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なんとも珍妙なトンネルだ。ぐいぐいと坂を登っていくと、切り通しの向こうに見えるのは、高架下をくぐるような形のトンネル。上には道路が通っているようで、ガードレールには稲が干されている。すべて切り通して上に橋を架けるのが通例だと思うが、なぜ?

尖頭アーチといっていいのだろうか。セグメント(といっていいのだろうか、シールド工法ではないだろうが)は折れ線になっている。【同日追記:プレキャストのアーチカルバートであった。後述。】

抜けて振り返ればこの土かぶりとこの断面。

銘板も隧道内左右に2箇所ある。2006年8月の築だ。

隧道の上に上がると、そこにはやはり道があった。

2006年以前の地形図を見れば、この謎は解決するのだが…。

【同日追記】
市瀬克己さんより「プレキャストカルバートではないか。橋を架けるには橋脚下の杭を支える支持層が重要だが、それをしていないということから地盤の問題かもしれない」というご教示をいただいた。土かぶりの浅さは私も気づいてはいたが、関連語句で検索すると下記のことがわかった。

・かつてはここに在来工法の隧道があった
・中越地震で覆工に亀裂、急ぎ改築
・迂回路を設定できないので、改築することに。
・工事は通行止めを減らすために、従前の隧道を開削し、そこにプレキャスト材で躯体を作る
・埋め戻す

という手順のようだ。詳細はこちらのPDFにある

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