雨の朝、えちぜん鉄道沿いをクルマで走っていたら、すてきなモービルが現れた。
憧れの、2連の円形キャノピーベース…? ガソリンスタンド・ノートのsgmさんのお話を聞いてから、モービルにばかり目が行くようになった。キャノピー(天蓋)にもいくつもの話があって、モービルが手がけたこの円形の意匠がとても好もしく思えたからだ。 そのときのようすは江東ドボクマッピング 新観光講座 ガソリンスタンド編をご覧いただくとして。 その円形キャノピーも、経年によって建て替えが進んでいるようだ。そんななかでこれを見つけたので、「これは!」と思ったのだが…事実は違った。 sgmさんによれば、「円形キャノピーが不評だったため、後に登場したペガサス21型というタイプで、改修したものではなく、まったくの新造です。」とのこと。残念。 「ペガサス21」とかググっても、給油所のことなど出てこない。いや、「ペガサス21○○」というモービルの給油所は出てくるけれど。こういう意匠の流れは知りたい。さて、どこから攻めるかな…。 PR
1月3日、天竜浜名湖鉄道に乗っているとき、sgmさんから「沿線おすすめのガソリンスタンド」の情報をいただいた。どこか途中駅で降りることができる程度のゆったりしたスケジュールで乗り鉄していたときだ。
最近、sgmさんの教育の賜か、私は車窓風景のひとつとしてガソリンスタンドを見ると、凝視してしまうようになっている。サインポールやキャノピー(天蓋)、そして列車の車内からならではの防火壁の裏側などが気になるのだ。また、そのたたずまいも重要な要素だ。前週、直江津付近に行ったときには谷浜駅西側の、波しぶきが5mほども上がっている荒れる日本海を背にしたスタンド(出光だったか)に非常に惹かれたりした。ただし、そのときは横殴りの雨だったため、やめてしまった。 そんな経緯があって、いただいた情報を元に桜木駅手前のモービルを車内から眺めた。ふと降りてみたくなった。暗闇の、それほど多くない交通量の県道のロードサイドに灯る、ガソリンスタンドの光が、とてもいじらしいというか、しんみりしていたのだ。バイクに寝袋だけ積んで下道ばかり走っていた頃、夜のロードサイドで見るガソリンスタンドの光は、それはそれは暖かく感じたものだった。通るクルマもほとんどないのに、立ち寄れば元気な人が出てきて、ササッと仕事をしてくれる。自分は給油して、どこか無人駅やバス停で銀マットだけ敷いて眠る。そんなことばかりしていた。 まあ、そんな気持ちを思いだしてしまったので次の桜川駅で降り、歩いてモービルに向かった。それほど遠くないはずだ。…歩道もない県道を行くと、すぐにあった。おあつらえ向きに、道を挟んだ反対側は空き地になっている。 許可を取っているわけではない。こちらは徒歩だし、不審な目で見られかねないし。店員さんをキャノピーの支柱で隠してパチリ。手持ちでこんなものが撮れてしまうんだものなあ。デジタルカメラはすごい。 私はキャノピーの逆台形の支柱にデザイン性を見たので、それがわかるようにもう1枚。 赤いペガサスが映える。横長のモービルのサインポールもかっこいい。こうしたものをインテリアに置きたいという気持ちが少しわかる気がする。自分がしたいとは思わないけれど。死蔵するだけだしね。モノはあるべき場所にあってこそ。 明日(8日)も電車に乗る。今度は車内から見えるガソリンスタンドも撮ってみようか。数を見ることで、なんらかの傾向でも言えたらおもしろいと思う。
ガソリンスタンド・ノートという美しいサイトがある。管理人の松村さんは、それはもうものすごい数のガソリンスタンドを実見しておられ、数を見たゆえの分類や鑑賞眼がほんとうに鋭く「継続は力なり」という言葉はこの方のためにあるのではないかと思うような、とにかくガソリンスタンドの造形に間違いなく日本でもっとも詳しい方である。
私自身は、柏崎駅でよく見かけた日石のコウモリマークと、通っていた保育園の近くに出光のスタンドがあり(いまもある)、アポロマークを不気味に思っていたことが幼少の頃の記憶として残っているくらいの、一般の人より多少はガソリンスタンドのブランドに興味は持っていたような人間だったが、先日の江東ドボクマッピング新観光講座・ガソリンスタンド編から、特に興味を引かれるようになってしまった。といっても、氏のレクチャーを思い返しながら、ただ惚けるように眺めるだけである。 元日、環七の練馬・板橋区境周辺を歩いていた。このあたりはガソリンスタンドの興亡が激しい。外回り基準で、新桜台から川越街道までの間、記憶の中では ●外回り ・JOMO(けっこう大規模、閉鎖) ・ゼネラル?(閉鎖) ・ENEOS ・ゼネラル(ここ1~2年でできた) ●内回り ・JOMO ・出光(最近閉鎖) …があった気がする。ゼネラルが最も新しく、近辺では軽油が最安値(ガソリンは知らない)。そのゼネラルと、最近閉鎖された出光を写真に撮ってきた。 青空に生える、白と赤。キャノピー(天蓋)が白/赤なので、ESSOかと思ってしまう。以前は、ゼネラルといえば微妙な青に黄色いラインが入っていたと思う。 その斜向かいに、先日まで出光があった。Googleのストリートビューにはもちろん載っている。 大きな地図で見る これが、元日にはこうなっていた。 みごとに、出光カラーが白く塗りつぶされている。サインポールは撤去しただけでなく、防火壁にあった出光のロゴまで消してある。キャノピーの、<<<という形の模様はなぜか残したまま、オレンジ色の部分が白く塗られている。 しかし、計量器はそのまま。そして、その後ろには「出光 小山町SS」と書いてある。 板橋区小山町! 現在の住居表示では消滅してしまった地名だ。1965年に、茂呂町、根ノ上町とともに、現在の小茂根に統合された。そんな地名が、スタンドに残っている。小茂根の小は、小山町の小である。小山町の成立は1932年であるから、このスタンドは1932年から1965年の間にここに誕生したのだ。それが閉鎖された。 入り口にはフェンスが立てられている。取り壊されてマンションにでもなるのだろうか。 なお、私はこのスタンドで給油したことは、おそらく一度もない。それは、単純に価格が安くなかったからということと、そもそも価格表示をしていないことが多かったからである。 |
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