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山口県萩市から国道490号を南下していると、とってもかわいいコンクリートアートが目に入った。なにしろ、欄干がアーチ型をしている。しかも、たったこれだけのスパンを渡すのに、スキューしている。

 
親柱はあるが、銘板等はない。「全国Q地図」の「2018年度全国橋梁マップ」によれば、名を「堂々橋」というようだ。こんな橋まで網羅しているQ地図すごい。国道ではありますが。

 
国道ですよ。この、ガードレールより低い欄干。よくぞ「より内側にもっと高い手すり」が設置されないものだ。黄色いガードレールが山口県であることを主張する。

 
欄干は、橋の構造そのものではないし、規格型というか既製品を使われることも多いのであまりバリエーション的関心がないのだけれど、こうした、手の込んだ意匠には心惹かれる。欄干のアーチは7。奇数であることも、凝っているというか、なんらかの意志を感じる。トラス橋が水平方向に奇数で分割されるのとは異なり、この欄干の「7」には構造の意味はない。普通に考えれば、全長から偶数で割って数値を決めるのが自然に思える。

Q地図によれば完工は1964年。もっと昔かと思った。それは、コンクリートの登場で比較的自由に造形できる喜びがこの欄干にも表れているのかと思ったからである。

 
国道490号の一光景。

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