平家の落人伝説が語られる、東九州の、かなり山深い村。県境を跨ぐ長大な林道と、周辺の無数の枝道で知られるこの村に、共同石油のサインポールがひっそり残っている。「おっ!」と思う人も多いようで、検索すると、それなりにヒットする。いま、このサインは全国にいくつ残っているのだろうか。 計量器もなく、塗装も剥げかけているが、建物はしっかりしている。窓ガラスもきれいだ。なんとオイルジョッキまである。間違いなく、なにかしら使われている。 写真をクリックして拡大し、防火壁の袖を見て欲しい。うっすらと、「((」という形に、青と赤の輪の一部が見えるはずだ。その痕跡はときどき見かけるが、末期共同石油のこの稲妻のような防火壁の下に透けているのは初めて見た。 * 共同石油のGマークは本当に美しいデザインだと思う。1980年代前半、Nゲージで関水金属(当時はKATOといわずセキスイと言いならわしていた)がDE10を発売したとき、広告には共同石油のマークをつけたタキ43000を牽かせた写真が載っていた。その刷り込みがある。いま、スマホの裏面に共同石油のステッカーを貼っている。 PR |
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