは四国中央市新宮町新宮。一番上の写真の「右奥」が村役場だったところ。 ●四国中央市岩鍋 国道319号沿い、柳瀬ダムのダム湖・金砂湖沿い。国道沿いの家屋はどこも無住になっていた。一番上の写真に右に上がる道が写っているが、地形図ではその道沿いに、そこそこの数の家形がプロットしてある。 ●久万高原町渋草 国道434号の旧道と川の間の細長い敷地に、3階建て(道路側からは2階建てに見える)の大きな木造の旅館跡があった。「大西旅館」とある。ここは、旧面河村の中心地に近いが、現在有名な観光地があるわけではない。面河渓とはかなり離れた位置にある。 これだけの規模の旅館。「面河ダム建設当時は賑わった」等の記述は散見されるが、それ以前から存在していたはずだ。 ぐるりと一周。道路を挟んで古い雑貨店(だった建物)もある。そこから年輩の方が出てきたので話しかけようとしたら、近付いているうちに出かけてしまった。 甲浦(かんのうら)といえば阿佐海岸鉄道が導入したDMV。その甲浦駅から徒歩20分くらいのところに、かつては神戸、のちに大阪に神戸に直行するフェリーの港があった。甲浦港だ。高知の最東端の玄関口だったのだ。 そのフェリーは西は足摺港(末期は高知港)へも脚を伸ばしていた。室戸シーラインが2001年冬に休止し、しばらくして2004年から約1年間、大阪高知特急フェリーが就航していた。撤退以後、ここに発着するフェリーはない。 ランプの接続位置が、船尾右側(1枚目の写真)と船尾(2枚目の写真)との2ヶ所ある。船尾右側はスターンランプを備える大阪高知特急フェリー用、船尾は高知シーライン用のようだ。 ・大阪高知特急フェリー;フェリーこうちの写真:idyllicocean ・高知シーライン;フェリーむろとの写真:ふなむしの写真館 2枚目写真の船尾ランプウエイ用の可動橋付近には水産会社がある。可動橋も含めて周辺は水産会社のものが多く置かれ、すでに用地の払い下げを受けているのかもしれず、遠くから眺めるのみ。 ここにフェリーが立ち寄っていた痕跡。「関係者以外立入禁止 高知シーライン」という看板が、片隅に置かれていた。 岸壁は釣り人がたくさん。釣り船もいくつか。 甲浦港を訪ねた後、近くの給油所に入ったら、なんとDMVが給油しにきた。一部は鉄路を走るのに、自動車と同じ課税をされてしまうのだろうか…という問いには、下記の大町パルクさんのご指摘をご参照ください。
【関連項目】 足摺港・フェリーむろとの痕跡 早明浦ダムから北上する県道を走っていて、給油所跡を見つけて停まったら、その反対側に「済美小中学校跡」という表示とともに、校舎があった。 すごくきれいに整頓されていて、トイレはウォシュレットになっていた(覗いただけ)。どうも、キャンプの炊事場のような整備がなされている。と思ったら、この校舎とグラウンドは「白髪山ふれあいの村休養センター」という、キャンプ場兼宿泊施設になっていた。ここに立ち寄ったのは15時すぎ、この日の寝床はまだ決まっていなかったが、といっても早すぎるし、食糧を調達するには早明浦ダムまで10km以上戻らなくてはならない。それが気分的にめんどくさい。 校門の跡。 教室内を窓越しに。使わないと、こうやって傷んでくるんだな。 小学校としては1978年閉校のようだ。ぼくの小学校入学が1978年だから、もし閉校時に1年生がいたとしたら、ぼくの1学年上だ。それから数年はもっとも子どもが多い世代だけれど、その時代に閉校したんだな。 |
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