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バスの待合所に見えた。それにしては立派だ。瓦屋根と土壁。

 
妻面にはキリ看。バス待合所ならば、そういうものは貼らないだろう。

 
すぐ隣には「母屋」がある。道路に直に面しているから待合所かと思ったけれど、それはきっと偶然で、おそらく倉庫かなにかで、本当は入口には戸があったのだろう。馬小屋にしては入口の高さがない。

 
中を覗くと、右奥にはトタンで囲われた半畳ほどのスペース、その土台はコンクリートのようだ。右はイスのようにも見えるし、奥は床にも見える。作り付けの棚もある。天井はない。

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旧・下原田郵便局の近く。

大きな木造の建物。民家ではなく商店のよう。でも、妻面入口の前にゴミ置き場が置いてあるので、商店としては使われていなさそうだ。

 
正面の、2+4枚ガラス戸のうち、右から2枚目に「十一屋百」まで読める。飲料のステッカーもあるので、ここが店舗だったのだろう。また、建物側面に「十一屋百貨店駐車場」とある。名古屋の十一屋百貨店とは関係があるのかないのか。

 
「十一屋百貨店駐車場」とあるものの、側面の1階部分に貼り付けられた看板をよく見ると「下原田郵便局駐車場」とある。

 
道路を挟んだ向かいに「十一屋百貨店」と掲げられた店舗がある。見た目からして、こちらとてそう新しいわけではなく、少なくとも昭和50年より前の建築だろう。ということは、木造の建物は旧店舗にあたるのか。

 
豊川から蒲郡へ、国道23号を西へと走っていたら、両側に長い壁のように集合住宅がある通りになった。写真は振り返ったもので、東を見ている(以下同)。

 
 
すべて1階が店舗になっている。おそらく2・3階が住宅となっているのだろう。


 
ところどころ、「向こう」に向ける孔が空いている。外装の補修は縦割り、つまり「家ごと」になっているようだ。手すりを見ると、おそらくX字型のが当初からのもの、銀色のストレートは更新されたものだろう。屋上には小屋が見える。

 
3連休の中日だからか、ほぼすべてシャッターが下りていた。

 
西の端。竹内正浩氏によれば、向かって左の空地は銭湯があったそう。

こちらのサイト
によれば、三谷漁港の繁栄を背景に、万が一の火災の際に南北方向の延焼を防ぐために建てられたとのこと。こうした、かなり細長い建物はそこここの都市に見られるが、終戦後に流行したもののようで、木造住宅が密集していたと思われる当時では、大火は日常的な怖さがあったのだろう。いまでは住宅そのものが難燃化しているので、そういう意味では防火建築は必要なくなった。

この建物の裏手には古い家屋や旅館があり、建物の裏側もいろいろな事情を繁栄しているように見えた。地理院地図で見ると、道路側は一直線でも、裏側は実に複雑な形をしている。











 
長屋の背中とトロッコのある蔵元の続き。

岩村の町筋の外れに倉庫があった。板壁も屋根も雨樋も新しく、正面から見ると、一見、最近の築のよう。いまでも下見板張りの建物は作られている。

 
側面も同じく張り替えられている。窓はサッシだ。しかし、妻面を見ると古そうな感じがする。

 
正面の4枚引き戸は、4枚が同じレールに吊られた吊り戸。レールの端部はカーブして屋内に引き込まれていた。なんと現代的な! オフィスビルの会議室などで天井にレールが走り、仕切りが移動・アレンジできるタイプがあるが、それを連想した。この右端の幅の狭い扉を手前に空け、4枚の吊り戸を順繰りに送り込みのだろう。倉庫内にはその4枚を重ねられるようにレールが配置されているのだろう。
 
踏切防護協力員 いまに残る国鉄名鉄局を見て、国道418号を南東に向かって走り始めてすぐ、登り坂で左を見ると、なんだかすごい光景が見えた。長屋のように繋がっているけれど、屋根が大きく、すべてこちらに背を向けている。そして、どの家も「裏庭」が細長くこちらに伸びている。

 
かといって、すべてが古いというわけではない。新しい屋根も見える。

 
結構な高低差がある。この家の並びはなんだ?と思い、入って見ると…

 
 
 
私が知らないだけで、重要伝統的建造物群保存地区の「いわむら城下町」だった。冒頭で見たのは紛れもない「長屋の背中」だったが、表側も、とてもきれいに保たれていた。

 
大きな工場。外壁が幾度にも渡って補修されていて、まったく情報量の多い建物だ。

 
伝統ある食べ物屋。三階建て。右の出っ張りはなんだろう。トイレか。

 
 
元はなんだったのだろう、倉庫かな。いまは車庫になっているようだ。

 
 
 
こちらの造り酒屋は、通りからトロッコの線路が見えていた。ぼくはまったくの下戸だが、ここでは甘酒ソフトクリームが売っていたので、それを食べつつ、写真を撮らせてもらった。






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